「ザ・バンカー(原題)」のあらすじ

大韓銀行支店長のノ・デホ(キム・サンジュン)は実直で誠実な性格。かつて銀行のある判断が原因で義理の父を亡くした自責の念から、市民第一の考えの持ち主。部下にも慕われていたが、銀行の統廃合によりデホの支店の閉鎖が決まる。そんなデホのもとに届いた人事通達は意外にも監査役員への昇任だった。こうしてデホが本店の監査役となった矢先、部下で行員の女性が銀行の不正に追い詰められ自殺を図る。徹底調査を心に誓ったデホは、監査室のメンバーと共に巨悪に立ち向かうことに。だが、そこには頭取のサムド(ユ・ドングン)や副頭取のグァンシク(アン・ネサン)、本部長のスジ(チェ・シラ)らの思惑が渦巻いていた。

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各話あらすじ

第1話 私と銀行を信頼してくださいノ・デホは大韓銀行公州支店の支店長。射撃の銀メダリストという異色な経歴を持つデホは、街の人々に寄り添う支店を作り人々から信頼されていた。しかし全国支店の下位2割を削減するという命令が本店から出された。それは頭取の地位を狙うユク副頭取が、企画財政委員会のチョン議員と企んだことであった。何も知らない公州支店は、弱点である与信の確保に行員たちも一丸となって取り組み、支店の閉鎖を免れようとするが…。
第2話 改革の対象が誰であれ?公州支店が閉鎖され本店で監査役となったデホ。デホが監査役となったのは、カン頭取が銀行内の改革を願っていたからであった。一方、公州中央支店に転属になったボゴルは、同じ支店に転属になったソンミの父親の工場が不渡手形をつかまされ苦境に立っていると知った。その不渡手形を出した会社が計画倒産をした可能性があると知ったデホとボゴルは、早速調査を始める。するとその会社の代表と支店長との汚い関わりが分かり…。
第3話 銀行は変わるべきだボゴルはついにソウル本店監査室の配属となる。母親の反対を押し切って飛び出したためカードも止められ行く所がなくデホの家に転がり込んだ。そんな時、デホに匿名で“ソミンエージェンシーを調査せよ”というメールが届く。ソミンエージェンシーは小さな会社だが大手のみを取り扱う本店営業1部が担当しており、短期融資を書替継続していた。不信に思ったデホがさらに調べると大韓銀行上層部が絡んでいることが分かり…。
第4話 私はよい銀行員か?カン頭取に呼ばれ子会社から戻ってきたヘゴンは副頭取となる。もう1人の副頭取であるグァンシクは次期頭取の座を狙っていたため苛立ちを覚える。デホと親しくしているスジはグァンシクをサポートする側に回った。そのころ、監査室に電算部からホンジュがやってきた。ソミンエージェンシーの資金の流れに不信を抱き、デホに知らせたのはホンジュだったのだ。そんな時、ある支店から退職を強要されたという連絡が監査室に入り…。
第5話 ソミン流通を調べないとホンジュが監査室に加わり秘書のミホも含めデホは4人態勢で公州支店の閉鎖の理由を調べていた。公州支店に開設されたソミン流通の情報が、全くデータに残っていないことを知り怪しいとにらむ。そんな時カン頭取は、チョン議員に採用に関する不正請託を受けた。そこでてカン頭取は、人事総括をト専務に任せることにした。ト専務はカン頭取の指示だと思い、不正採用を進める。しかし人事部長の告発により、それを知ったデホが…。
第6話 私が責任を取りますデホは不正採用の調査を着々と行い、ついにト専務が不正請託を受けて行ったということが分かった。ト専務はカン頭取に救いを求めに行くのだが…。一方、デホの唯一の心許せる同僚とも言えるスジは、不正採用の事実を世間に公表し銀行のイメージを守るのに成功し、カン頭取にもその才能を買われていた。そしてカン頭取が監査室に慰労に行った時、たまたま監査室がヨンブク支店の不正融資についても調べを進めていることを知り…。
第7話 本当に銀行のためなのか大韓銀行ノギョン支店で不正融資を受けたことについて、1人で抗議していたおばあさんのビルが放火され燃えてしまった。そのビルはD1計画という大韓銀行のプロジェクトの中心となっていた開発区域にあったビルで、本店ではユク前副頭取も関わっていた。デホはスジと当時の担当のリート事業部について調べる。サムドの言動を怪しみ敵対するヘゴンは、デホがリート事業部について調べていると知り協力すると言うが…。
第8話 D1計画稟議書は偽物よ古い書類が保管されている西小門本店の文書保管室にあったD1計画の稟議書のコピーを手に入れた監査室。しかしスジは、その稟議書が偽物だと気付く。リート事業部の前部長が本物を持っているという情報を入手したスジは、彼をデホに紹介する。しかし彼から書類を売ると言われたデホは、それは違法だからと話を断るが…。一方、デホはサムドに報告したが目をつぶれと言われたため、サムドを少しずつ疑い始めていた。
第9話 真剣に考えるべきですか?D1計画の稟議書の原本を手に入れたスジは副頭取に抜てきされたが、当然、他役員の反発は大きかった。しかしサムドは徹底的にスジを守る。デホは人事システムの問題を指摘するが、それに乗じてヘゴンはサムドに対する敵意をあらわにした。そんなある日、釜山のデータセンターに閉鎖された支店のデータのバックアップが残っていると気付いたホンジュがボゴルと釜山に行くことにしたが、ボゴルに警察から電話がかかり…。
第10話 業務妨害の責任を問いますD1に絡む不正融資をしたヨンブク支店の前支店長が逮捕され、すべてが闇に葬られようとしていた。一方、ヘゴンはスジがD1計画の稟議書原本を買い取ったことや、チョン議員らと通じていることに気付く。チョン議員らは、D1のことを探るデホをどうにかして止めようと躍起になっていた。そのころ監査室では、金融監督院の監査が入るという異例事態が起こり、監査室の業務が完全にストップさせられるが…。

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