「亀巖(クアム)ホ・ジュン」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、密貿易を行いながら、博打に喧嘩に明け暮れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンに、また新たな困難が訪れるのだった・・・。
各話あらすじ
- 第51話
疲労困憊して家に戻ったジュンは、漢陽へ向かう。
ドジはイェジンを捜させていたが見つかる気配はなかった。
ジュンはドジに会い、ウィテの死と解剖したことを伝える。
父が遺体をジュンに任せたことにショックを受けたドジは、彼が渡した臓器の絵を突き返す。
後日、ユ医院を継いだジュン。
そこにオ氏夫人が現れて「医院は処分する」と告げる。
- 第52話
もぬけの殻になったユ医院に新しい医者チャン・マンスがやってくる。
マンスは貧しい病人を診ようとせず、追い返された病人はジュンを頼り、見かねた彼は医院を開業し患者を診る。
それを知ったマンスは怒鳴り込むが、逆にジュンに非難され、返す言葉もなかった。
その頃、内医院ではドジが恭嬪に出す薬の処方を誤り、湯薬房へ左遷されていた。
- 第53話
マンスは反省し「貧しい者からは金を取らない」と約束。
そこに来月、内医院の科挙が行われるという報せが入り、ジュンはオグンと共に受験することに。
ジュンが内医院を目指すと知って内心穏やかでないドジ
。一次試験が始まり、5つの難題をいち早く解いたジュンは医官たちを驚かせる。
そして、ドジが見つめる中、二次試験の口頭試問が始まった。
- 第54話
二次試験ですらすらと問いに答えたジュンは見事に首席合格。
それを知った母と妻ダヒは涙を流して喜ぶ。
ジュンと比較されることを心配したドジは妻の実家を訪ねて、人事に顔が利く義父に頼み事をする。
間もなく、ドジは思惑通りに湯薬房から東宮に戻り、再び恭嬪の王子の侍医を務めることになった。
同じ頃、ジュンは一家で漢陽へ引っ越してくる。
- 第55話
ジュンが内医院には入ったものの、生活が苦しいことには変わりなく、ダヒと母は仕事を探しに出かける。
一方、イルソは妻子とユ医院で働いていたチョレやミグムと共にジュンたちを追って漢陽にやってくる。
ジュンの初出勤の日、妊娠していたダヒは無理がたたって倒れ流産してしまう。
初日から遅刻したジュンは、罰として宿直を言い渡される。
- 第56話
流産したダヒが心配だが家に戻れないジュンに代わって、同期のミョンウォンとハクトが往診してくれる。
完璧な仕事ぶりを見せ御医イェスをも感心させるジュンを見ても、ドジは「自分には勝てない」と動じない。
その頃、イェジンはジョンミョンの心配をよそに医女になる。
だが、研修も受けずにいきなり医女になった彼女を同僚は面白く思わず・・・。
- 第57話
内医院の種薬署員となったオグンが、従七品の直長に昇進したドジの指示で古い薬材を恵民署へ届けると、担当医員のキム・マンギョンは「使えない」と抗議。
マンギョンに感銘を受けたジュンは恵民署を訪れ、貧しい病人たちの診察にあたる。
患者の膿みを口で吸うジュンの姿を見たマンギョンは「民の苦痛が見えると出世の道は遠のく」と話す。
- 第58話
使用人と密通した両班の妻を同僚と共に役人に引き渡したイェジンは、罪人の連行も医女の仕事だと知らされる。
ある日、高官の家に薬を持っていくよう言われたジュンは、診察だけして薬を渡さずに帰ってきて咎められる。
「貴重な薬を私的なことに使えない」と言うジュンに呆れる上司たち。
一方、イェジンは両班の妻が妊娠しているのではと思う。
- 第59話
両班の妻を診察するため捕盗庁へ赴いたジュンは、そこでイェジンと思わぬ再会をする。
診察の結果、妊娠が判明し刑の執行が延期されることになった。
後日、オグンの機転でイェジンと会ったジュンは再会を喜び、ウィテを助けられなかったことを謝る。
間もなく、ジュンの配属先を巡って上司たちが対立する中、それぞれの配属先が発表される。
- 第60話
出世から一番遠いとされる恵民署へ配属となるジュン。
同期のハクトがイェスに不当だと抗議し、上司のキム判官とソン主簿が高官に薬を融通した件が明るみになり、二人は恵民署へと転属になるがジュンの配属先は変わらない。
イルソとヤンテはオグンの助けで薬種商を始める。
ドジは母からイェジンが医女になったことを知らされていた。