「亀巖(クアム)ホ・ジュン」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、密貿易を行いながら、博打に喧嘩に明け暮れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンに、また新たな困難が訪れるのだった・・・。
各話あらすじ
- 第81話
喜びに湧くジュン一家。恭嬪から呼ばれ、母とダヒを連れて宮殿に参ったジュンは屋敷を賜る。
さらに、王からは王子の侍医になってほしいと言われるが、ジュンは固辞し、病気の時だけ診察するということになる。
イェスはジュンを呼び、「ウィテは国一番の名医だ」と潔く認める。
喜びを噛みしめるジュンに対し、ドジは敗北感を募らせる。
- 第82話
ソン大監はジュンたち医官の前で「心を込めて治療すれば、自ずと道は開かれる」と言う。
その言葉を自分への当てつけと感じたドジは、慰めるセヒに「あの晩のことは酔った上の過ち。
顔も見たくない」と言い放つ。
その頃、恵民署ではソヒョンが鍼で患者を救ったものの、医女の刺鍼が問題になり、イェジンが恭嬪に訴えて事なきを得る。
- 第83話
ドジとセヒの仲は噂になり、イェスの耳にも入る。新しい品階の発表日。
ジュンは昇進し、ドジは苦行とされる明の随行医員を命じられる。
抗議するドジにイェスは「クビにならないだけまし」と一喝。
ソクはセヒを拉致し「噂はでっちあげと言え」と脅すが、セヒはイェスの前で「情を通じた」と言う。
何も知らないドジの母は喜んでいた。
- 第84話
嫁から、明へ行くのは左遷だと知らされ嘆く母に、ドジは「このままでは終わらない」と誓う。
やがて、月日が過ぎてジュンには男児が誕生し、ギョムと名付けられる。
それは昔、父が「ジュンに子供が生まれたら」と考えた名だった。
師匠の命日、ドジの家を訪ねたジュンはオ氏夫人から追い返されるが、夫人が重病と知って再び訪問する。
- 第85話
頑としてジュンの診察を拒んでいたオ氏夫人。気を失った間に脈をとったジュンは3?4日が峠と告げる。
ドジの妻は助けてほしいと懇願。
だが、オ氏夫人がジュンの治療を嫌がることから、ホンチュンが診察を引き受け看護を始める。
その頃、明からの使臣団が宮廷を訪れる日が決まり、恵民署の医女たちが使臣をもてなすことになる。
- 第86話
夜中に起きたオ氏夫人は、ジュンが薬を調合しているのを見て激怒。
「おまえに診せるくらいなら死ぬ」と言うが「師匠のために治療させてほしい」と訴えるジュンに折れる。
間もなく快復した夫人は謝礼のためにジュンの家を訪ねる。
宮廷では使臣の相手にイェジンとソヒョンが選ばれる。
それに抗議するジュンだが、なすすべはない。
- 第87話
2人が選ばれたのは内医女ソビの計略だというホンチュンの訴えも虚しく、使臣をもてなす日が近づき、避けられないと悟ったイェジンは自殺を図る。
一命は取り留めたものの、ジュンに宛てた手紙を発見され、彼に危害が及ぶと脅されて、泣く泣く受け入れる。
その夜、使臣のいる館に赴いた2人は飲み物に薬を入れようとする。
- 第88話
突然、使臣の1人が腹痛を訴えて苦しみ出したのを見て、2人は「自分たちは医女だ」と話し、持っていた薬を飲ませる。
使臣の容態が落ち着き、2人は何事もなく帰された。
ジュンはある日、猟に出る王に随行し、落馬した王を診る。
その様子を見た従事官チョンスがジュンに声をかける。彼は龍川でジュンを捕まえた役人だった…。
- 第89話
マンギョンと旧知の間柄だったチョンス。
2人の酒の席に同席させられたジュンが帰った後で、チョンスはジュンが何者かを思い出す。
そして、後日マンギョンに「密貿易をした上に両班と結婚した罪で極刑は免れない」と話して聞かせる。
ジュンは家族に、自分の過去を知る人物が現れたことを話し、罪を償うしかないと覚悟する。
- 第90話
ジュンはマンギョンにすべてを告白。
マンギョンはチョンスに目をつぶってほしいと頼み込むが拒否される。
チョンスはジュンを捕えるため恵民署に向かう。
しかし、ジュンはちょうど疫病が発生した黄海道に派遣されたところだった。
疫病に倒れる人を見て、治療法を究明しようと懸命になるジュン。そこにチョンス、そしてソクもやって来る。