「亀巖(クアム)ホ・ジュン」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、密貿易を行いながら、博打に喧嘩に明け暮れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンに、また新たな困難が訪れるのだった・・・。
各話あらすじ
- 第41話
ドジが病人を診ずに科挙を受けに行ったと知り、ウィテは彼を叱責。
父の心がわからないドジは内医院に入るため母と共に家を出ていく。
家に帰ってきたジュンのもとには評判を聞きつけた病人がつめかけるが「師匠がいる山陰(サヌム)では患者は診ない」と追い返す。
だが、危篤の県監を診るよう強要され、仕方なく出向くとウィテがいて・・・。
- 第42話
ウィテに診察を任されたジュンは県監の命を救い、その足でユ医院を訪ねる。
するとウィテは「今から患者を診ろ」と言う。
師匠に許され、二度と期待を裏切らないと誓ったジュンはさらに医院の仕事に励む。
ジュンが戻りますます患者が増えるのを見て、母や妻も彼を助けようと医院で働く。
その頃、漢陽ではドジの内医院での研修の日々が始まる。
- 第43話
献身的に治療にあたるジュンを助ける妻ダヒ。
二人の仲睦まじい様子をイェジンが見つめていた。
ウィテはジュンに医院を任せてサムジョク大師と旅に出る。
内医院では、王に寵愛される恭嬪(コンビン)の幼い王子が発病し、一人残っていたドジが治療にあたる。
同じ頃、ジュンのもとには以前治療したドルセが「母が失明した」と押しかけていた。
- 第44話
王子の治療を成功させ「必ず御医になる」と心に誓うドジに、有力者の娘との縁談が舞い込む。
ユ医院では、失明はドルセのせいだとわかるが、彼は納得せず「母の治療に専念しろ」と他の病人を追い返す始末。
必死で治療するジュンに、戻ってきたウィテは矛盾した指示を出す。
それは、師の名に縛られていてはいけないという思いからだった。
- 第45話
悩んだ末にジュンはウィテに反した治療を施して、見事にドルセの母の目を治す。
間もなく、イェジンは血を吐いて倒れているウィテを発見。
彼は末期の胃がんだった。自分の死期を悟ったウィテはイェジンに「ジュンには話すな」と口止めし、ジュンにドジの部屋を与える。
その後、イェジンが調合している薬を見たジュンは不審に思う。
- 第46話
ジュンはウィテに連れられ、末期がんの患者を看取る。
「世の中には医者が治せない病は多い」と言うウィテ。
その頃、医院には疫病患者が運び込まれる。発生源となった村は封鎖され、人の行き来ができなくなるが、ウィテはサムジョク大師と共に治療に出向く。
後からそれを知ったジュンも駆けつけるが、ウィテに帰れと言われてしまう。
- 第47話
仕方なく村を後にするジュンは、途中患者を見つけて結局村に戻って治療にあたる。
倒れそうになりながら病人を診るウィテに、大師はジュンに病気のことを知らせるべきだと言うが、ウィテは「自分が死ねばわかる」と取り合わない。
やがて、3人の奮闘でようやく疫病も終息。内医院ではドジが東宮に配属となり、出世の道を歩み始めていた。
- 第48話
ジュンはウィテが胃がんだと知るが「必ず治療法を見つける」と誓う。
イェジンは自分亡き後を心配するウィテから、「ドジのところに行け」と勧められ、考えた末にジュンが薬草採りに行っている間に、置き手紙をして医院をあとにする。
ジュンは薬効のある山参を見つけて喜ぶが、仲間のヨンダルが持ち去った後、別の者に奪われたことを知り・・・。
- 第49話
漢陽に着いたイェジンは退勤するドジを待つが会えない。
イェジンの上京を知ったオ氏夫人はドジと会わせないように画策。
拉致されそうになったイェジンは捕盗庁の役人イ・ジョンミョンに助けられる。
ユ医院ではサンファが寺からやってきて医院を手伝うように。
イェジンは教えられてドジの家を訪ねるが、そこに花嫁を連れたドジが戻ってくる。
- 第50話
ドジはジョンミョンからイェジンの話を聞かされ、執事を問いつめる。
いよいよ死期が近づくウィテ。ジュンと大師、グァンイクはサンファの案内でウィテがいる洞窟にやってきて彼の死を知る。
「自分の体を医学に役立てろ」という遺志を汲んで、涙ながらにウィテを解剖した後、ジュンは埋葬を終え「師に恥じない医者になる」と墓前で誓うのだった。