「亀巖(クアム)ホ・ジュン」のあらすじ
郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、密貿易を行いながら、博打に喧嘩に明け暮れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンに、また新たな困難が訪れるのだった・・・。
各話あらすじ
- 第11話
ジュンは薬庫にいたことで薬材を盗んだと疑われるが、イェジンの機転に助けられる。
弟子の一人プサンポの仕業と悟ったジュンは、彼に言って薬材を戻させる。
ウィテの不在中に怪我をした芸人が担ぎ込まれるが、夫が貧しい者から金を取らないことを苦々しく思っていたオ氏夫人は、治療する息子ドジを制止し、怪我人を追い出すよう命じる。
- 第12話
帰宅したウィテは怪我人を治療してドジを呼ぶ。
内医院の試験を控えるドジは、「お前は未熟だ」と言われるが、ドジは試験に受かって父を見返すと誓う。
3日後に試験を控えて、ドジのお供にジュンが選ばれる。
ジュンはイルソに身分札の手配を頼み、当日ようやく間に合って漢陽に発つ。ジュンはダヒの姿を一目見たいと秘かに願っていた。
- 第13話
投宿した宿屋で相部屋となった両班を言い負かしたジュンを見て、ドジは彼が高い学問を修めたと知り試験勉強の手伝いを頼む。
ドジが二次試験に臨む頃、ダヒの家を訪ねたジュンは、彼女は去ったことを知らされる。
ドジは御医ヤン・イェスから優秀だと褒められるが、結果は落第。
抗議するドジに内医院の医官がその理由を話して聞かせる。
- 第14話
かつて、父ウィテが九鍼の戯"という鍼勝負でイェスを負かし、屈辱を味わわせたことを聞かされたドジは、彼が御医でいるうちは内医院に入れないと絶望する。
その頃、ヤンテとダヒが山陰(サヌム)にやってくる。
ヤンテがジュンを捜し回っていると知ったイルソは「もう山陰を発った」と嘘をつく。
間もなく、ダヒが倒れてしまい・・・。
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- 第15話
肺炎を起こしていたダヒだが、ウィテの医院で診療を受けて快方に向かう。
家に戻ったドジは父に喰ってかかる。
ウィテは「昔の自分のように名声を求める医員になってほしくない」と言うが、ドジは「地方の医員で終わりたくない」と答える。
一方、ドジの進言で薬草採りに昇格したジュンは、医院にダヒがいるとも知らず、危険な山に出かける。
- 第16話
夜になり虎に出くわしたジュンは逃げる途中で足を滑らせてしまう。
仲間たちは、ジュンを一人で危険な場所に行かせて酒盛りをしていた。
足を怪我したジュンはサムジョク大師に助けられるが、ハンセン病の病人を見て怯え、一喝される。
その頃、医院に来たジュンの母を見かけ声をかけたヤンテは、ダヒをジュンに会わせないようにと言われ・・・。
- 第17話
仲間に騙されたと知ったジュンは彼らを叩きのめし黙らせる。
医院に戻ったジュンにイェジンは、ダヒが医院にいたがもうすぐ発つと教える。
遂に再会した二人。
身分違いの結婚は国禁だと反対する母も折れ、晴れて挙式する。
一方、科挙に落ちて自暴自棄になったドジが、イェジンにすがるのを見たオ氏夫人はイェジンを見合いさせようと考える。
- 第18話
ドジはようやく医院の仕事に復帰。
ジュンは傍らからウィテとドジの診察を見て、イェジンがくれた医書を片手に独学に励む。
それでも家計は厳しいままだった。
ダヒは「ユ医院で雑用を」と言うオ氏夫人に口答えし、ジュンの母から「身分は捨てたはず」と諭される。
ドジはイェジンに結婚の意思を伝え「受け入れてくれるまで待つ」と告げる。
- 第19話
空き家を修繕したジュンは家族を連れて引越し、新居でダヒに「立派な医者になり楽をさせる」と誓う。
ある時、山で獣を切り裂く男を見つけ、あとをつけたジュンは動物の内蔵を取り出す理由を尋ねるが相手にされない。
その後、患者の付き添いから袖の下を受け取ったと誤解されたジュンは、ドジから再び水汲みに戻るように言われてしまう。
- 第20話
山で会った男アン・グァンイクは深い医術の知識をもった人物だった。
ジュンは彼に医術を教えてほしいと頼み込むが追い返される。
オ氏夫人はドジの縁談を進めようとして、息子からイェジンへの深い思いを訴えられ猛反対する。
同じ頃、ジュンは弟子入り志願のため毎夜グァンイクのもとに通い、ようやく許されて彼の下で学び始めるのだった。