「かくれんぼ(原題)」のあらすじ
大手化粧品会社で後継者として活躍するチェリン(イ・ユリ)。若くして成功し、一見華やかな生活を送っているかに見えたが、会社の実権は祖母ヘグム(チョン・ ヘソン)が握っていた。実は祖母の孫娘スアは幼い頃に誘拐され、チェリンは孫娘の身代わりとして過ごしてきたのだ。祖母に虐げられつつ、心身ともにスアとして成長したチェリン。さらにヘグムは会社の経営のため、チェリンに財閥の御曹司、ジェサン(キム・ヨンミン)との政略結婚を迫る。反発するチェリンだったが、祖母により無理やり結婚させられてしまう。一方その頃、ジェサンの秘書を務めるウニョク(ソン・チャンウィ)はある事情からジェサンの動向を監視していた。そんな中、心を病むチェリンの養母ヘラン(チョ・ミリョン)は、偶然に出会ったヨンジュ(オム・ヒョ ンギョン)に愛娘スアの面影を感じてしまう。迷惑がるヨンジュだったが、恋人のウニョクの心が次第にチェリンに向かっていることを知り…。
各話あらすじ
- 第1話 女たちの光と影大手化粧品会社、メーク・パシフィック社のミン・チェリンは、敏腕専務。しかし、チェリンには秘密があった。幼い頃、パシフィック社の創業者ナ・へグムによって、へグムの孫スアの厄を移す儀式のため連れて来られたのだ。そして20年前にスアが行方不明になると、へグムに疎まれながらもミン家の実子として育てられた。一方、パシフィック社の訪問販売員ハ・ヨンジュは、恋人のチャ・ウニョクとの結婚も秒読み段階だったが…。
- 第2話 逆境からの脱出チェリンは、テサン財閥の社長ムン・ジェサンとの政略結婚を断る。するとへグムはチェリンを精神病院へ送る。へグムの腹心であるキム室長からも見放されたチェリンは、閉鎖病棟の中で、過去を回想し始める。20年前、重い伝染病にかかったチェリンは、へグムが見殺しにしようと監禁しても、自力で回復し脱出した。そんな自分を思い出しながら、チェリンは、政略結婚を受け入れて、再びしぶとく生きていく決意を固める。
- 第3話 邸宅を訪れてジェサンと結婚したチェリンは、彼の運転手であるウニョクに対して蔑むような態度をとり続けていた。ある日、仕事の用事でミン家を訪れたヨンジュは、社長夫人のヘランを待ちながら、カーテン裏の部屋のドアノブにふと手を掛ける。そこは家族しか知らないスアの部屋だった。そんなヨンジュを見て、半狂乱に陥るヘラン。一方、パシフィック社の弁護士ペク・ドフンは、スア誘拐の罪で服役していたチョ・ピルドゥが出所したことが気がかりで…。
- 第4話 プライドの衝突建設中のテサン商業施設で、工事現場の穴に落ちたチェリン。彼女を助けに来たのは、ウニョクだった。工事現場のメン班長は、労働環境の改善に応じなければ、ジェサンの暴言の録音データをマスコミに渡すと言い出す。ジェサンはメン班長の機嫌を取ろうとするが、メン班長は簡単に騙される相手ではなかった。プライドを傷つけられたジェサンは、雨の中、工事現場の穴にメン班長を落とす。それを知ったチェリンは、メン班長を助けに向かう。
- 第5話 裏切りと絶望ウニョクの裏切りを知り、挙式を目前にして逃げ出したヨンジュは、偶然通りかかったジェサンの車に乗り込む。そして車から降りると、ヨンジュは橋から飛び降りようとするが、慌てて止めたのはジェサンだった。その頃、ヨンジュの母ヒョンスクや妹たちは、突然姿を消したヨンジュを心配していた。翌朝、ヨンジュは、憔悴しきった状態で帰宅する。一方、ジェサンとムン会長は、パシフィック社が中国と締結した事業を妨害しようとする。
- 第6話 動き出した歯車ヨンジュは、ウニョクが思いを寄せる女性がチェリンであることを知る。さらに、ウニョクは自分のことを愛していなかったと確信したヨンジュは傷付く。ますますチェリンへの苛立ちを募らせるヨンジュは、ヘランを呼び出し、チェリンへのあてつけに、ヘランの前でスアの服を着て、チェリンに見せつける。一方、ドフンはピルドゥの息子を捜し始める。同じ頃ピルドゥは、20年前にある病院で心臓手術を受けた子供を捜していた。
- 第7話 手紙をめぐって「スアの居場所を知っている」と書かれた手紙を見たヘランは、発作を起こして倒れる。その隙にチェリンは、誰にも見られないよう手紙を持ち出す。おかげでへグムもヘランの夫ミン・ジュンシクも、ヘランの妄想だと言って手紙の存在すら信じない。だがヘランにはこっそり、スアを必ず捜し出すと約束するチェリンだった。そんなある日、酔い潰れて帰宅したジェサンは、チェリンとウニョクが意味ありげに話す様子を見て、2人の仲を疑い始める。
- 第8話 消したい過去ピルドゥと再会してしまったウニョクは、驚きのあまり冷静さを失う。しかし、ピルドゥはウニョクが何者なのか気付かない。実の父であるピルドゥに虐待されて育ったウニョクは、地獄のような過去を思い出しながら、ひとり酒をあおる。一方、ヨンジュの恋人がウニョクであることを、ようやく知るチェリン。翌日、病欠したウ二ョクを訪ねたチェリンは、ヨンジュのことで彼を責め、自分に同情するなと泣きながら怒る。するとウニョクは…。
- 第9話 髪の毛の主チェリンがピルドゥから受け取った何者かの髪の毛と、ヘランとジュンシクの歯ブラシで親子鑑定をした結果、親子関係が成立する。チェリンはスアが存在するという証拠を目の当たりにし、危機感を募らせる。スアを誰よりも早く見つけたいチェリンは、髪の毛の主を捜し出すよう、ウニョクに協力を仰ぐ。一方、チェリンにウニョクを奪われた復讐心から、ヘランに急接近していくヨンジュ。ヘランもヨンジュを娘のようにかわいがる。
- 第10話 約束の3日後ピルドゥはへグムに、3日後にスアを連れて来ると約束する。その様子を陰から窺いながらも、話の内容が聞こえないチェリンは、キム室長にそれとなく内容を尋ねる。そして、ピルドゥが約束した内容を聞き、愕然とするのだった。その頃、パシフィック社は、捏造報道によって混乱を極めていた。チェリンは、陰で記者を買収したのがまさかムン会長らだとは気付かず、今度こそ黒幕を暴こうとする。そうしているうちに、約束の3日後になり…。