「悪の心を読む者たち」のあらすじ

1990年代後半、韓国で動機のない強姦殺人が多発していた。 赤いキャップをかぶった犯人が民家に侵入し女性に性的暴行を加える事件が発生するが、警察は犯人を捕まえられずにいた。そんな中、また女性が遺体で発見される。刑事のハヨン(キム・ナムギル)は赤いキャップの犯人を追跡していたが、一緒に事件を捜査していた強力班の刑事は被害者の恋人を事件の容疑者候補として捜査を進める。しかしいくつかの点に疑問を持ったハヨンは鑑識係長のクク・ヨンス(チン・ソンギュ)と共に再び事件現場を調べ、別の人物の指紋を発見するが…。

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各話あらすじ

第1話ソン・ハヨンは子供の頃、ボートから転落し、水中を漂う女性の遺体を発見する。それが彼と犯罪との出会いであり、死者に寄り添うという、自らの感性を自覚した瞬間であった。時は流れ1998年、成長して刑事になったハヨンは、当時ソウル一帯の女性を恐怖に陥れていた“赤い帽子”事件の犯人を追っていた。10ヶ月に及び、12人の若い女性が赤い帽子の男に性的暴行を加えられるという事件だが、模倣犯まで登場し、捜査は遅々として進まなかった。そんな時、ソウル市内の住宅で、20代女性の全裸遺体が発見され、容疑者として恋人のパン・ギフンが逮捕される。一方、ソウル地方警察庁の鑑識班長クク・ヨンスは、こういった事件に危機感を覚え、シリアルキラーや快楽殺人犯などの登場に備え、プロファイラーをそろえた犯罪行動分析チームの設置を訴えて上司に働きかけるのだが…。
第2話1999年8月、ソン・ハヨンは刑務所に収容された“赤い帽子”ことヤン・ヨンチョルの面談に向かう。数回の面会拒否を経て、現金の差し入れでようやく面会がかなうが、ヤン・ヨンチョルは、チェ・ファヨン殺人事件の犯人は恋人のパン・ギフンではないと主張する。そして真犯人は性的トラウマがあり、女性を全裸にするという習性のある者だと言う。そんな時、ソウル市内の住宅で、ウォン・マルスクが遺体で発見される。被害者の遺体はチェ・ファヨン同様全裸だが、性的暴行の痕跡はなかった。ハヨンは、ウォン・マルスク事件とチェ・ファヨン事件は同一犯の仕業とみて、直属の上司であるパク・デウン強力班長に真犯人捜しを訴えるが、班長は高圧的な態度で取り合わない。そんなある日、男が未成年者を連れて東部署にやってくる。男は、その未成年者が家の鍵をこじ開け、侵入しようとしていたと訴えるのだったが…。
第3話クク・ヨンスの熱意で新たに発足した犯罪行動分析チーム。新任の統計分析官チョン・ウジュも加わり、ハヨンは犯罪行動分析官として、チーム長クク・ヨンスと刑務所に通い服役囚の面談を続ける。FBIのプロファイリングを参考に犯罪者を類型分けし、心理や行動、犯罪の傾向を資料化するためだった。そんなある日、チャンイ洞の住宅街で子供のバラバラ遺体の一部が発見される。ニュースは近所に住む記者によって、あっという間に全国に広がり、ソウル地方警察庁の機動捜査隊が事件を担当することになる。ヨンスとハヨンは機捜隊に協力を申し出、捜査情報の共有を求めるが拒まれる。ハヨンは、刑務所で面談したバラバラ殺人犯チャン・ドゥクホの話から遺体損壊の理由を考え、遺棄された遺体の状態や遺棄の仕方などから犯人像を推理していくのだったが…。
第4話ハヨンは幼児バラバラ殺人犯チョ・ヒョンギルの自宅を突き止め、機捜チーム長のユン・テグと踏み込むが、犯人は逃走した後だった。近くに被害児童の指が遺棄されているはずだというハヨンの言葉に、警察は付近を大々的に捜索するが、結局見つかったのは8本だけだった。チョ・ヒョンギルの自宅から犯行道具が見つかり、犯人と被害児童の指紋が採取されたが、その指紋からある奇妙な事実が浮かび上がる。機捜隊のナム・イルヨンは、チョ・ヒョンギルが勤めていた精肉店を捜し出し、小切手の使用履歴からコンビニを突き止め、チョ・ヒョンギルの逮捕に成功する。だが、チョ・ヒョンギルの取り調べを行ったハヨンとヨンスは、共感能力に欠けるチョ・ヒョンギルの姿にやりきれなさを感じる。ファクトトゥデイの記者チェ・ユンジは、興味本位の記事を書きたてる記者たちに嫌気が差すのだが…。
第5話秋空の下、刑務所へと車を走らせるクク・ヨンスとソン・ハヨン。5歳の少女を乱暴し殺害した、バラバラ殺人犯チョ・ヒョンギルの心理分析を行うのだ。チョは、ヨンスのスーツ姿と、ハヨンの自分に対する丁重な態度に気をよくし、聞き取り調査に協力的になる。そして、犯行について後悔するかという問いかけに、公園にいた少女の間が悪かった、自分も少女もツイてなかったのだと答える。2人は、女性を乱暴して殺害し遺体を損壊したファン・デソンの聞き取り調査も行う。一方、かつてのハヨンの上司で、ハヨンを目の敵にしているキム・ボンシクが、ソウル地方警察庁の機動捜査隊1係長として赴任する。キム・ボンシクは機捜1係2チーム長のユン・テグとも摩擦のあった人物だった。そんなある日、江南区で、著名な経済学者夫妻が自宅で撲殺される事件が発生するのだが…。
第6話江南区と鍾路区で富裕層を狙った撲殺事件が連続的に発生し、社会に衝撃を与える。捜査状況の報告会で記者たちは遅々として進まない捜査にしびれを切らし警察を非難する。ソウル地方警察庁内部では、機捜隊と分析チームの葛藤が表面化し、ハヨンたちは現場に自由に出入りすることをとがめられる。そんな時、また新たな事件が発生し、富裕層の高齢者が自宅で惨殺される。ユン・テグは現場近くの防犯カメラの映像から、犯人の後ろ姿を見つけるが、ハヨンは、犯人の後ろ姿を使って公開捜査に踏み切るよう助言する。犯行を重ねるごとに大胆になっていく手口に、新たな犯行を遅らせ、捜査の時間を稼ぐためであった。ハヨンは毎朝捜査日報を数十枚チェックするが、犯人は鳴りを潜めてなかなかシッポを出さない。
そんなある日、事件日報を見ていたハヨンの目に飛び込んだのは、帰宅中の女性がレジャーナイフで襲われ重傷を負った事件だった。
第7話深夜、若い女性が自宅玄関前で男に刺され、重傷を負う事件が発生する。一方、富裕層連続殺人事件容疑者は、公開手配後、鳴りを潜め動きがない。ある日、また住宅街で女性が男に刺される事件が起きる。ハヨンは、以前捜査日報で類似案件を目にしたことを思いだし調べると、すでに2件もの類似事件が西南部地域で発生していたのだ。捜査に乗り出す分析チーム。ところが、機捜チーム長のユン・テグもこの事件の捜査に着手していた。西南部刺傷事件の容疑者は小柄で、富裕層連続殺人の容疑者と体格が似ており、富裕層殺人の容疑者が手口を変えて犯行に及んだものとにらんでいたからだ。そして2004年、風俗店勤務の女性が連続して疾走する事件が発生、容疑者が逮捕されるが、その男こそが、富裕層連続殺人事件容疑者ク・ヨンチュンだったのだが…。
第8話警察の取り調べに、女性11人の遺体を近所の山に遺棄したと答えるク・ヨンチュン。供述の裏を取るために、クク・ヨンスと鑑識班が雨の降る中現場の山を掘り返す。ところがク・ヨンチュンはウソだったと供述を覆し、取調官を翻弄する。見かねたペク・ジュンシク刑事課長が取調室に入るが、ハヨンがク・ヨンチュンの扱い方を説明する。ジュンシクはベテランらしく、おだてながらク・ヨンチュンを追い詰める。そんな時、遺棄現場から遺体発見の知らせが入る。ク・ヨンチュンを帯同して遺棄現場の山に急行したハヨンらソウル地方警察庁の刑事たちは、その凄惨さに言葉を失う。警察庁長は、世論の警察批判を静めるために、犯人が捕まらない西南部連続殺傷事件も、ク・ヨンチュンの犯行として発表すると言うのだが…。
第9話社会に恐怖と衝撃をもたらしたク・ヨンチュンによる連続殺人事件。ク・ヨンチュンの逮捕で、警察は動機なき殺人に対する対策として、新しい捜査マニュアルの作成や組織の改編を約束する。犯罪行動分析チームは、ウジュの友人の記者チェ・ユンジのインタビューを受けるが、この記事が反響を呼び、ハヨンはプロファイラーとして注目を浴びることになる。
警察と分析チームは、西南部連続殺傷事件の犯人を追い、ハヨンは犯人になりきる方法でその心理と行動を分析するが、クク・ヨンスは次第に疲弊していくハヨンを心配する。そんなある日、ヨンドゥンポ区のアパートに強盗が入り、居住者親子に取り押さえられる事件が発生、西南部事件との関連性が疑われるのだが…。
第10話ヨンドゥンポ区の強盗未遂事件容疑者が逮捕され、西南部連続殺傷事件との関連を調べに取調室に入ったハヨンは、容疑者が自分を知っていることに驚く。イム・ムンシクの記事に載った写真を見ていたのだ。容疑者のナム・ギテは、連続殺人犯のク・ヨンチュンを意識していて、クがナム・ギテの犯行まで自分の犯行のように吹聴していると言う。ハヨンはナム・ギテの心をつかみ、西南部事件の容疑者であることを自白させる。現場検証が始まり、マスコミの取材合戦はエスカレート、新聞には刺激的な見出しが踊る。チェ・ユンジはそんな現実に疑問を感じ、遺族に寄り添った記事を書く。警察はナムの自白を裏付けるための捜査を進めるが、犯行に使われた凶器が見つからない。ハヨンは、ナムの自宅に凶器が隠されていると主張し、ヨンスと捜索に向かうのだが…。

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