「<ありがとう20周年 KNTV名作ドラマ特集>ホジュン~宮廷医官への道~」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、酒と女に溺れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンだったが…。
各話あらすじ
- ≪第2話≫父との別れ密貿易の現場で知り合った女性は、役所が血眼になって探す反逆者の娘だった。ホ・ジュンは彼女のために再び密貿易を試みるが、厳重な取り締まりのなか、ついに捕まってしまう。役所に連行されたホ・ジュンは、密貿易の仲間と反逆者親娘の居所を問い詰められ、拷問を受ける。あくまでシラを切るホ・ジュンに対し、義州の兵馬都尉ペ・チョンスはホ・ジュンが自分が尊敬するホ・リュン郡守の息子であると知り、その処遇を彼に一任する。放蕩三昧の生活を送ったうえ、重罪人として目の前に引き出された息子に失望するホ・リュンだったが、息子の代わりに自分を殺してくれと嘆願する母親、そして身分のくびきに苦しむ息子の言葉を思い出し、彼に最後のチャンスを与えようと一枚の書状を差し出した―。
- ≪第1話≫愛人の子に生まれて…密貿易であぶく銭を稼ぐホ・ジュンは、ある日、中国商人と漢方薬の取り引きをするが、条件をめぐって緊迫の駆け引きがつづいた末、一歩も引こうとしない商人の目の前で品物に火をつける。あわてた商人はホ・ジュンの条件にさらに上乗せして支払い、ホ・ジュンの腕に感服する。ひと儲けしたホ・ジュンと仲間たちは、ある時は酒と女遊びに更けり、ある時は賭博場にいり浸って、その日暮らしのならず者生活を送る。ホ・ジュンの母親はそんな息子の姿を見かね、郡守である父親のためにもまともになれと言い聞かせるが、父親にとって忘れられた存在である自分などどう生きようと関係ない、と投げやりに答える。ところが、ある日、密貿易の現場で両班の娘と知り合い、父親のために男装をしてまで危険な密貿易に手を染めようとする彼女のことが忘れられなくなる。仲間に女の居所を探させ、訪ねて行ってみると…。
- ≪第15話≫破門右相様の奥方様の中風を治療し、喜び勇んで帰ってきたホ・ジュン。祈るように帰りを待っていたダヒと母親は、息子の手柄を心から称えるが、たくさんの褒美の品を取り出した途端、ダヒの顔色が曇る。そして、右相様にもらった紹介状までホ・ジュンにあきらめろと言い出した。一方、ホ・ジュンが右相様のお宅からさまざまな褒美の品を持ち帰った噂はあっという間にユ医院の人々の耳に入る。ついにホ・ジュンはユ・ウィテに呼び出され、右相様からもらった物をすぐに差し出せと命じられる。ホ・ジュンが紹介状を出すと、ユ・ウィテはそれをホ・ジュンの手から奪い取り、その場で火をつけて燃やしてしまい――。
- ≪第14話≫紹介状針治療を終え、ひと息つくホ・ジュン。そこへイェジンが患者の容態がおかしいと知らせに来る。駆けつけてみると、奥方様が苦しんでひきつけを起こしている。これもすべて回復の途中と主張するホ・ジュンだが、最初からホ・ジュンの腕を疑っている右相様はもはや聞こうともせず、ホ・ジュンを倉庫に閉じ込める。代わりに呼んだ医員にも見込みはないと言われた右相様は、これもすべてホ・ジュンのせいと怒り、すぐに引きずり出して罰しようとするが、閉じ込めたはずの倉庫はも抜けの殻。町中を探し回っても見つからず、怒り狂っていたその時、水桶を持ったホ・ジュンが現れて――。
- ≪第13話≫運命の往診無実の罪で罰せられ、侮辱までされたダヒ。貧しさと屈辱に苦しむ家族を見ながら、自分の夢のために家族を犠牲にすることはできないと、医員の道をあきらめる決心をし、反対する家族を振り切って医院に辞意を伝えに行くホ・ジュン。一方、医院ではサムジョク大師が連れてきた急患に追われていた。そこへさらに昌寧の右相様の奥方様が中風で倒れたので、すぐ来てほしいとユ・ウィテを迎えに来た。医院を離れることができないユ・ウィテは、そこにやって来たホ・ジュンに代わりを託す。戸惑っている間もなくイェジンと共に出発し、昌寧に到着するホ・ジュン。そして、ユ・ウィテ以外必要ないから帰れという右相様に対し、ホ・ジュンは「病を治すのは医員の仕事。身分が高くとも病は治せません」と言い返す。
- ≪第12話≫秘伝書ユ・ウィテからじきじきに倉庫番に任命されたホ・ジュン。喜び勇んで家に帰ると、ダヒがお産中で、元気な息子がホ・ジュンを迎えてくれた。初めてユ・ウィテから認められ、医員に一歩近づいたホ・ジュン。しかし、自分を差し置いて倉庫番になったことが許せない仲間たちは何かとホ・ジュンに楯突き、苦労が絶えない。なかでも、一番の古株だったプサンポはどうにも我慢がならず、仲間からユ家に代々伝わる「秘伝書」があると聞くと、それを手に入れようと刃物を手にユ・ウィテの寝室に忍び込む。
- ≪第11話≫初めての患者深夜、ホ・ジュンの家を見知らぬ親子が訪ねて来た。自殺未遂をして意識を失った娘を助けてほしいというのだ。仕方なく受け入れたホ・ジュンは、悪戦苦闘の末、無事に娘を生き返らせる。初めて自分の力で人の命を救い、満足感に浸るホ・ジュンだが、やがて困ったことが起きた。助けた家族がホ・ジュンの噂を町中に言いふらし、みんなが診療を受けにホ・ジュンを訪ねて来るようになったのだ。断り切れないまま診療を行うことにしたホ・ジュンだが、やがて“ホ医員”の噂はユ医院にも届き、ホ・ジュンは仲間たちにさんざん痛めつけられた挙句、ユ・ウィテの前に引き出され…。
- ≪第10話≫狂わなければ進めぬ道老師のもとで医術を学び始めたホ・ジュンは、仕事が終わると山へ入り、明け方に家に戻る生活を送っていた。言われなき汚名を着せられ、医員の道から遠ざけられたホ・ジュンは、悔しさを誰にも言えないぬまま一層執念を燃やし、取りつかれたように老師の教えに耳を傾ける。一方、ドジとの仲を引き裂こうとするドジの母は、イェジンに年の離れた男との縁談を強要し、いづらくなったイェジンは家を出る決心をする。やがて老師から卒業を言い渡され、何かお礼がしたいというホ・ジュンに対し、老師は「一度でいいから人間の腹の中を見てみたい」と言う。それを聞いたホ・ジュンは――。
- ≪第4話≫剣より毒より恐ろしい医員の手「医員にならねば人殺しになるかも」というユ・ウィテの言葉で晴れてユ医院の門下に入ったホ・ジュン。喜び勇んで医院に向かうが、ホ・ジュンの存在が気に入らない古株の下働きたちはホ・ジュンに嫌がらせばかりする。水汲み場も教えてもらえないまま、とりあえず水を汲んできたホ・ジュンだが、それを飲んだユ・ウィテは「死んだ水を汲んできた」と怒り、場所を知らなかったと言い訳するホ・ジュンを「患者を死なせても言い訳する気か」と厳しく叱り付ける。自分の過ちがわからないホ・ジュンは、眠りにつけないまま朝を迎え、医院の敷地を歩いていたところでイェジンに出くわす。切羽詰ったホ・ジュンはイェジンをつかまえて事情を話し、自分を過ちを教えてほしいと嘆願する。そこでイェジンは、医術に使う水は使い道によって33種類あり、汲む場所、汲む時間によって水の質が変わることを教える。別の日、出かけるユ・ウィテの前を水汲み帰りのホ・ジュンが通りかかる。ユ・ウィテは水桶を降ろせと言い、桶の水をひと口飲んで…。
- ≪第5話≫漢陽へ、再び――生活の足しにしようと、ク・イルソの妻ハマンに仕事の斡旋を頼むホ・ジュンの母。早速、連れて行かれたのはホ・ジュンが働くユ医院だった。金や名誉に関心のないユ・ウィテに対し、妻は富と権力に強く執着し、高価な品物をどんどん買い入れる一方、息子のドジを何とか内医院に入れようと必死だった。夫の留守をいいことに、病舎を弟子たちに任せて息子を勉強に専念させ、さらには貧しい患者を追い出せと命ずる妻。担ぎ込まれた重症の子供も追い返せと言われ、ホ・ジュンが困っていたところへユ・ウィテが帰宅。重症患者を追い返すとは何事かと叱りつける。ユ・ウィテは、科挙を受験しようとするドジを呼び、まだ未熟で無理だと反対するが、そんな父親の反対を押し切って科挙を受けに行くドジ。その情熱の裏には、兄妹のように育ったイェジンと結婚し、幸せにしてやりたいという思いがあった。科挙を受けに漢陽に旅立つドジを送り出すユ・ウィテは、ドジのお供にホ・ジュンを指名した。仲間たちの嫉妬のなか、漢陽に行けると喜び浮き立つホ・ジュンだが、彼には旅に必要な号牌がなかった――。