「世子(セジャ)が消えた(原題)」のあらすじ
宮廷を抜け出した世子イ・ゴン(スホ/EXO)は、腹違いの弟・トソン大君(キム・ミンギュ)と一緒に通りを歩いていたところ、偶然詐欺師と遭遇し成敗していた。その頃、宮廷では世子がいなくなったことが騒ぎとなる。宮廷に戻った世子は父親のヘジョン王(チョン・ジノ)に叱れ、世子を心配した王と前王の王妃ミン氏(ミョン・セビン)は、世子の婚姻を急ぎ、王の主治医チェ・サンロク(キム・ジュホン)の一人娘ミョンユン(ホン・イェジ/PRODUCE48出身)が世子嬪候補にあがる。ある日、ゴンは世子の別監<ピョルガム>カプソク(キム・ソルジン)と宮廷で釣りをしていると少女の死体が上がり大騒ぎとなる。検視の結果、死因は自殺と断定されるが、少女と面識があったゴンは、死因を疑い調べ始める。 宮廷を歩いていたところ、ゴンは時間と場所が書かれたメモを拾い、その夜、カプソクと一緒にその場所に隠れて待ち伏せをしていた。そこへ現れたのはなんと、ミン氏とある男で、逢引きしているところを目撃してしまい、2人が去った後、その場に医術に使う鍼の筒が落ちているのを見つける。気になったゴンは、医師のサンロクに助言を求めるため夜に宮廷を抜け出したところ、ポッサムされてしまい…。
各話あらすじ
- 第1話 お忍びの外出ある日の夜、国王ヘジョンが夜風に当たっていると、くせ者らが王宮に侵入したとの一報が入る。ヘジョンは、すぐさま世継ぎである世子イ・ゴンの安全を確認するよう告げるが、世子はその時お忍びで市中に出ていた。王宮に戻ったゴンは女遊びをするために外に出たのかと父親に怒られ、重臣らもゴンの異母弟であるトソン大君のほうが世継ぎにふさわしいのではないかと口々に言い始める。
- 第2話 娘のための厄払い父親である御医チェ・サンノクの指示で薬を飲まされた娘のミョンユン。ミョンユンが目覚めると隣にはさらわれてきた見知らぬ青年が横たわっており、自分たちは婚礼服をまとっていた。自身の厄払いのために父親が仕組んだことだと気付いたミョンユンは、小間使いのふりをして青年を逃がすが、その頃王宮では世子付きの別監カプソクからの報告で世子が消えたと騒ぎになっていた。
- 第3話 王と大妃の対立大妃の手下である尚膳らに命を狙われたゴンは間一髪のところでカプソクに助けられ、ミョンユンの言葉を思い出して丹鳳門へと向かう。ところが深手を負ったゴンは医院には行くなと言い残して意識を失ってしまう。王はゴンを捜すために国の事変を意味する吹角令を下すが、大妃はそれを解除させるために王を脅迫する。その頃、サンノクの元には鍼筒の件でトソン大君が訪ねてきていた。
- 第4話 親としての選択王の側近が死んだという一報が王宮に届いた。ゴンの異母弟で王妃の実子であるトソン大君は真っ先に外祖父である左議政を疑うが、孫の将来を案じる左議政は今は力のある大妃側に付くべき時だと大君と王妃を諭す。その後、妓楼で偶然ミョンユンと再会した大君は、もう決まった嫁ぎ先があるというミョンユンの言葉に衝撃を受けるが、その様子を離れた所からひっそりと見ている者がいた。
- 第5話 世子に着せられた濡れ衣王が倒れたことで激しく取り乱す王妃。母から話を聞いたトソンは大妃の元へと乗り込むが、大妃も一筋縄ではいかない。そして王の命を狙った逆賊としてゴンが捕らえられてしまう。護送されていくゴンの姿を見たミョンユンは父親にゴンを救うよう頼むが、サンノクは聞く耳を持たない。獄舎に入れられたゴンと別監のカプソクは、そこで拷問を受けて弱り果てた内官のサンスと再会するが…。
- 第6話 消えた玉璽と国印ゴンへの尋問が始まった。本来、大逆罪人が助かる見込みはないためトソンは何とかしてゴンを救おうと策を練り、大物人物を利用することを思いつく。大胆不敵な方法で自身を助けに来たトソンに詰めの甘さを感じながらも、ゴンはトソンと最後の別れの抱擁をする。そんな中、王宮で一大事が起きる。なんと玉璽と国印が消えたのだ。左議政は真っ先に王のそばにいる王妃の元へと乗り込む。
- 第7話 廃世子の都落ち質にするため、サンノクの家からお嬢様に扮した小間使いのオウォルをさらってきたカプソク。そこに小間使い姿のミョンユンが現れたため、ゴンはミョンユンがサンノクの家の者だと知る。ミョンユンらを家に帰そうとするゴンだが、ミョンユンは都の城門を通りぬけるための妙案があると言って協力を持ちかける。その頃、都のあちこちで兵が必死に廃世子の行方を追っていた。
- 第8話 偽造された玉璽と国印追っ手の裏をかくようにミョンユンとゴンは医院に戻り納屋に身を隠す。熱と寒さで震えるミョンユンに、ゴンは自分の衣をかけてやり、そっと抱きしめる。翌朝、納屋の外に出ようとする2人を待っていたのは兵で、2人はまたとらわれの身となってしまう。その頃、早く孫のトソン大君を世子に、ひいては王にさせたいと願う左議政ユン・イギョムは玉璽と国印を偽造することを決意する。
- 第9話 王の危篤無事にゴンの外祖父の家にたどり着いたゴン一行だが、外祖父がゴンを世子様と呼ぶのを聞きミョンユンは初めてゴンの正体に気付く。ゴンは聞慶まで無事に来られたことをミョンユンに感謝し、御医に復讐してもお前だけは守ると告げる。その頃、王宮では王の容体が急変し危篤に陥っていた。王妃は大妃の一味である御医の治療を拒むが、宮中で治療できるのは御医しかおらず…。
- 第10話 失脚刺客の銃弾に倒れたサンノクと、左議政をにらみつける大妃。事の真実を聞いたトソンは何とか解決すべく奔走するがうまくいかない。それどころか祖父の決定的な弱みを聞かされることになってしまう。サンノクの傷は致命傷ではなかったが、愛する人を失う恐怖を味わった大妃は反撃を開始する。世子の冊封と同時にトソンの婚礼も進めると断言し、朝廷は一気に混乱の様相を呈していく。