「ポッサム-運命を盗む(原題)」のあらすじ
第15代王光海君(キム・テウ)の娘、ファイン翁主スギョン(クォン・ユリ/少女時代)は父の政敵であるイチョム(イ・ジェヨン)の息子と政略結婚するが、夫に先立たれる。婚家からは疎まれ、窮屈な生活を強いられるが、夫の命日に久しぶりに外出できることに。出かけた先で彼女はバウ(チョン・イル)を見かけ、寂しそうな姿が気にかかる。その夜、スギョンは突然頭から布を被され連れ去られてしまう。スギョンを連れ去ったのはバウ。実はバウは寡婦を再婚させるポッサムで生計を立てており、本来連れてくるはずだった女性と間違えてスギョンを誘拐してしまったのだった。慌てたバウはひとまずスギョンを自宅に連れ帰ることに。バウの息子のチャドル(コ・ドンハ)は幼い頃に母が出て行った寂しさからスギョンを歓迎するが、翁主を連れ去ったことがバレれば処刑は免れないバウはスギョンを隠密に帰すことに。だが王宮ではイチョムの陰謀によりスギョンは既に亡き者とされ葬式が行われていた。生きていることが分かれば命を狙われるスギョンは、しばらくバウの家で妻のふりをしながら身を潜め陰謀を暴くことに。翁主でありながらたくましいスギョンにバウとチャドルは好感を抱いていく。一方スギョンに想いを寄せる義弟のデヨプ(シン・ヒョンス)はスギョンの行方を捜していて…。
各話あらすじ
- 第1話第15代王光海君の娘、ファイン翁主スギョンは左議政の息子と結婚したが初夜を過ごす前に夫に先立たれ寡婦となり、婚家で乳母と静かに暮らしていた。妻に逃げられて幼い息子と2人で暮らすバウはチュンベと共に、寡婦を袋に入れて連れ去るポッサムをして生計を立てていた。夫の命日で年に一度の外出をしたスギョンは市場で大暴れするバウを偶然見かける。無礼だと顔をしかめるスギョンだが、その夜、運命を大きく変える出来事が…
- 第2話バウはポッサムしたのが光海君の娘で、左議政の息子の妻スギョンだったことを知る。思い悩んだ末、スギョンを家に帰そうとするが、左議政の家を訪れるとスギョンの葬式が営まれていた。結局、スギョンを連れて家に戻るしかないバウ。実は左議政のイチョムがスギョンを必死に捜すも見つからず焦っていたところに、光海君からスギョンを王宮に連れてくるよう命じられたため、自決したと偽って葬式を出したのだった。
- 第3話義父のイチョムに追われる立場となったスギョンだが、駆け付けたデヨプによって窮地を救われる。バウとともに逃げ、父に会うため王宮に入ろうとするが、既にイチョムの手が回っており門にも近付けない状況だった。そこでスギョンは女官に変装することを思い付く。一方、デヨプは父であるイチョムにスギョンの命乞いをするがかなわず、父のやり方に反論したために怒りを買い納屋に閉じ込められてしまう。そこには先客がいて…
- 第4話自ら命を絶とうと崖の上から身を投げたスギョン。心配して引き返したバウがちょうどその光景を目撃し、命を救った。自分が生きていてはいけないのだと涙を流すスギョンを、どうせ死んだことにされたのだから、これからは好きなように生きればいいと励ますバウ。そして自分も同じように一度死んだ身だと語る。スギョンは平凡な女として生きることを決め、白装束を脱ぎ、仕事を見つけ、バウやチャドルと家族のように暮らし始める。
- 第5話デヨプと再会したスギョンは、漢陽を離れたあと自決しようとしたことや、バウが命の恩人であることを打ち明ける。もう一緒に戻るつもりはないと別れを告げるが、デヨプは納得しない。スギョンを引き止めに来たバウと争いになるが、その間にスギョンがイチョムの部下にさらわれてしまう。バウとデヨプが協力してスギョンを助けるも、デヨプは刀で斬られ意識を失う。医者に診せると、治療には大金が必要だと言われ…
- 第6話内需司の内侍に扮しバウと共に悪徳な金持ちからお金をだまし取ったスギョン。本物の内侍と鉢合わせになり、2人は命からがら逃げ出すが、何とかデヨプの治療費を確保することに成功。デヨプが回復したら漢陽に帰らせ、自分も家を出るとバウに告げるのだった。そしてデヨプはスギョンを助けるために、自分の家からある物を盗み出せとバウに協力を求める。一方、スギョンの改葬を迫られ焦るイチョムは、デヨプの行動に疑いを向ける。
- 第7話イチョムこそ祖父や父を殺した敵だと知ったバウはスギョンとの別れを決意し、チャドル、チュンベと共に寺へと移る。しかし、和尚やチュンベに諭されてイチョムへの復しゅうを諦め、スギョンの元へ戻ることにする。一方、スギョンはジャジョムの差し向けた推奴師たちに捕まっていた。漢陽に連れていかれる道中、渡し舟の上で偶然バウと出くわす。異変を察知したバウはスギョンの後を追うのだが、そこにデヨプが現れて…
- 第8話イチョムこそ祖父や父を殺した敵だと知ったバウはスギョンとの別れを決意し、チャドル、チュンベと共に寺へと移る。しかし、和尚やチュンベに諭されてイチョムへの復しゅうを諦め、スギョンの元へ戻ることにする。一方、スギョンはジャジョムの差し向けた推奴師たちに捕まっていた。漢陽に連れていかれる道中、渡し舟の上で偶然バウと出くわす。異変を察知したバウはスギョンの後を追うのだが、そこにデヨプが現れて…
- 第9話 スギョンを抱き締め、これからは1人の女として命懸けで守ると思いを告げたバウ。5人はチュンベの故郷である済物浦に移り住む。チュンベは金もうけのために明との密貿易をしようとするが、船が難破して逆に借金を抱えてしまう。チュンベにカネを貸した貸本店の主人はスギョンの絵の腕前を知り、借金を帳消しにする代わりに春画を描くように迫る。一方、デヨプは家に戻り、イチョムに父の望む息子になると約束するのだが…
- 第10話春画を描くことを引き受けたスギョンだが、どう頑張っても描けそうにない。苦心の末に女官の間のうわさ話を基にした恋愛物語を書き、挿絵付きで1冊の本にまとめたところ大人気となる。しかし、これが公序に反するとして禁書になってしまう。そのころバウの母と妹がイチョムの屋敷に捕われの身となる。イチョムの動きを探っていたバウは、イチョムが明からの使者に渡した手紙を横取りする。そこには謀反の企てが記されていた。