「リメンバー~記憶の彼方へ~」のあらすじ
幼くして母と兄を事故で亡くしたジヌ(ユ・スンホ)は、父ジェヒョク(チョン・グァンリョル)とふたり、貧しくも仲睦まじく暮らしていた。ある日、ジェヒョクは顔見知りの女子大生の遺体を発見する。ところが、アルツハイマーを患っていたことから警察にあいまいな証言をしてしまい、被疑者として逮捕されてしまった。真犯人は、傍若無人なイルホグループの御曹司ギュマン(ナム・グンミン)。かねてからギュマンの素行の悪さを知っており、また、弱き立場のジヌにかつての自分の姿を重ねた弁護士のトンホ(パウ・ソンウン)は、ジェヒョクの弁護人を買って出る。しかし、ギュマンの父イルホ(ハン・ジニ)の差し金より、トンホは窮地に追い込まれ、ジヌを裏切ってしまった……。死刑判決を下された父を救うため、4年後、ジヌは最年少の弁護士となり、闘いに挑んでいく。
各話あらすじ
- 第11話
体調を悪くしていたジェヒョクは、再審の裁判の途中亡くなってしまう。
最終弁論の途中で父親の死の連絡を受けたジヌは涙ながらに最後まで訴えたが、結局、罪状と死刑宣告は変わらなかった。
失意の中、動かなくなった父親を目の前にしたジヌは父親を死に追いやった者を順番に追及していくことを決意する。
再審で偽証を認め刑務所に入った医師の面会に行ったジヌは、今後30年は刑務所暮らしにすると告げる。
そして不正を働き続けた刑務所の医師も暴き逮捕させる。
そして次はナム・ギュマンに殺されそうになったのを助けたのにも関わらず、再審でさらに偽証を行ったパク刑事に照準を合わせる。
一方、ホン検事とパク弁護士は法廷で顔を合わせるものの、表向きは争う姿勢を見せながら裏でつながり裁判を有利に進めていた。
- 第12話
電子レンジの爆発の問題でイルホグループと訴訟問題に発展していた、電球製造会社のソル社長がジヌに弁護を依頼してくる。
大企業を相手に失意のどん底に突き落とされたソル社長は自殺を図ろうとするが、ジヌの説得で思いとどまる。
裁判が進む中、トンホはナム・イルホが会社を設立する時に殺人を犯していたかもしれないという情報を手にする。
しかもトンホの父親がナム・イルホの指示を断り、事故に遭っていたかもしれないという事実を耳にし、驚くトンホ。
トンホが父親の死について調べていることを知ったソク・ジュイルは、トンホを忠告するが、トンホは各自がそれぞれの道を行こうと話す。
病院で検査を受けたジヌは、記憶力のよさが能力ではなく障害であり、長くて1年、短くて半年の間に徐々に記憶が消えていくと告げられる。
- 第13話
ナム・ギュマンに脅され暴力を振るわれたクァク刑事は、証拠の動画を持ちジヌを訪ねてくる。その動画をナム・ギュマンに送りつけたジヌ。
一方、地検の捜査が入ったホン・ムソクは、その背景にタク・ヨンジン、さらにその後ろにイ・イナがいることをギュマンに伝える。
クァク刑事の動画を送られてきて怒り狂うギュマンは、話を聞いてまっすぐジヌの法律事務所に向かう。
ジヌの隠れ部屋に入ったギュマンは、女子大生殺人事件の詳細が書かれた壁を見て驚く。ギュマンはジヌの部屋にいたイナを見つけると、家族を含め周囲の人間をすべて始末していくと脅す。
しかしイナは法で勝ってみせると突っぱねる。
医師から宣告されたジヌはショックを隠しながら事務所に戻ってくる。
ジヌを呼び出したクァク刑事は事件の詳細を話した映像を撮影してジヌに渡す。
そして捜査を受けたホン・ムソクは自主退職という方法で、法の目をかいくぐろうとする。
- 第14話
イルホグループの昔の事件が徐々に暴かれていこうとする中、ナム・ギュマンだけでなく、ナム・イルホも危機を抱き始める。
電子レンジ爆発事件で敗訴したギュマンは、ジヌを呼びだし、ジヌの母親と兄を死に至らしめた事故が、トンホの父親であったことを伝える。
そしてソグァングループのガス爆発事件を調べていたトンホは、タク検事を訪ね、その事件が殺人教唆であったことを告げる。
ジヌに電話をかけたイナは、以前住んでいた家の前で父親の帰りを待つというジヌの異変に気づき急いで駆けつける。事務長にジヌがアルツハイマーだと聞いたイナは、主治医を訪ねて病気の進行状態を確認しに行く。
事故のことを知ったジヌはトンホを訪ねていき、絶対に許さないとトンホを責めるが、トンホはジヌの知らない事実がある、ナム・ギュマンを必ずひざまずかせるとジヌに誓う。
- 第15話
刑務所にいるソク・ジュイルを訪ねたトンホは、ナム・イルホを葬り、ジュイルと訣別することを告げる。
ナム・ギュマンが麻薬パーティーに参加することを聞いた弁護士事務所のメンバーは、綿密に計画を練る。
捜査官を引き連れてパーティー会場に乗り込んだヨギョンは、そこで兄のギュマンと会うが黙って見逃してしまう。
麻薬の売人を装い会場にいたソン弁護士は一部始終を録画するものの途中でギュマンを見逃してしまう。
駐車場から車に乗り込んだギュマンを追ったジヌとイナ。だが車の中から出てきたのはアン秘書だった。
一方、アン室長の服に着替えたギュマンは別の車に乗り、涼しい顔でその場を去って行く。
ソン弁護士の持ち帰った動画を確認した皆は、その動画をタク検事に委ねることに決める。
殺人をあっさり認めたギュマンを見たヨギョンは驚いてその場を立ち去る。
- 第16話
ナム・ギュマンがオ・ジョンアを殺した凶器のナイフを持ち、裁判官のカン・ソッキュを訪ねたアン室長。
別件の薬物パーティーとソン・ハヨンへの性的暴力で、拘束令状を持ち会社に行ったチェ検事はナム・ギュマンに手錠をかけて連れていく。
拘束されたギュマンを訪ねたイルホは、かばうにも限界があると釘を刺すが、何とか釈放させようと動く。
イルホグループを出てきたパク・トンホとチェ・ジンギョンは、ナム・ギュマンの悪事を次々に暴こうとするジヌとイナに協力しはじめる。
だがトンホはジヌの様子を見ながら、病気ではないかと疑いイナに事実はどうかと聞く。
鑑識で凶器からナム・ギュマンの指紋とオ・ジョンアの血液が照合されると、ソッキュはギュマンに自首するよう勧めるが開き直るギュマンにあきれかえる。
そしてギュマンはあっさりと釈放されてしまう。
- 第17話
ソク・ジュイルが部下を率いてキム・チャンの事務所を押し入ったのを見ると、命の危険を感じたキム・チャンは手元にあった資料をジヌに渡す。
しかしキム・チャンから脅されたハヨンは地方に身を潜める。
法廷に立ったナム・ギュマン。そして検察側の証人として法廷に立つハヨンは事件の内容を詳細に証言する。
ソク・ジュイルはトンホに会いにいくが、その後トンホは何者かに襲われてしまう。
そしてトンホはソク・ジュイルの殺人未遂で逮捕される。
ナム・イルホの罠にはまったトンホ。イルホの指示でホン・ムソクが手を回して起こした事件だった。
トンホはサンホにジュイルから目を離すなと指示する。
そしてサンホはジヌにトンホの弁護を頼みに行くが、弁護士事務所の仲間はあり得ないと断る。
- 第18話
パク・トンホの裁判を引き受けることにしたジヌ。
カン・ソッキュはジヌにオ・ジョンアの血とナム・ギュマンの指紋のついた凶器を渡す。
ジヌは再審を請求し、ナム・ギュマンのこれまでの罪をすべて暴く決意をする。
ハヨンと同じ被害に遭ったミニはナム・ギュマンに金を握らせて偽証しろと脅迫されるが、法廷で事実を証言する。証拠隠滅罪で追加起訴されたナム・ギュマン。
パク・トンホの裁判が始まり、ジヌは自分が現場で撮った写真を持ち込み、2つの靴の足跡から第3の人物がいることを話す。
ジヌは裁判の途中でおかしな発言を繰り返し、裁判は一時中断する。
ジヌは弁護人の変更を申し出るがトンホはジヌを信じると話し裁判は続く。
ジヌがアルツハイマーだと知ったギュマンは喜ぶ。
ジヌとジュイルの部下たちは犯人を誘きよせることに成功し、裁判は取り消される。
- 第19話
ギュマンはアン室長に何とか後始末をしようとするが、アン室長は今日限り尻拭いはしない、罪を償えと話す。
ギュマンに監禁されるアン室長。
ヨギョンはイナとジヌを訪ねて、ギュマンから5年前の事件の真相を聞き、代わりに謝罪したいと話す。
ジヌは再審で必ず父親を無罪にすることを新たに違い、トンホが持っていた動画を全国に流布する。
タク検事はイルホから頼まれ、チェ検事の代わりに新しい検事を用意する。それは驚いたことにイナだった。
検察総長の力を得てイルホに忍び込んでいたタク検事は、イルホに自分の正体を明かし、これからイナと共にイルホの不正を明かすと宣言する。
焦ったイルホとホン・ムソクは何とか手を打とうとするが、手に負える状況ではなくなっていた。
イルホは記者会見を開き、すべての業務からギュマンに手を引かせることを発表する。
一方、ジヌとイナは再審に向けてアン室長を証人にすることを決める。
- 第20話【完結】
クァク刑事は2度の裁判で偽証したことを認め、アン室長は自分が殺人犯にされることを恐れ、本物のナイフを隠したと証言し、裁判は覆る。ジヌはついに父であるジェヒョクの無罪を勝ち取る。
ギュマンが中国に逃亡しようとしていることを知ったヨギョンはイナにそれを告げ、警察もギュマンを追う。
ついに追っ手に迫られたギュマンは囚われの身となる。
スボムは自首することを決めるが、イルホはホン・ムソクと一緒にギュマンを助けようとあらゆる手を使おうとする。
ヨギョンはそんな父親と兄から離れて出ていく。
3次公判で新たな証人が必要となり、ジヌは刑務所にいるギュマンの友人ペ・チョルジュに会いに行く。
ギュマンに面会に行ったスボムは自首することを告げ、刑務所をあとにする。
イルホが手を回した状況で裁判官が代わった3次公判。果たしてギュマンの罪は明かされるのか……。