「ホン・チョンギ(原題)」のあらすじ

死の神、魔王を御真(王の肖像画)に封印する儀式が行われ、その際御真を描いた絵師の娘、ホン・チョンギと封印式を進行した動士の息子、ハ・ラムが魔王の呪いをかけられて誕生した。ホン・チョンギは生まれながら盲目で、人間の生死を司る生命の神サムシン(ムン・スク)は、ハ・ラムをホン・チョンギの運命の相手と定める。9年後、ハ・ラム(チェ・スンフン/子役)とホン・チョンギ(イ・ナムギョン/子役)は運命的な出会いを果たし友になる。そんな中、雨乞いの儀式でサムシンはハ・ラムの中に魔王を封印、ハ・ラムは視力と家族を失う。そして魔王の力の根源である目はホン・チョンギに託され、ホン・チョンギは視力を回復する。時は流れ19年後、ホン・チョンギ(キム・ユジョン)は天才的な絵師となる。一方ハ・ラム(アン・ヒョソプ)は昼は役所で働きながら、夜は家族の復讐のため秘密組織で情報を集めていた。ある夜、追われていたチョンギはとっさに籠に飛び込む。そこで赤い瞳となったハ・ラムと再会し…。

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各話あらすじ

第1話タン王朝3代王ヨンジョンは自分の体の中にいる魔王を閉じ込めるための封印式を準備する。御用画師を命じられた図画署の上役とウノは最後の仕上げを行い、チョギョク殿のハ道士と国巫は準備に追われていた。儀式が始まり魔王が現れ、関わった者たちに呪いをかける。ちょうど同じ日、別々の場所で生まれたチョンギとラムは魔王の呪いによって数寄な運命をたどる。星主庁に向かう途中、ラムは目の不自由なチョンギに出会うのだが…。
第2話王室が行う祈雨祭の蜥蜴童子になったラムは儀式の途中、池に落ちて視力を失う。同じ時期に池に落ちたチョンギは、サムシンの力によって視力を回復する。月日は流れチョンギは帛瑜画団の絵師に、ラムは宮殿にある書文観の主簿を務めていた。チョンギは父親の薬代のために模作を描いていたが、月星堂の副当主の詐欺に遭う。だが怒ったチョンギは月星堂の当主である日月星の仕業だと思い込む。疑いをかけられたハ主簿は戸惑う。
第3話ラムの体で眠っていた魔王は冬至の夜に目覚め、チョンギの目を追いはじめる。一方、宮殿の屋根の上に集まったフクロウに不吉な予兆を感じたソンジョは、すぐに解怪祭を行うよう命じる。山で物怪を見たマンスは宮殿に助けを求めるが、現場に向かった兵士たちは全員魔王に殺されてしまう。1人で下山しようとしていたチョンギは魔王に見つかるが、サムシンとホリョンの助けで事なきを得る。ハ主簿は木の上で意識を戻すのだが…。
第4話意識を戻したハ主簿は自分を助けたチョンギと言葉を交わしながら、遠い昔桃の花畑で出会ったチョンギではないかと感じる。兵士たちの死を調査していたチュヒャン大君とミスは、ハ主簿の姿を見つけ、魔王がラムの中にいるのではないかと様子をうかがう。一方、同じくハ主簿を捜すヤンミョン大君が訪ねると、チョンギは怪しい者だと疑い冷たくあしらう。ハ主簿を見つけたヤンミョン大君は宮殿に戻り、ソンジョから頼み事をされる。
第5話ヤンミョン大君が4年ぶりに主催する梅竹軒画会に参加するために出掛けたチョンギ。ところが入り口でチョン氏に出くわし連れ去られようとする。運良く通り掛かったハ主簿に助けられたチョンギは梅竹軒に入り、ハ主簿を招待席まで案内する。チョンギ、ジョン、ヨンウクの3人は心躍らせながら並んで陣取り画会の開始を待つ。ヤンミョン大君があいさつを行うとついに画会が始まる。各々が課題に合わせた絵を描き始めるのだが…。
第6話梅竹軒で審査が始まり不合格者が次々と席を立って出ていく中、ジョンとヨンウクは合格し、チョンギは同点で再審査が行われる。そしてまたしても同点になるとヤンミョン大君は2人を同率1位にし、チョンギは3次に進む。図画署のハン・ゴンはチョンギがウノの娘であることをヤンミョン大君に告げ、絵に蝶が止まったことも絵が霊妙であるからだと伝える。ハン・ゴンはついに御用画師が見つかったと喜ぶがヤンミョンの表情は暗い。
第7話画会が無事終了して和やかな雰囲気の中、突如男が現れておもむろに筆をつかむとチュヒャン大君に投げ付ける。取り押さえられた男がウノだと知ったチョンギは慌てて土下座する。怒りをむき出しにするチュヒャン大君にハ主簿は絵の代金としてチョンギに渡すはずだった米3百石を渡すと約束する。月星堂でチョン氏に会った日月星は、二度とチョンギを苦しめるなと念を押す。そして日月星は計画どおりに着々と復讐を始めていく。
第8話雨の中、傘を持って現れたハ主簿は、ヤンミョン大君に先約があったと話しチョンギを連れ去る。ハ主簿は19年前の祈雨祭で目を失い約束を守れなかったことを打ち明け、昔の自分とは違いそばにいられないと話すが、チョンギは昔のラムの言葉で慰める。一方、ソンジョは19年前に封印が解けた魔王をチュヒャン大君が追っていることを知り、封印式を早めるために御容の修復を急ぐよう命じる。ミスはハ主簿の血が必要だと言うが…。
第9話ヤンミョン大君とチョンギの前でハ主簿の体の中から現れた魔王。魔王は自分の目を取り戻すためにチョンギに襲いかかり首を絞める。しかし宮殿の守護神であるホリョンが現れ、間一髪のところでチョンギを助ける。魔王の気が途切れたのを感じたミスは宮殿の中で何者かが魔王を抑えたことを知る。ハ主簿の様子を見たヤンミョン大君は仁王山での事件との関連を疑い、義禁府での調査が必要なので口外しないようにとチョンギに命じる。
第10話チュヒャン大君はハ主簿の体に魔王がいると日月星に告げる。話を聞いたハ主簿は驚き、魔王について調べ始める。国王から魔王を封じ込める御容の復元を命じられたチョンギは使命感で引き受けるものの不安を隠せない。一方、チョンギの絵だけを買う男が帛瑜画団に現れると、ウノはファチャだと恐れて逃げてしまう。ヤンミョン大君を訪ねた国巫のウォルソンは、チョンギを遠ざけるよう助言するが、ヤンミョンは激怒して反論する。

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