「魔女の法廷(原題)」のあらすじ

幼い頃に母が失踪したイドゥム(チョン・リョウォン)は母親を捜すため検事になる。大胆な捜査方法で実力はあるものの、地方大学出身の女性ということで冷遇され特殊犯罪担当チームには入れずにいた。あるときイドゥムは部長のセクハラ事件を目撃、部長から取引をもちかけられるも、結局参考人として証言したため女性児童犯罪担当チームに左遷される。同僚の検事で元精神科医のジヌク(ユン・ヒョンミン)はイドゥムの物怖じしない態度を気に入り、イドゥムもまた優しいジヌクが気にかかるように。そんな中、法律事務所代表のチョ・ガプス(チョン・グァンリョル)がイドゥムをスカウトしようとするが、チョ・ガプスこそがイドゥムの母の失踪事件の真実を知る人物だった。

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各話あらすじ

第1話小学校の廊下で緊迫した空気に包まれている刑事たち。犯人検挙さながら拳銃を持ったまま教室になだれこむと、教室にいた小学生たちが拍手する。父親たちが職業について試演する“お父さんの1日学校”。拳銃や手錠を持ち一生懸命に説明する父親たちの姿を冷ややかに見つめながら、イドゥムとユミは大げさだと眉をひそめる。2人のやりとりを聞いていたセナは、父親のいない2人の焼きもちだと言いみんなの前で恥をかかせる。悔しくてたまらないユミは復讐を持ちかける。でもそれは母親に警察と再婚してもらうという現実味のない話だった。父親なしでバカにされずに生きるためには、勉強するかミスコリアになるしかないと言うイドゥム。ユミはすぐにミスコリアになると手を上げる。
第2話部長検事のセクハラを暴き、検察の「窓際」部署と言われる「女性児童犯罪専門担当部」に配属されたイドゥム。悔しさと情けなさでいっぱいのイドゥムの前に見慣れた顔のジヌクがやってくる。元精神科の医師で女児部に志願したというジヌクを究極の変人扱いするイドゥムは、ジヌクが新米なのをいいことにあごでこき使おうとする。女児部の部長ミン・ジスクは、目立つことばかり考えて強引な捜査を行ってきたイドゥムを呼びつけ、最初に釘を刺す。ある日、親友のユミからの連絡で不動産屋に向かったイドゥムは、そこで新しい大家だというジヌクを紹介され、またしてもジヌクと関わることになってしまうイドゥム。そんな2人に性犯罪事件が舞い込むのだが……。
第3話女性の大学教授が男性助手をレイプ未遂で訴えた事件に立ち向かうイドゥムとジヌク。世間の偏見から逃れ、研究者としての道を歩むために、加害者ではなく被害者であることを表沙汰にしようとしない助手のウソン。そんな彼の心情をくみ、プライバシーを守りながら法廷で闘うことを約束したジヌク。ところがジヌクの知らぬ間に、イドゥムは女性教授の弁護人を罠にはめ、弁護士側がウソンのプライベートを暴露するように仕向ける。まんまとイドゥムの作戦にはめられた弁護士は助手がゲイであることを法廷でおおやけにする。待ってましたと言わんばかりにイドゥムはそれを逆手に取り、レイプの状況を録音したファイルを証拠として提出。事件は大学教授の実刑で幕を下ろすものの、ジヌクはイドゥムのやり方に納得ができず声を荒げる。イドゥムにあきれ顔の上司ミン・ジスクの前に宿敵チョガプスが現れ……。
第4話知らぬ間に部屋に設置された隠しカメラで動画を撮られていたイドゥムはショックを受ける。マンションから犯人が去って行く後ろ姿を見たジヌクは、すぐにイドゥムの部屋に駆けつける。すぐに警察を呼び部屋に取り付けられていた隠しカメラを押収する。犯人は開き直って自首するが、悪態をつくイドゥムに次はお前の番だと拡散を臭わせる。煮えくり返りながらも何もできずに臍を嚙むイドゥム。他の証拠はすべて損傷し、イドゥムの動画だけが唯一の証拠になってしまった。何としても動画を隠してしまいたいイドゥムと、他の被害者たちのために証拠を出せというジヌクの対立が続く。一方、ヨンパ市の市長選挙に出馬したチョ・ガプスはイドゥムをヒョンジェ弁護士事務所に引き抜こうとするのだが……。
第5話市長選挙に立候補したチョ・ガプスは、活発に選挙活動を始める。テレビ出演したガプスはそこで妻の存在や30年前に封印した性拷問事件を蒸し返されるが、何とかもみ消そうと必死になる。そんな中、ガプスはイドゥムが30年前の事件に関わったクァク・ヨンシルの娘で、同じ部署にいるジヌクが精神科医のコ・ジェスクの息子だと知る。2人が天敵ミン・ジスクの部下であると聞き、不安になるガプス。イドゥムは隠し撮りの被害に遭った後も、萎縮した姿を見せたくなくて堂々と出勤する。ジヌクは5年前、精神科医だった自分に相談に来た少女が送致されたことにショックを受け、初めてイドゥムに協力を依頼する。事件を解決するために力を合わせる2人。一方、ガプスは自分の目的を隠したまま、イドゥムに近づきある提案をするのだが……。
第6話病院に入院していたアルムの母親に近づき、呼吸器を外して逃走したヒョンテ。逃走した彼を追おうと躍起になるジヌクとイドゥム。ヒョンテの本当の目的が、長年性的暴行を加えていた娘のアルムだと気づいた時、すでにアルムは拉致されて連絡が取れなくなってしまった。ガプスに紹介されたヒョンテの刑務所仲間から車のナンバーを聞いていたイドゥムは、すぐにヒョンテの車を照合し、移動経路を調べる。ヒョンテがアルムの家の上の階からアルムの行動を見張っていたことが分かり、部屋に向かうジヌク。警察が来るのを待たずすぐにドアをこじ開け侵入すると、アルムを隠したヒョンテが包丁を持って襲いかかってきた。ジヌクをかばってケガをしたイドゥムは救急車で病院に運ばれる。
第7話チャンヒョン洞に住んでいたという話からジヌクがクッス店を営む女性が娘を探していたという話を聞く。その女性が母親だと確信したイドゥムの話を聞いたジヌクは、精神科医の母ジェスクの病院にイドゥムを連れて行く。キム・ミジョンという患者のことだと話すジェスクは、イドゥムの写真を見て、ヨンシルではないと話す。高校3年生の時にキム・ミンジョンの家族を探しに警察に行ったというジヌクは、その時担当したペク・サンホ刑事を探すが、ずっと前に退職して外国に移住したと聞かされる。絶望に打ちひしがれたイドゥムは泣き崩れ、見るに見かねたジヌクはイドゥムをそっと抱きしめる。ジスクは人けのない喫茶店で、こっそり若い女性と会っているのだが……。
第8話キム・ミンジョンのカルテを見つけたジヌクは、キム・ミンジョンの身元を調べる過程で不審な点を見つけ母を訪ねていくが、母親のオフィスでペク・サンホの名刺を見つけ、母親の様子がおかしいことに気づく。自分に何か話すことはないかと詰め寄るジヌク。しかし当時の説明をするジェスクがウソをついていることに気づいて落胆する。一方、ミン・ジスクの部屋に入ったイドゥムは、そこにチョ・ガプスを取り巻く30年前の事件の関係者の写真が貼られているのを見つける。その写真の中にいる1人、クァク・ヨンシルがイドゥムの母親であることを知り驚くジスクは、30年前の事件をイドゥムに説明する。母親が被害者だと聞かされたイドゥムはどうしても信じられず反論するが、当時の記録をジスクに渡される。
第9話車で山中にやってきたミノとテギュ。ミノは全身に血だらけのスアを車のトランクから運び出すが、途中でスアが動いたのを見て驚いて落としてしまう。すぐに救急車を呼ぼうとするがテギュが止める。2人が言い争っていると通りがかりのトラックの運転手が声をかけるが、ミノはウソをつきその場をしのぐ。テギュはすぐにスアを足で蹴飛ばして崖から落としてしまうのだが……。姿を消したスアが死体で見つかると、イドゥムとジウクは惨憺たる心境に陥る。証拠と目撃者の陳述に基づき、2人の容疑者を捕まえるが、2人とも相手が犯人だと主張する。ペク・サンホは自分の弟が事件に巻き込まれると、チョ・ガプスを訪ねて何とか助けてほしいと頼み、アン会長は自分の息子を助けるためにチョ・ガプスを脅迫する。一方、ジヌクは事件の資料を確認する中で、クァク・ヨンシルの失踪についてすべての真実を知り苦しむ。
第10話ペク室長は弟のミノを助けるためにイドゥムに取引を持ちかける。ペク室長に呼び出されたイドゥムは彼の自白で14年前に母親ヨンシルが亡くなったことを知る。ペク室長の話が信じられないイドゥムは、どこでどうやって母親が死んだのかと問い詰める。母親を殺しておきながら弟を助けてほしいと頼むのは都合が良すぎると突っぱねるイドゥム。ペク室長は法廷で自分の罪とチョ・ガプスも殺人教唆で証言することを約束する代わりに弟を助けてほしいと頼む。母親のジェスクから当時の話を聞いたジヌクは、自分を助けてくれた人を見て見ぬふりをした母親を責め、イドゥムに事実を話してほしいと訴える。女子高生殺人事件を口実にチョ・ガプスに復讐を計画するイドゥム。一方、イドゥムとペク室長が会うのを目撃したガプスは憤慨し、それを知ったジヌクもイドゥムを止めるのだが……。

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