「風と雲と雨」のあらすじ

1853年、江華島。名家に生まれ、わずか15歳にして科挙に首席合格したチョンジュン(子役:カン・テウ/THE MAN BLK)は“江華島の世子”と呼ばれ全ての両班から羨望を集めていた。ある夏の夜、肝試しでチョンジュンは親友のインギュ(子役:チェ・ジョンウ)と共に山奥に入る。そこで2人は母と暮らす少女ボンリョン(子役:ホン・スンヒ)に出会う。ボンリョンは人の未来を見通す神力があったが、母親からはその能力を他人に知られないようきつく言われていた。実はボンリョンは朝鮮第25代王、哲宗の隠し子だった。その後チョンジュンとボンリョンは惹かれあうが、その仲を嫉妬したインギュはボンリョンの母を民乱の主導者だと告発してしまう。母を助けるためボンリョンは自分の能力を使うことに。貞純王后(ていじゅんおうこう)の弟であるキム・ジャグン(チャ・グァンス)はボンリョンの能力に目をつけ彼女を捕らえる。ジャグンの元でボンリョンは表向きは王女ながら裏では奴隷のような生活を強いられることに。一方姿を消したボンリョンを案じつつ、チョンジュンは何もできない自分を悔やんでいた。それから6年後。チョンジュン(パク・シフ)の父の元にキム・ジャグンの養子であるキム・ビョンウン(キム・スンス)が訪ねてくる。ビョンウンはチョンジュンとファリョン王女の婚姻を提案する。ファリョン王女こそがかつてのボンリョン(コ・ソンヒ)だった。こうして運命的に再会した2人。しかし婚礼はビョンウンの策略で、婚礼の宴が開かれた夜、爆発が起き民の騒乱が起きる。騒ぎの中、インギュ(ソンヒョク)はチョンジュンの父を殺害してしまう。一方母親を人質にとられ、脅迫されたボンリョンは爆薬はチョンジュンの父の物だと偽の証言をする。結果、チョンジュンの家は滅門され没落。愛する人に裏切られ、父を失ったチョンジュンは、父の友の道士に導かれ山奥で修業し命明学(四柱推命)を学び始める。一方母を探すボンリョンは権力者への復讐心を募らせていく。3年後、哲宗の病状が悪化する中、チョンジュンは漢陽にやってくる。世継ぎのない王の跡目争いが激化する中、宮廷ではボンリョンの能力を利用して次の王を探す動きが活発になる。ある想いを胸に観相師を始めたチョンジュンは名を馳せるようになり、宮中でボンリョンと二度目の再会を果たす。そんな中チョンジュンは、ならず者と言われている興宣大院君(チョン・グァンリョル)、興宣大院君の息子、そして貧しい少女の3人に将来王になる相を読み取る!

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各話あらすじ

第1話 運命の出会い国王哲宗の娘で霊能力者のボンリョンは、名士の息子で秀才のチョンジュンと恋に落ちる。だが2人の仲を嫉妬する彼の友人インギュのたくらみにより彼女の母が捕らえられ、ボンリョンは母を助けるために能力を使ってしまう。その力に目をつけた朝廷の有力一族の息子キム・ビョンウンは彼女を監禁し、一族のために利用する。5年後、役人となったチョンジュンは献上品を乗せた船で怪人物を追う途中、ボンリョンと再会する。
第2話 服従の刻印ある日チェ・ギョン宅に山水道人と名乗る男が現れ、チョンジュンが大出世と挫折を味わうだろうと予言する。またチョンジュンとボンリョンは王命により結婚式を挙げることになるが、その婚姻はキム一族の財宝を奪い返すためのジャグンの策略だった。罠に気づいたボンリョンはチョンジュンに事態の解決を求めるが、婚礼の儀の最中に財宝を積んだ船が爆破され、チェ・ギョンは謀反の首謀者とみなされてしまう。
第3話 虎の目を持つ男都にやってきたチョンジュンは調子のいい男パルヨンと知り合い、インチキ占い師をやり込めたことがきっかけで占いの仕事を始めることに。その後、賭場で博打に興じる興宣君を見たチョンジュンは、虎の相があると彼に告げる。一方ボンリョンは次期国王の人材を探すことになり、ジャヨンという少女にその素質があることを見抜く。ある日チョンジュンは占いの腕を買われて朝廷の要人に遊郭へ呼ばれるが、そこで偶然ボンリョンと再会する。
第4話 世継ぎ争いの幕開け哲宗は次期国王にふさわしい人物を探せと指示を出し、チョンジュンは王宮に呼ばれ、国王となる人材について占うよう命じられる。またチョンジュンは学士ソンジンを占うが、彼が妹を遊郭で働かせて自分は遊びほうけていることを知る。今後20年間は科挙に及第できないとチョンジュンに告げられ、やけを起こして妹を殺そうとするソンジン。そこへ駆けつけたボンリョンはソンジンに首を絞められるが、彼女を救ったのはチョンジュンだった。
第5話 世に求められし者子供たちを預かる施設がキム・ジャグンによって撤去されそうになり、助けを求めてきたジャヨンの話を聞いたチョンジュンは、王族に手紙を出して撤去中止を訴える。興宣君は王に取り次ぐ見返りに、占いの腕試しの場へ出るようチョンジュンに言う。腕試しで一番となったチョンジュンに王から約束の書状が下されるが、施設は結局取り壊されることに。現場に駆けつけて止めに入るチョンジュンだが、背後からインギュに襲われてしまう。
第6話 切り開かれた運命インギュに捕まったチョンジュンは、謀反に加担したとの自白書を書くよう強要され、激しい拷問を受ける。だがボンリョンの手配によってチョンジュンは月食の夜の闇に紛れ、からくも逃げ出す。一方、次期国王に自分たちの都合のいい人物を立てるため、国王候補のイ・ハジョンを陥れようとするキム・ジャグン。だがキム家へ突如現れたチョンジュンは、興宣君の次男でまだ幼いジェファンこそが王の素質を持っていると公言する。
第7話 非情の凶弾次期国王はジェファンであるとチョンジュンが公言したことで、興宣君は苦しい立場に陥る。面目を潰され、チョンジュンを殺そうとするイ・ハジョン。しかし逆にチョンジュンに言いくるめられ、用心棒のチソンを使いインギュから謀反に関する自白書を奪うことに成功。一方、保身を図る興宣君はチョンジュンを山に呼び出して暗殺しようとするが、そこへ予知夢を見て駆け付けたボンリョンが2人の間に立ちふさがるのだった。
第8話 痛恨の別れ銃撃を受けて倒れたチョンジュンは山中で救助される。一方ボンリョンを救ったのは母親のバンダルだった。治療を受けさせるためにボンリョンを城門まで連れていくバンダル。だがキム・ビョンウンの私兵の襲撃を受け、混乱の中でバンダルは失踪する。一方チョンジュンはキム・ジャグンのもう一人の息子ビョンハクと親交を持つ。そんな中、興宣君は国王に罪を問いただされるが、そこへチョンジュンが現れて驚くべき証言をするのだった。
第9話 形勢逆転の機会興宣君はチョンジュンの機転で九死に一生を得る。次期国王の座を狙うイ・ハジョンは出仕し、キム一族を打ち倒す機会をうかがう。そんな時、興宣君とイ・ハジョンはキム一族の悪事を示す証拠を入手し、チョンジュンの警告を無視してキム・ビョンウンを告発する。一方、インギュの所から逃げたマンソクはチョンジュンと再会を果たす。ボンリョンが父親を救おうとしていたと聞いたチョンジュンは、ボンリョンへの誤解を解き心からわびる。
第10話 極秘命令次期当主のビョンウンが捕らわれたにもかかわらずキム一族が平然としている中、賄賂事件の裏を探るチョンジュン。その結果、ビョンウンが興宣君を欺くよう県監に指示したことを突き止める。だがビョンウンは、イ・ハジョンに賄賂の罪をなすりつけられたうえ、ハジョンたちが謀反を計ったと主張し、その言葉を信じた哲宗はハジョンを流刑に処す。興宣君はチョンジュンの釈明により処罰を免れるが、ハジョンは流刑先で悲劇的な最期を遂げる。

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