「亀巖(クアム)ホ・ジュン」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、密貿易を行いながら、博打に喧嘩に明け暮れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンに、また新たな困難が訪れるのだった・・・。
各話あらすじ
- 第61話
薬材の当帰を盗んだ容疑で連行されたイェジンと同僚のチェソン。
ジュンはイルソやヤンテの助けを借りて調査した結果、医員が美肌に効く当帰を妓生に貢いでいたことを突き止める。
ジュンに詰め寄られ、自分が持ち出したことを医員が告白しイェジンたちは釈放される。
恵民署を訪ねたドジはイェジンに詫びるが、イェジンは「今が楽だ」と言う。
- 第62話
つらい恵民署を辞めさせたいと、イェジンを他部署に転属させようとするドジ。
しかし、イェジンは「自分が望んだこと」と彼の配慮を断わる。
ドジは「ジュンのためか!?」と詰問する。
ジュンは下吏たちが金を受け取って患者を選別していることを知り憤る。
そして、院外診察は違法と知りつつ家で患者を診たことが知れ、扁額千回復唱の罰を受けてしまう。
- 第63話
宮中の中門と政庁を往復しながらの扁額復唱は苛酷なもので、300回くらいが限度、千回もやれば死んでしまうと誰もが心配。
マンギョンはイェスにキム判官やソン主簿の怠慢を糾弾し、院内だけでは病人を診察し切れない現状を訴えが聞き入れられない。
夜になり、歩く力を失ったジュンは這いながらも、ウィテの言葉を思い出し、遂に千回の罰を終える。
- 第64話
倒れたジュンを見て、イェスは「今後は院外診療を許可し、医員を増やす」と宣言。
ジュンの看病を任されたイェジンは合間に彼の家を訪ね、ジュンが当分帰れないと伝える。
その帰り、オ氏夫人に行き会って「ドジを惑わせるな」と言われてしまう。
その頃、恭嬪が産気づき、逆子であることが判明。
慌てたイェスは内医女ホンチュンを呼べと言うが・・・。
- 第65話
宮中の産室庁の優秀な医女だったホンチュンは、医官の過失の罪をかぶり恵民署に左遷されたのだった。
協力を拒むホンチュンだが、御医女トックムに説得され無事に出産させる方法をドジに伝授。
健康な男児が生まれ、ドジはほっとする。
恵民署では下吏が伝染病に感染。
その男はジュンの院外診療を告発した人物だったが、ジュンは懸命に治療する。
- 第66話
ジュンの治療で快復した下吏は涙を流して感謝し「真面目に生きる」と誓う。
その頃、イルソとヤンテは薬材横領で捕まる。
連行された先の役人はジュンの異母兄ソクで、彼の配下にはジャンセとヨンダルがいた。
金次第と聞いたヤンテは闇取引をしようと言い出す。
一方、ある夜イェジンは宴席にかり出され、酌をするのを拒んで酒を浴びせられる。
- 第67話
酒席で侮辱されたのをかばってくれたジョンミョンから愛の告白を受けたイェジン。
だが、その気持ちに応えられない。
同じ頃、湯薬房で下吏の首吊り自殺死体が見つかる。
事件のことで当直医だったジュンと典医監の役人ソクは再会。
ソクは自分の母がジュン親子のせいで無念のまま亡くなったと言い、じわじわ痛めつけると言い放つのだった。
- 第68話
自殺した下吏の遺体を検死したジュンは、首の紐の痕が薄いことに不審を抱く。
ドジは舅からソクを紹介され、後日ソクの口からジュンとの縁を聞かされる。
恵民署では優秀な医女を2人、宮中勤務の内医女にすることになり、イェジンとソヒョンが推薦されるが、選ばれたのはセヒとチェソンだった。
その頃、マンギョンの友人のク校理が突然倒れ…。
- 第69話
苦しむク校理にドジが鍼治療を施そうとするが絶命。
持病の悪化の結果と診断が下るが、ク校理に薬を運んでいたのが自殺した下吏だったとわかり、さらに彼の遺品から朝鮮では手に入りにくい毒性の高いハンミョウが発見される。
派閥争いが裏に絡んでいると睨んだジョンミョンは、ジュンにハンミョウの入手経路を秘密裏に調べてほしいと依頼する。
- 第70話
偶然ダヒが両班だと知ったドジの母オ氏は告発しようと言うが、ドジは放っておいても先は見えていると言う。
ジュンはオグンからヤンテたちと計画した密貿易が失敗に終わった話を聞き、ハンミョウの入手経路を知るために再び密貿易をすると言い出す。
一方、ジョンミョンは後ろ盾になるという重臣チョン・ソンピルの申し出を拒否していた。