番組審議会


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KNTV株式会社番組審議会議事録<平成27年度第1回>

(1)日時:平成27年5月27日 午前11時より正午まで
(2)場所:本社 会議室
(3)出席の状況:委員総数 7名 出席委員 3名
出席者氏名(敬称略):皇達也、小野寺重之、五十嵐信弥
KNTV出席者 6名
出席者氏名:金泰佑代表取締役副社長、長谷川一郎総括本部長、高珠永編成チーム長、杉本明久営業チーム長、鄭仙蓮、山谷夏美
(4) 進行:長谷川一郎総括本部長

1)議題
1. 現況報告
2. 「All About K」について

2)審議
1. 現況報告
    KNTV 1:それではお手元の議題に沿って議事を進行いたします。現況報告につきまして説明いたします。
    KNTV 2:半年間のカスタマーセンターへの問い合わせについてお話致します。
半年間の問い合わせ内容を振り返ったところ、特に決まった傾向は見られませんでした。問い合わせが多かったように感じたのは、3月まで日韓同時生放送で放送していた「ショー!K-POPの中心」が4月から本国放送2週遅れの字幕付き放送に変更となったことによる放送日時や出演者の確認事項でした。これは大きな苦情ということはありませんでしたが、少し反響があったように思えます。
    番組リクエストに関しては、以前のようにKNTVで放送されていない番組のリクエストではなく、すでにKNTVで放送した番組の再放送リクエストが多かったようです。特に「私はチャンボリ!」というドラマの再放送リクエストが多かったのですが、年末にMBC演技大賞で大賞を受賞したため注目度があがったと考えられます。さらに、日本で人気の超新星というグループのメンバーが出演しているのですが、KNTVで12月から超新星の番組を制作しているため、超新星のファンが新規加入し、ドラマも一緒に楽しみたいとリクエストをしているのかと思います。他には「キルミーヒールミー」のような内容が充実したドラマは再放送希望が多いです。
    KNTV 3:続いて、今後の編成展開についてお話します。6月からヒョンビン主演ドラマ、7月からユチョン主演ドラマ、という日本で人気のある俳優が主演を務めるドラマの日本初放送が決定しております。また現時点で8月まで編成表を組んでおり、12月の年末授賞式生放送も視野に入れております。
    1月~4月までは韓国で放送されている作品をなるべく鮮度の高いうちに放送しておりましたが、人気俳優が出演するような目立った作品がなく、結果視聴者を多く獲得することは出来なかったように感じております。やはり、ドラマの作品力というよりは、人気のある俳優が出演するS級作品の放送が視聴者獲得には大きく貢献すると考えておりますので、下半期はS級作品の放送を目指しております。しかし韓国特有の問題で今後2~3年の間に日本で人気のある20台後半の俳優が兵役にいくため、S級作品自体が存在しなくなることが懸念されています。
    B:兵役について詳しく教えていただけますか?
KNTV 4:30歳までに韓国国籍の男性が兵役につくことは義務となっています。現在日本で人気のある俳優の多くは20代後半であるため、多くの俳優が同時期に徴兵されることも考えられます。徴兵された場合2年程度兵役につく必要があります。

2. 「All About K」について
    KNTV 1:「All About K」についてご説明お願いします。
    KNTV 4:ドラマだけではなくKNTVの全てを紹介する自社製作番組です。ドラマの制作発表会、スターが自分でカメラを持って日常を撮影するスターCAM、新作ドラマ紹介、放送ドラマの俳優インタビューなどを番組の中で放送しています。CSチャンネルの自主制作番組というのは予算が非常に厳しいのですが、それでも制作されている番組を購入するだけではなく番組を制作することで他社との差別化に繋げたいと考えております。
    A:日本のアーティストを番組に出演させるのはいかがですか?番組として何か特性を持たせた方がいいでしょう。 KNTV 4:日本のアーティストは所属事務所との交渉がより難しいです。以前依頼をしたこともありますが、結局出演には至りませんでした。
    A:日韓のアーティスト同士は仲が良いという話をよく耳にします。本人たちは交流を大事にしているのだから、そういった部分が見られる番組があるといいですね。
    KNTV 4:参考に致します。
    C:隔週放送というのは少し見づらいような気がしました。
    KNTV 4:時間帯が日曜の夜という視聴しやすい時間なので、スカパーが調査している番組接触率の数値は悪くないです。制作費の問題で毎週放送するのは厳しいです。
    B:「All About K」は日本でも収録しますか?
    KNTV 4:韓国の制作会社に委託しているため韓国での撮影が9割以上となります。しかし今後は日本での公開収録なども考えております。
    A:ところで、ドラマ自体というのは人気下火でしょうか?
    KNTV 3:昨年は人気が大きく沈んだ年だったと言えます。
    KNTV 5:昨年から韓国ドラマDVDの売れ行きが下がったと聞いており、最近ではCSチャンネルの視聴者数も軒並み伸び悩んでいます。S級ドラマが投入されても、以前のような爆発的人気は見られなくなりました。
    KNTV 3:数年前は韓国で放送されたドラマは全て日本で放送する、という勢いがあったのですが、昨年からは日本の版権会社も慎重な姿勢となり、中級作品の版権は購入しないような風潮が見られます。
    KNTV 4:版権会社が版権を購入しないため、KNTVが直接韓国の放送局と交渉し番組を買い付けるケースも出てきております。KNTVで放送することで話題となりDVD版権を版権会社があとから購入するようなこともありました。     B:中国系のドラマも最近放送しているのを見かけますが、どうしてもイマイチに感じてしまいます。今後も韓流のコアなファンがKNTVを視聴してくれるといいのですが。
    KNTV 4:そうですね。しかし大事なコアファンが減ってしまったときに、新しいコアファンを獲得することが難しくなっていることも確かなので今後ますます厳しい状況になるかもしれません。そんな現状ではありますが、韓流専門チャンネル以外のチャンネルでも韓流コンテンツを強化している局もあり、まだまだ需要はあるようです。
    B:結局韓流が一番安定して視聴者数を見込めるようです。ところで、冬のソナタの続編が制作されると話題になっておりますがいかがですか?
    KNTV 4:噂はかねがねあるようですね。冬のソナタの続編は制作が難しいと言われておりますが、すでに制作予定のドラマで話題となりそうなものがあります。日本でも大きな人気を誇った「チャングムの誓い」で主演を務めたイ・ヨンエさんが、結婚出産を経て久しぶりにドラマ主演をする予定の時代劇です。
    B:吉永小百合さんも70歳になっても変わらず美しいです。イ・ヨンエさんの新しい姿も楽しみですね。
    KNTV 1:皆さま貴重なご意見ありがとうございました。これをもちまして本日のKNTV番組審議会を終了いたします。

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