番組審議会


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KNTV株式会社番組審議会議事録<平成26年度第2回>

(1)日時:平成26年12月4日 午前11時より正午まで
(2)場所:本社 会議室
(3)出席の状況:委員総数 7名 出席委員 6名
出席者氏名(敬称略):皇達也、小野寺重之、土田真樹、五十嵐信弥、片岡朋行、朴成鎭
KNTV出席者:6名
出席者氏名:金泰佑代表取締役副社長、長谷川一郎総括本部長、高珠永編成チーム長、杉本明久営業チーム長、鄭仙蓮、山谷夏美
(4) 進行:長谷川一郎総括本部長

1)議題
1. 現況報告
2. ドラマ「夜警日誌」について

2)審議
1. 現況報告
    KNTV 1:それではお手元の議題に沿って議事を進行いたします。現況報告につきましてご説明いたします。
    KNTV 2:まず、下半期一番の課題、スカパー!標準画質放送(以下SD放送)終了に関してお知らせします。2014年5月をもってSD放送が終了しました。終了に伴いSD放送の視聴者を滞りなくHD放送視聴に変更することが最大のテーマでしたが、目玉番組の投入などもあり、無事90%程度の移行に成功しました。この結果は他チャンネルと比較しても健闘したと言えます。
    次に、カスタマーセンターへ届いた意見をいくつか紹介します。やはり5、6月はSD放送終了に関する問い合わせが多かったようです。さらに、6月後半にはスカパー!のシステム不備により加入が出来ないなどのトラブルが発生し、その件に関する問い合わせも多くなりました。また、慢性的に、ガイド誌の遅延に関する問い合わせが多いと言えます。番組に関する意見は、リクエストや各月の目玉番組への問い合わせが多く、中でも6月チャン・グンソク氏主演のキレイな男、8月ユチョン氏主演の3Days、12月東方神起ユンホ氏主演の夜警日誌など日本で人気の高い俳優・アイドルを主演にしたドラマはリクエスト・問い合わせが非常に多かったようです。
    KNTV 3:続いて、今後の編成展開についてお話します。現在は韓国放送から半年後放送などが主流となっておりますが、2015年度からは韓国内で放送中のコンテンツを鮮度の高いうちに放送することを目標としております。また、2月からは長らく放送休止していたSBSのバラエティー番組を編成する予定となっております。現時点で決まっている2015年のラインナップとしては、1月はラブコメ中心の編成として、チャン・ヒョク氏とチャン・ナラ氏が10年ぶりに共演したことで話題となった「運命のように君を愛してる」、日本でも人気の女優ハン・イェスル氏が3年ぶりにドラマ復帰した現在韓国にて放送中の作品「美女の誕生」、さらに2014年年度末授賞式の字幕版を放送予定です。2月以降も、現在韓国にて放送中ドラマを中心に放送する予定となっております。
    KNTV 1:それでは審議委員のみなさん、ご質問・ご意見お願い致します。
C委員:最初からHD放送を視聴しているのでSD放送の存在を知りませんでした。SD放送の需要はあったのでしょうか?
    KNTV 2:受信環境の問題でSD放送しか視聴できない状況の人もおりました。またSD放送はHD放送に比べ若干金額が安いのでその面でSD放送の視聴を希望する方がおりました。
    KNTV 1:SD放送終了に伴い、SD放送からHD放送に変更するとお得になるキャンペーンなども実施予定としていたのでキャンペーンが始まるギリギリまでSD放送の需要はあったと言えます。
    C委員:SD放送の金額はいくらでしょうか?
    KNTV 2:SD放送は3,000円、HD放送は3,600円です。
    D委員:現在の視聴者数は結局どのようになったのでしょうか?
    KNTV 2:10万件以上はキープしています。特に6月のキレイな男放送時は加入者が増加しました。
    D委員:現在4K試験放送も始まっていますが、4K対応の予定はありますか?
    KNTV 2:ドラマなどで4K放送している素材がないので、特に準備はしておりません。
    KNTV 1:スカパーのみの試験放送で対応アンテナも必要なので、まだ需要はないと思われます。風景やスポーツ観戦には適していますが、KNTVの放送内容には今のところ不要と考えます。
    A委員:4Kのメリットは画面が美しい、というだけでしょうか?
    KNTV 1:主に美しい映像というのが売りになっていると思います。ただし、4K技術により4分割画面放送のような新しい試みを囲碁将棋チャンネルで行っていると聞きましたので、他にも4Kのメリットは出てくるかもしれません。また、NHKは4Kから8K対応に向けて動いているようです。韓国内では4K放送はいかがですか?
    F委員:4Kではなくウルトラハイビジョンという種類になりますが、日本と同じような進行状況です。
    金:結局ウルトラハイビジョンで撮影された映像が少ないのでなかなか発展しないですね。
    C委員:家電メーカーの争いで技術力はどんどん高まっていますが、実際ドラマ放送などが追いつくのはまだまだ先になりそうですね。
    F委員:円安が続いていますが、コンテンツの金額はいかがしょうか?
    KNTV 4:幸いコンテンツ自体の単価が下がってきているので、今のところ円安の煽りは受けておりません。     C委員:コンテンツの単価が下がっている理由はなんでしょうか?
    KNTV 4:近年韓流ドラマの版権に関してはかなり競争が激しかったため、価格があがっていくばかりでしたが、DVD市場が落ち着いてきたことで各版権会社がコンテンツを高額購入するための資金が不足してきていることが原因と思われます。
    C委員:DVDが原因ということは、チャンネルにも影響があるのではないでしょうか?
    KNTV 4:DVDを購入する人は減っていますが、テレビ視聴をしている人数はあまり変化がないようです。     B委員:DVD販売をメインにしている企業では売上4割減という話も聞きました。またスマホなどがあれば定額で手軽に映像を見られる時代なので、DVDレンタル事業も著しくないと思われます。

2. 夜警日誌について
    KNTV 1:「夜警日誌」についてご説明お願いします。
    KNTV 5:全24話の時代劇です。ファンタジーロマンスアクションドラマというジャンルで、日本でも人気の高い「朱蒙」の監督と韓国内で高視聴率を記録した「女人天下」の脚本家がタッグを組んだ作品です。平均視聴率12.2%ということで、以前に比べると低く感じますが、現在は10%を越えればまずまずの成績といえるので12%超えは人気作と言えます。現在NHKで放送中の「太陽を抱く月」に出演するチョン・イル氏と日本で絶大な人気を誇る東方神起のユンホ氏がダブル主演で、ヒロインには新人女優を起用しております。時代劇ながら悪霊と戦うことをメインテーマにしているため韓国版ゴーストバスターズと言われるなど斬新な作品だったと思います。こういったファンタジー時代劇は「太王四神記」「太陽を抱く月」などを成功させているMBCの得意分野と言えます。
    KNTV 1:委員のみなさんには第一話を先行視聴していただいたと思いますが、いかがでしたか?個人的には1話の内容は難しく感じました。
    KNTV 5:若者層も取り込みやすいような話の展開になっております。
    D委員:最初から龍が出てくるなど、演出部分でとても驚きました。
    E委員:「夜警日誌」の韓国視聴者は実際に若者層でしたか?
    KNTV 5:若者層がメインだったと言えます。
    E委員:KNTVの視聴者層は若者層ではないかと思いますがいかがでしょうか?
    KNTV 5:高年齢層がメインであるため、「夜警日誌」を通じて幅広い層が加入することに期待しております。     E委員:そのための宣伝などは行いましたか?
    KNTV 5:東方神起の日本コンサート会場周辺に宣伝トラックを走らせたり、コンサート来場者にチラシを配布したりとアピールはできたと思います。
    C委員:過去の東方神起メンバー出演ドラマも放送しておりますが、今までの結果はいかがでしょうか?
    KNTV 1:ユンホ氏出演の作品は過去2作品放送しておりますが、あまりよい結果は得られませんでした。現在は韓国内でも評価があがったと話題になっています。
    B委員:「夜警日誌」のような人気作品が終わると、そのタイミングで多くの視聴者が解約してしまうのではないでしょうか?
    KNTV 1:それは大いに考えられます。実際チャン・グンソク氏の人気作品が終了すると解約が増えることもありました。しかし9割ほどはKNTVのコアファンとして定着してご覧いただいている視聴者の方となります。また人気作品が終わるタイミングで次の目玉作品を投入するようにしています。
    F氏:ところで、来年はKNTV開局20周年になりますが、何か予定していることはありますか?
    KNTV 4:まだ具体的な案は何も出ておりませんが、イベント開催は加入のチャンスにもなるので年2,3回開催したいと考えております。
    KNTV 2:たった今連絡があったのですが、2014年スカパーアワードにてKNTVの「グンちゃんがいっぱい特集」が心動いた番組大賞を受賞することに決まりました。12月17日18:00~BSスカパーにて生放送で視聴可能ですのでご覧下さい。ノミネートは20作品で競合チャンネルも残っておりましたが、今回韓流チャンネル唯一の受賞となりました。チャン・グンソク氏に受賞式参加を打診してみます。
    委員一同:おめでとうございます。
    B委員:「夜警日誌」が目玉作品ということですが、日本では時代劇が減ったように思います。韓国では増えているのでしょうか?
    KNTV 5:韓国でも一時期制作費の落ち込みなどで時代劇が減りましたが、最近盛り返しています。
    C委員:日本は武士を取り扱った作品が多いのですが、韓国は王朝を舞台にした作品が多いですね。世界観が異なり、ありえない展開も多く感じます。日本の時代劇は型にはまりすぎている気がします。
    KNTV 5:最近の韓国の時代劇では出演者も一新しています。時代劇は大物俳優が主演というのが定番でしたが、若者層に人気のある若手俳優を起用するケースが増えています。
    KNTV 4:言葉遣いも現代言葉を使うことが増えてきました。「夜警日誌」などは時代背景が古いことと衣装が当時の雰囲気であること以外特に現代劇と変わりないです。
D委員:韓国では最近日本のリメイク作も多く制作されているようですが、KNTVで放送している「怪しい家政婦(家政婦のミタ)」の反響はどうでしょうか?
    KNTV 4:韓国での視聴率はいまひとつでしたが、KNTV視聴者からは割と好評価だと思います。
    A委員:韓国内で時代劇以外は不人気ですか?
    KNTV 5:ストーリーが出尽くしたため視聴者も少し飽きているような気がします。
C委員:私の感覚では韓国の時代劇が日本で多く放送されたことで韓国の歴史にもかなり親しみを感じるようになりましたが、韓国の時代劇では脚色は多いでしょうか?
    KNTV 4:時代背景は正しいのですが、作品によって人物像が大きく変わることがあります。また、脚色のため事実とは異なることもあります。
    C:日本でも人物像を脚色して脚本を書くことが多いので同様です。
    B委員:最近の日本ではまずキャストありきで作品を制作しますが、韓国はいかがでしょうか?
    KNTV 5:韓国は脚本が認められてから制作企画され、キャスティングし、最終的に放送局が決まるという流れから変更はありません。
    F委員:日本のようにキャスティングが先行するというのも面白いかもしれません。
    E委員:韓国は放送局側が脚本をメインで選んでいるのでよいと思います。
    F委員:韓国では、すでに制作された作品を放送局が購入するパターンが多いですね。
    C委員:放送局に作品が支配されていないという点はよいと思います。
    B委員:日本ではあまり例がないです。見習える部分だと思います。
    
    KNTV 1:皆さま貴重なご意見ありがとうございました。これをもちまして本日のKNTV番組審議会を終了いたします。

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