「チョンウチ(田禹治)」のあらすじ
各話あらすじ
- 第1話
【第1話】陰謀のはじまり
ユルド国に住む優秀な道士のチョン・ウチは、恋人ムヨンをさらい、国を破壊した宿敵マ・ガンニムを追って朝鮮の都、漢陽へ向かった。
ウチは、イ・チという両班の姿を借り、朝報所(新聞を作る部署)の記者の仕事をしながら、密かにガンニムの行方を捜していた。
あるときイ・チは、黄海道で有名な猟師が虎に襲われて死亡したという記事を発見。
その死体の様子から、猟師がガンニムの術で殺されたと考えたウチは術を使って黄海道に向かう。
- 第2話
【第2話】王家の秘密
王家の秘密を狙うガンニムの伯父マ・スクが、ガンニムに廃位された王の乳母を襲わせた。
その場に居合わせた賭博師のポングは、ガンニムが使った馬銭子"という毒の種の中毒で幻覚を見てしまう。
乳母殺人容疑で捕まったポングから、ガンニムの姿を見たと聞かされたイ・チは、「助けてくれたらすべて話す」というポングのために、事件の真相を解明しようと奔走する。
ところが、内禁衛の武官チャンフィらに、怪しまれてしまい・・・。
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- 第3話
【第3話】秘密の巻物
ガンニムに術を掛けられたポングが犯行を自白したため、絞首刑が決定される。
イ・チは密かに朝報の号外を作り、ポングの無実を王に伝える。
一方、マ・スクはムヨンに王宮の結界を破らせた。
異常に気付いた尚膳のソチルは、秘書閣にある秘密の巻物を移動するよう女官に命じる。
ポングから情報を仕入れたイ・チが秘書閣に忍び込むと、道術使いが女官を殺め、秘密の巻物を奪うところに出くわすが、それがムヨンと気づき、衝撃を受ける。
- 第4話
【第4話】ウチの危機
秘書閣に手帳が落ちていたことから、女官殺しの犯人と疑われるイ・チ。
ところが、なぜか内侍たちがイ・チのアリバイを証言しイ・チを救った。
マ・スクは、ホン・ギルドンが巻物の下に隠した銀脈のありかを手に入れようと、ある表具師をさらってくるようにガンニム命じる。
ようやくガンニムと対面したウチはガンニムを追い詰めるが、寸前のところでガンニムの部下の毒矢で負傷。
うっかりポングの前でウチの姿を現してしまう。
- 第5話
【第5話】追撃のはじまり
マ・スクに捕らわれた表具師のチェ工匠は、虎の絵の下に隠されていた紙の取り出しに成功。
マ・スクはホン・ギルドン一族のムヨンに絵の解読を求めるが、ムヨンは激しい頭痛に襲われ答えることができない。
怒ったマ・スクは毒虫の量をさらに増やす。
瀕死のチェ工匠から巻物を奪った犯人を知らされた尚膳は、マ・スクの捕獲に向かう。
一方、内侍の監視を巻こうとしたウチは、術でポングをイ・チの姿に変え、尚膳らの行方を追う。
- 第6話
【第6話】すれ違う愛
銀の鉱脈の在処を明かすよう、ムヨンにさらに強い術をかけるマ・スク。
そこへムヨンを助けにウチが現れた。ところが、ムヨンがマ・スクを庇ってウチの攻撃を受けてしまう。
一方、尚膳も巻物を取り返そうとマ・スクの屋敷へ。
マ・スクは屋敷に火を放ち、秘密の通路から脱出する。
ガンニムがムヨンを看病していると、ムヨンは傷にうなされながらもウチの名前を呼んだ。
激しい嫉妬を覚えたガンニムは、ウチをおびき出し勝負を仕掛ける。
- 第7話
【第7話】5000両の男
ガンニムに鎖につながれたまま川に投げ込まれたウチとイ・チの妹ヘリョン。
なんとか脱出してイ・チの姿に戻ったものの、ヘリョンから正体を怪しまれるようになる。
尚膳は、ウチに5000両の賞金をかけ、推刷師(賞金稼ぎ)にウチを探させる一方で、左議政にゆさぶりをかけ、再びマ・スクの行方を追う。
ようやくムヨンから絵の秘密を聞き出すことに成功したマ・スクは意気揚々と銀脈を探しに出かけようとした瞬間、ウチが現れる。
- 第8話
【第8話】ウチの危機
ムヨンを連れて出したウチは、自分の道力と引き換えになってもと、自らの気を送り蘇生術を始める。
マ・スクもまたムヨンを呼び戻そうと呪文を開始、マ・スクの術が上回り、ムヨンはウチを攻撃して逃げ出してしまう。
すっかり力を失ったウチはなんとかイ・チに身を変えたものの、そのまま気を失ってしまった。
一瞬、イ・チになり替わるウチの姿を見てしまったヘリョンはイ・チが兄の偽物と確信。
怒ってイ・チに刀を向ける。
- 第9話
ムヨンを助けようと気を送り続けた結果、チョン・ウチは道力が弱まり、道術がほとんど使えなくなってしまう。
その頃マ・スク一派は、銀を精製するための職人を牢屋から連れ出し、火薬を手に入れて銀山を攻略。
さらには疫病を流行らせ、世を混乱させるなど、朝鮮転覆の準備を始めていた。
イ・チはまず尚膳に会い、マ・スクを倒すための共闘をもちかける。
さらに、鳥寝嶺が怪しいと気づいたウチは、王と直接会うことを決意する。
- 第10話
マ・スクを倒すよう王命を受けたチョン・ウチに、尚膳は「ホン・ギルドンが予言した朝鮮を守る男」だと、ギルドンが記した『洪氏道術』を渡す。
本のおかげで道力を取り戻したウチは、鳥寝嶺へ向かい、気を送ってムヨンを呼び寄せる。
そして、ムヨンの記憶を呼び戻し、毒虫の解毒にも成功するが、自身は深手を負ってしまうのだった。
正気に戻ったムヨンは自分の罪を悔い、マ・スクを殺そうと考える。
ウチも助太刀に向かうのだが・・・。