「高麗契丹戦争(原題)」のあらすじ

若くして王位に就いた穆宗(ペク・ソンヒョン)は、摂政を行ってきた母の千秋太后(イ・ミニョン)に権力を握られていた。ある日、さらなる野心を抱く千秋太后はキム・チヤン(コン・ジョンファン)との間にできた息子を後継者にすると宣言。穆宗は、千秋太后によって追い出された王家の末裔ワン・スン(キム・ドンジュン)を呼び戻すことを決意する。千秋太后による暗殺の危機を乗り越えたワン・スンは、反乱を起こしたカン・ジョ(イ・ウォンジョン)によって即位し、顕宗となった。しかし、政治のことは何もわからず戸惑うばかり。忠臣カン・ガムチャン(チェ・スジョン)が顕宗に王としての教育をはじめるが、契丹が高麗に宣戦布告し…。

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各話あらすじ

第11話 王の選択高麗は危機に陥っていた。東北面の都巡検使が西京から逃げ出し、西京を守る者がいなくなる。また頼みの綱のチ・チェムン中郎将も逃げており、テ・ドス将軍は契丹の捕虜となる。宰相たちは顕宗 に降伏をするよう進言するが、カン・ガムチャンだけは都落ちをするよう強く訴える。しかし顕宗は、降伏も逃げもしないと言い突っぱね、そして民に向けて共に戦うべしとの触れ書きを出す。
第12話 知恵の勝利契丹軍は開京に攻め入り狼藉の限りを尽くしつつ、顕宗を見つけようと王宮へ向かうが、開京に残ったカン・ガムチャンは、顕宗に仮装してまんまと契丹軍の裏をかく。そのころカン・ガムチャンの不在に気づいた顕宗は、共倒れになることを避けるため、ついてきた宰相たちと二手に分かれる。一方、ヤン・ギュとキム・スックンは奇策を弄し、少数の兵で郭州城を奪還する。
第13話 2人の策士臣下たちの強い勧めを受け入れ、少ない護衛と共に都落ちをする顕宗 と元貞 王后は、いきなり黒づくめの者たちに取り囲まれる。首謀者は豪族と思われ、顕宗は契丹軍ではなく、自国の民に襲われたことに衝撃を受ける。そのころ契丹側は顕宗を捕らえようと血眼になっていたが、一方で兵たちは故郷に帰りたがっており、兵を退くべき時期に来ていると考える者たちと対立していた。
第14話 愚かな者たち忠州の戸長、パク・ジンらは、王を亡き者にしようと画策を続けていた。そして顕宗 は再び襲われる。暴徒となった民を抑え、事情を聞くと、戸長たちは顕宗を捕らえ契丹軍に引き渡すつもりだと言う。そのころカン・ガムチャンは、蕭排押 との密約を取り交わしたあと、蕭排押の動きを探っていた契丹軍の密偵に捕らえられ、その姿を見たガムチャンの妻は、ガムチャンの世話係を買って出る。
第15話 節度使の娘高麗の豪族にまで狙われる顕宗 は、元貞 王后を守りきれないと悟り故郷へ帰す。そして自ら民の姿となり、配下たちと逃げ続ける。一方、契丹軍内では、偽りの表文を届けたと知った耶律隆緒 はハ・ゴンジンを帰さず、南方への進撃を決める。そのころ、逃走に疲れきった顕宗たちの前に公州の節度使、キム・ウンブが現れる。そして一行はキム・ウンブ一家の手厚いもてなしを受けるのだが…。
第16話 忘れえぬ者たちヤン・ギュが率いる部隊は奇襲で契丹軍を翻弄し、戦の終わりを予感してかすかに安堵の空気が流れていた。そこに高麗の捕虜たちと敵兵を見つけたとの報告が入る。おとり作戦だと気づいたヤン・ギュたちは契丹軍の裏をかき、無事に捕虜たちを逃がす。しかしその直後、契丹の皇帝が率いる3万の本軍が現れる。ヤン・ギュは、部隊の兵たちにこれまでの礼を述べ、果敢に立ち向かっていく。
第17話 真の裁き顕宗 の都落ちの際、手厚くもてなした公州の節度使キム・ウンブは、顕宗の命により朝廷に出仕する。そのころ、契丹軍との戦の最中、城から逃げ出し、また仲間を死地に追いやったタク・サジョンらを顕宗が許して自らの贖罪を求めたため、これに対し厳しい処断を求める声が大きくなっていた。一方、キム・ウンブと意を同じくする顕宗は、豪族の手から権力を取り戻すべく早急な対応を求める。
第18話 誤算顕宗 の性急とも言える豪族の力を抑える政策に、次期尚早だと反対し続けるカン・ガムチャンに対し、顕宗は罷免を言い渡す。また朝廷内でも大きな反発が起き、下級官吏たちまで一斉に辞めてしまった。顕宗は妻の元貞 王后を含め、周囲の理解が得られず孤立を深めていく。一方、豪族たちが忠州に集まったと聞いたキム氏は、自ら忠州へ行き、その実態を調べようとするが誰もが口を閉ざす。
第19話 目覚める前にカン・ガムチャンへの怒りを抑えられず、馬に乗って暴走した顕宗 は落馬し、生死の境をさまよう。知らせを聞いたガムチャンは顕宗のもとに駆けつけるが、キム・ウンブに追い返され、王命に従い都を去り金州のカン宗家に戻る。そのころ都では、元貞 王后が内史侍郎のユ・ジンと結託し、顕宗の意識が戻らぬうちに目障りな宰相たちと、キム・ウンブ親子を朝廷から追い出そうとしていた。
第20話 助け船瀕死の状態から目覚めた顕宗 はキム・ウンブの処遇に苦慮するが、そこにカン・ガムチャンから書状が届き、ガムチャンの入れ知恵により、キム氏(後の元成 王后)を妻として迎える。キム・ウンブが舅として王室の親族となることで、彼の罪は許されることとなった。そしてその夜、キム氏夫人の部屋を訪ねた顕宗は夫婦となったことを喜びはするものの、夫人に触れることはなかった。

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