「狂っていなければ(原題)」のあらすじ
新入社員だった頃から役員になることを目標に、骨を埋める覚悟で必死に働いてきたワーカーホリックのタン・ジャヨン(ムン・ソリ)はハンミョン電子の本社人事チームで社内の人員削減の任務で希望退職を進める仕事にまい進していた。チーム長昇進の発令を受け地方の事業部に赴任することになり、そこで憎き元夫、ハン・セグォン(イ・サンヨプ)と再会し落ち着かない心中でいた。一方、22年目の開発者チェ・バンソク(チョン・ジェヨン)は、昔はヒット家電や特許技術を生み出すヒットメーカーだったが時代の変化を察知し、他の開発チームへの異動希望を出す。しかし異動先のチーム長セグォンから疎まれ、人事チームに追いやられる。開発チームに戻るために人事チームで奮闘するが、社内で起きるさまざまな問題の中で新たなことに気づいていく…
各話あらすじ
- 第1話ハンミョン電子の本社人事チームのタン・ジャヨンは、人員削減のために希望退職者を一人でも増やそうと必死になっていた。そんな中、ハンミョン電子で家電の開発者として長年働いてきたチェ・バンソクに他社からスカウトの話が舞い込むのだが、バンソクは希望退職を強いられた同僚にスカウトの話を譲る。ジャヨンの元夫であり、バンソクの新しい上司のハン・セグォンは、バンソクを人事チームへ異動させる。
- 第2話地方にある支社の人事チームに飛ばされたタン・ジャヨンは、自分が任された人事チームにバンソクを補充人員として推薦したのが元夫のセグォンであることを知り激怒する。ロボット掃除機の試作品の部品をすり替えたのがセグォンであることを知ったバンソクは、部下の前でセグォンを問い詰める。しかし、会社側はセグォンを無実だと信じ、セグォンがウソをつく時の癖を知っているジャヨンはセグォンのウソを見抜くのだが…。
- 第3話 会社が売却されるまで優秀な人材が会社を辞めないようにしなければならないジャヨンは、頭を抱え、人事部長になったバンソクは、社員たちの悩みを聞いてジャヨンに報告する業務を命じられるのだが、最初の相手がセグォンだった。モーター駆動チームのカン・ミングチーム長の女子社員に対するセクハラが問題になり、仕事だけは優秀なミングを会社に残したいジャヨンはミングを説得するのだが、ミングは辞表を出す。
- 第4話バンソクは被害者の女性に謝罪する代わりに辞表を出したミングに理由を尋ね、ミングが試作品に悪さをしたことに気づいた開発2チームのチーム長であるノ・ビョングクは激怒する。ミングとビョングクがもめたことが社内の幹部の耳にまで入り、バンソクは人間はウソをつくけど機械はウソをつかないから、試作品で真相を究明しようと言う。 部下のユ・ウジョンの引き抜きに失敗したミングは、新しい会社に採用を断られる。
- 第5話エレベーターでジャヨンと一緒になったバンソクの母親は、ジャヨンがバツイチだと言うと満面の笑みで、息子のバンソクも嫁がいないと言う。 セグォンと社内恋愛中のソ・ナリは、ジャヨンの存在を意識するセグォンに態度をはっきりするようにと言う。野心家のセグォンはプロジェクト提案書をチームでなく個人で出すことを部下たちに提案し、社員たちはプロジェクト界の提案書のレジェンドがチャンインにいることを知るのだが…。
- 第6話チャンイン事業部の人員を削減しなければならないジャヨンは、前代未聞のテストを本社に提案し、センター長は激怒する。ジャヨンはチャンイン事業部の今後の人員削減に備えて、自分の計画に協力してほしいとバンソクに頼む。ジャヨンが考えた職務力量テストに反対する社員たちに人事部長のバンソクから動画が届く。そんな中、テストを反対するチーム長たちと、少しでも年俸を上げたい部下たちの間に溝ができるのだが…。
- 第7話会社の飲み会の席で、セグォンとナリの関係を偶然知ったジャヨンは、酔っ払ってバンソクにキスをしてしまう。キスをきっかけにバンソクは服装に気を使うようになり、セグォンは人事チームで実施した職務テストで低い点数を取ってしまう。プログラムを勉強したバンソクは試行錯誤の末に手応えを感じ、ジャヨンに研究棟に戻りたいと言う。セグォンはバンソクを研究棟に戻す条件としてバンソクに無理な要求をするのだが…。
- 第8話セグォンが抱えていた問題を見事に解決したバンソクは研究棟に復帰し、ジャヨンは、チャンイン事業部の売却が白紙に戻るかもしれないという話を聞く。ビョングクのいる開発2チームに入ったバンソクは、食器洗浄機の新モデルの部品を変更しようとし、旧モデルを担当していたセグォンとまた対立してしまう。センター長が部品会社からリベートをもらっていると確信したバンソクは、そのことをジャヨンに相談するのだが…。
- 第9話セグォンは100万台も売れた食器洗浄機の部品に不良品が使われたことをジャヨンに打ち明け助けを求める。食器洗浄機の口コミを見て、事の重大さに気づいたジャヨンはノ常務に食器洗浄機のリコールを提案する。そんな中、センター長のコ・ジョンシクが解雇され、その後任にコン・ジョンピルが抜擢されたことに多くの社員が疑問を抱く。食器洗浄機に不良品が使われたことを確信したバンソクは、セグォンに宣戦布告するのだが…。
- 第10話バンソクは食器洗浄機の不良品問題を自分が研究していた異常動作感知システムで解決できると社長や役員の前で発表する。食器洗浄機のテスト結果をごまかしたことがバレたセグォンは、遠縁の親戚である社長に土下座してチャンスが欲しいと言うのだが、社長はセグォンのプライドを踏みにじる。そんな中、ハンミョン電子の本社はチャンイン事業部の社員たちに、チャンイン事業部を売却する予定はないと公表するのだが…。