「世子(セジャ)が消えた(原題)」のあらすじ
宮廷を抜け出した世子イ・ゴン(スホ/EXO)は、腹違いの弟・トソン大君(キム・ミンギュ)と一緒に通りを歩いていたところ、偶然詐欺師と遭遇し成敗していた。その頃、宮廷では世子がいなくなったことが騒ぎとなる。宮廷に戻った世子は父親のヘジョン王(チョン・ジノ)に叱れ、世子を心配した王と前王の王妃ミン氏(ミョン・セビン)は、世子の婚姻を急ぎ、王の主治医チェ・サンロク(キム・ジュホン)の一人娘ミョンユン(ホン・イェジ/PRODUCE48出身)が世子嬪候補にあがる。ある日、ゴンは世子の別監<ピョルガム>カプソク(キム・ソルジン)と宮廷で釣りをしていると少女の死体が上がり大騒ぎとなる。検視の結果、死因は自殺と断定されるが、少女と面識があったゴンは、死因を疑い調べ始める。 宮廷を歩いていたところ、ゴンは時間と場所が書かれたメモを拾い、その夜、カプソクと一緒にその場所に隠れて待ち伏せをしていた。そこへ現れたのはなんと、ミン氏とある男で、逢引きしているところを目撃してしまい、2人が去った後、その場に医術に使う鍼の筒が落ちているのを見つける。気になったゴンは、医師のサンロクに助言を求めるため夜に宮廷を抜け出したところ、ポッサムされてしまい…。
各話あらすじ
- 第11話 婚礼と世子冊封式ミョンユンとトソンはついに婚礼と世子冊封式の日を迎える。笑顔を見せる大妃とは対照的にミョンユンの顔は暗く沈み、トソンもそんなミョンユンを沈痛な面持ちで何度も眺める。そして儀式が佳境に入った頃、突如として門が開きゴンが現れる。サンノクと大妃、重臣らは驚いた表情でゴンを見つめるが、ゴンは声高らかに玉璽が偽物だと言い、とある罪人を連れてくるように命じる。
- 第12話 それぞれの夜自分たちの悪事を知る人間が捕らえられたことで一気に窮地に陥った大妃とサンノク。サンノクは大妃を守りつつ娘を生き延びさせるためにもゴンを殺そうとするが、寸前のところでゴンにかくまわれていた娘に止められてしまう。その頃、王妃は父である左議政と側仕えの宮女であるチョ尚宮に、王妃自身とトソンの命を守るためにも罪人を殺すべきだと幾度となく説得されていた。
- 第13話 見てはならぬもの世子の濡れ衣を晴らせる証人が夜間に殺された。翌朝、ゴンが自分が罪人を殺したと発言すると朝廷は騒然となり、この機を逃すまいと左議政はトソンとゴンのどちらが本当の世子か決めようと提案する。その頃、ミョンユンは父親がゴンを殺そうとした理由を尋ねるために大妃殿に来ていた。勢いよく大妃の部屋に入ったミョンユンだが、その目の前には目を疑うような光景が広がっていた。
- 第14話 殺生簿 と銀粧刀都に怪文書が張り出される中、回復の兆しが見えない王様のために、朝廷は大司憲が提案した祭祀と恩赦の実施を却下し、ゴンの提案どおり宮女の出宮を進めることに決める。左議政は早速、大妃殿の宮女を中心に、出宮させる者の名簿“殺生簿”を作らせて根回しを始める。同じ頃、サンノクもまた反撃のための手を講じていたが、今回標的となったのは大妃に立ち向かうと言った王妃だった。
- 第15話 書物に隠された秘密祖父がミョンユンに刺客を送り込んだと弟から聞いたゴンは、早速祖父である文衡大監に話を聞く。文衡大監は殺意は否定するもののチェ・サンノクの娘をそばに置くのは見過ごせないと強く言い放つ。明くる日、ゴンは大妃の亡き息子クァンチャン大君の極楽往生を祈る儀式を執り行うことを大妃に提案する。大妃が留守にしている間に部屋に忍び込み、書物を盗もうという魂胆だが…。
- 第16話 二つの命ミョンユンの尽力が功を奏し、国王ヘジョンの容体に回復の兆しが現れた。ところが、ゴンとミョンユンが安堵しているところに、大妃が文衡大監を直接尋問するという知らせが入ってくる。拷問される祖父を見てゴンは何とか祖父を助けようとするが、文衡大監もまたゴンを守ろうとする。そしてゴンの思いを知るミョンユンは、文衡大監の命を助けるために大妃と父親に取り引きを持ちかける。
- 第17話 騙し合い回復したヘジョンはゴンを訪ね、二人は感動の再会を果たす。ゴンは王妃とトソンにも、すぐにヘジョンの回復を知らせようと言うがヘジョンに反対されてしまう。そして大妃と左議政らを一掃するために捉虎軍を使うことを思いついたヘジョンは、無理して馬にまたがり捉虎軍の大将に会いに行くことにする。その頃、王宮では左議政が孫のトソンを王にするためにヘジョンの殺害を企てていた。
- 第18話 王の決意悪人の制圧に成功したヘジョンは罪を犯した大臣らを罷免し、朝廷の立て直しに着手する。トソン大君にも王宮を出て私家に下がるよう命じ、すべてを元どおりにしていく。そして大妃に対しても、やられた分だけやり返すという考え方で復讐をする。そんな中、トソンは、母親に中宮殿での謹慎を命じた父親に不信感を抱き、このままではミョンユンも危ない目に遭うと考えるようになる。
- 第19話 親子の縁サンノクはヘジョンが急に目覚めて回復した理由を不思議に思い、ミョンユンに大妃殿から書物を盗んだのかと問い詰める。ミョンユンは怒りをあらわにするサンノクに、父親の間違いは子が正すべきだと淡々と言い放つ。その頃、母親づてに獄舎にいる祖父が自分に会いたがっていると聞いたトソンは祖父との面会に出向くが、その王宮で、私家に幽閉されているはずのサンノクと出くわす。
- 第20話 死闘の果てに王妃の幽閉とトソンの追放を命じたゴン。激怒して王宮に乗り込んだトソンはゴンと激しく言い争うが、その声は部屋の外まで筒抜けだった。事の次第を耳にしたユン・イギョムは、トソンが断れないよう人質まで取ったうえで反正に加わるよう詰め寄る。それぞれの思惑が渦巻く中、ついに決行の時が来る。根城に集結する西人の重鎮たち。トソン王の擁立に向けて最後の戦いが今始まる。