「その冬、風が吹く」のあらすじ

各話あらすじ

第1話



PLグループのオ会長が脳卒中で倒れたあと、1年近くが過ぎ、容体が芳しくない中、グループの後継者問題が取り沙汰されていた。


オ会長の後継者となる人物は一娘のオ・ヨンしかいないと言われていたが、実はスという息子が存在した。


兄のスと生き別れになったあと目が不自由になったヨン。


ある日、ヨンは兄のスから届いた手紙を受け取り、これまで何度も届いていた手紙がワン秘書に隠されていたことを知る。


父の容体が悪いことを知らせるためにヨンは手紙に書かれた住所を頼りに、兄のスを訪ねていくが、そこで同姓同名のオ・スに出会う。


ギャンブラーとして生きてきたスは、なぜ生きているのかも分からないままその日暮らしを続けていた。


そんなスのもとへ兄のスを訪ねてきたヨン。


スは何時間も兄を待ち続けるヨンに成り行きで手紙を読んであげることになる。


ヨンに手紙を読んでいる途中、警察に追われたスは逃げ惑い、同じころ父親が危篤だという連絡を受けたヨンは、目の前で事故に遭った兄が横たわっていることにも気づかずタクシーを叫ぶ。


女にはめられて投獄されたスは、出所したあと78億ウォンのカネの返済を迫られ、さらに追われる身となる。



第2話



オ・スがカネの返済に困り果てているとき、チャン弁護士が訪ねてくる。


チャン弁護士に。オ会長が亡くなり、たった1人の妹ヨンが待っていると知らされるとスは一瞬戸惑うが、血まみれになってせっぱ詰まっていたスは、つい死んだスになりすます。


ヨンはチャン弁護士に兄が生きていることを知らされるが、最初は会う気はないと伝える。


しかしワン秘書の態度 を見ながら会うと言いだす。


一方、ヨンの兄になりすましたスは、ヨンの兄であるスの生い立ちについて徹底的に調べはじめ、スになりすますために研究を始める。


ワン秘書とヨンの婚約者は、スが本物であるかを疑い、DNA鑑定を受けさせようと待ち構えているが、ヤケドの傷まで見せられて、スが本物であると認めざるを得なかった。


ヨンは突然現れたスに冷たく接するがスは何とか近づこうと努力する。



第3話



電車のホームに立っていた時、ヨンは自分に会いに来たのが金目的なら、今すぐに背中を押せとスに話し、電車に飛び込もうとする。


ヨンの突発的な行動に思わずヨンを抱きしめるス。


その瞬間スはヨンがとても孤独で自分と同じ思いで生きてきたことを知る。


そして目の見えないヨンに、兄として訪ねてくるのが遅かったことを詫びる。


スの言葉に涙するヨン。ヨンはスが、1年前に手紙を読んでくれた男だと気づき、本当の兄スなのかどうかを確かめようとする。


ヨンは別れる時に約束したものを持ってきたら本当の兄だと認めると話す。


慌てたスはヨンが持ってくるように指示した思い出の品を探すために、亡くなったスの遺品をあさりはじめる。


一方、ヨンは全財産をスに譲渡する遺言状を書くとチャン弁護士に相談する。


しかしその条件はスがヨンを殺すことだった。



第4話



ヒソンの機転の利いた行動でDNA鑑定ではヨンとスが兄妹だと証明される。


しかし疑問を残し、ワン秘書とイ本部長の疑惑は晴れない。


スは自分がいなくなっても風が吹いたら音がなるようにと、ヨンの部屋に風鈴を飾る。


そして母親の思い出が詰まっているという温室を手入れしようとするス。


ヒソンの協力を得て音質を手入れしていると、ヨンが温室に入ってきて一緒に花を植える。


ヨンはチャン弁護士に会い、自分の財産を福祉館とスに譲渡する遺言状を書きたいとチャン弁護士に伝える。


ヨンの様子を見て病状が悪化しているのではと疑うチャン弁護士。


スはワン秘書に、なぜヨンが病気であったことを知らせなかったのかと問い詰める。


ワン秘書はそれまでのいきさつを話すが、スはヨンの母親だったというワン秘書をきっぱり否定し、ワン秘書を黙らせる。


そしてスはヨンと約束した綿菓子を買ってヨンに渡すのだが・・・。



第5話



思い出の川に行ったスとヨン。


しかし、スが少し目を離した隙にヨンは川の中に入っていってしまう。


その様子を見て慌てて川に飛び込みヨンを助けるス。


怒ったスは思わずヨンのほおをぶつ。


一方、ヨンの婚約者であるミョンホはスを怪しみ、スの住まいを訪ねていく。


そこに現れたのはムチョルだった。


ミョンホが何のために訪ねてきたのかをいち早く察知したムチョルは、まるでゲームを楽しむかのように、写真を持ち出し、ヨンの本当の兄のスを詐欺師のスに仕立て上げてしまう。


ミョンホはムチョルの話を聞いて肩を落として帰っていくのだが・・・。


川でずぶぬれになった2人は家に帰らず外泊する。


2人の突然の行動にワン秘書は憤るが、スとヨンはお酒を飲みながら、これまで会えなかった時間を埋めるようにいろんなことを話し合いながら朝を迎える。


仲睦まじく過ごしている2人に電話が鳴る。


ヨンと過ごす時間が楽しすぎて、ヒジュの命日を忘れていたスは、ワン秘書にヨンを預け、急いで墓地へと向かうのだった。



第6話



ヒジュの墓地の前でムチョルに渡された薬を持って帰ったス。


スはそれを死にたくなった時に飲むと苦しむことなく楽に死ねる「お守り」だと説明する。


時々ひどい頭痛に苦しみながら、それを誰にも言えずにいるヨンは、スにせがんでその「お守り」を手に入れる。


朝早くスを訪ねてきたヒソンは、スがヨンと一緒にベッドに横たわっているのを見てショックを受ける。


同じくその様子を見たワン秘書はスをとがめるが、スは逆にヨンが長年不眠症に苦しんできたことをなぜ知らなかったのかと反論する。


しかし、そのことをきっかけに、ワン秘書は、誰かがヨンのそばにいなければならないことを理由に、2か月以内にミョンホと結婚させようと話す。


スがヨンに惹かれていることを知ったヒソンは、ヨンを呼び出し、スが近づいた目的は金だとバラしてしまう。


ショックを受けたヨンはミョンホとの結婚を受け入れるしかないと思い、デートにも応じる。


お酒を飲んだ席で急にミョンホにキスをされるヨン。そしてその様子を、ヨンを迎えに来たスが目にしてしまう。



第7話



ムチョルからヨンを殺し、その遺産で78億ウォンを支払えと言われたス。


その話を聞いたジンソンは、スに殺しはさせられないと、ヨンの部屋の壁にある隠し金庫を破り、みんなで逃げることを提案する。


スはヨンとミョンホの顔合わせの日に、ヨンの部屋に入り金庫を開ける。


しかし体調を崩したヨンは、顔合わせの途中でワン秘書と帰ってきてしまう。


ヨンの部屋で、ヨンとワン秘書と鉢合わせたス。


しかし、ワン秘書はスを部屋からうまく連れだす。


スはヨンの目が見えなくなったことに疑問を抱き、きちんと治療を受けさせなかったのではないかとワン秘書を追及する。


しかし、ワン秘書はすぐさま話題を変え、この場で78億ウォンを渡すからヨンから離れろと告げる。


ワン秘書の提案がワナだと知ったスは、すぐに断りその場を離れるが、ワン秘書はさらにスへの疑惑が拭い去れないワン秘書は血液でDNA鑑定をすべきだと言いだす。


そんな最中、ムチョルはソラにスがPLグループの御曹司になりすましていることをバラしてしまう。



第8話



デパートで具合が悪くなったヨン。店員に支えられながらヨンは病院には連れて行かず、スを呼んでほしいと伝える。


電話をもらったスは急いでデパートに向かうが、ヨンを抱き上げて救急車に向かう際、PLグループの専属モデルとなった昔の恋人、ソラと出くわす。


スはヨンを連れて病院に向かい、ジンソンにソラへの伝言を伝える。


ミョンホから写真を見せられたソラは、スとつきあっていたと話す。


ちょうどそのときジンソンから電話をもらったソラは、スから電話をもらうことと引き替えにミョンホにウソをつき、広告の仕事を降りるハメになってしまう。


病院で検査を拒んだヨン。医師は脳腫瘍の再発を疑い早く検査を受けることを勧める。


しかし、ヨンは検査を頑なに拒む。


ヨンはワン秘書に、スのエスコートで創立記念パーティーに参加することを告げる。


ミョンホから話を聞いたワン秘書は、ソラとムチョルの話が違っていると、ソラを創立記念パーティーに呼ぶことにする。



第9話



パーティー会場から1人で帰宅したヨン。


電話でヨンの様子が違うことに気づいたスは急いでヨンのあとを追う。


家に到着するとヨンが苦しみながら薬を飲もうとしていた。


苦しむヨンを見ながらすスは何とか薬を取り戻そうと様子をうかがう。


ちょっとした隙に薬をテーブルの下に落としたスは空のカプセルをヨンに渡す。


ところがスがヨンを助けようとしているところにソラがやってくる。


スは急いでミラとワン秘書を呼ぶ。


ソラはスを手に入れるために、3日後にワン秘書に会うとスを脅す。


窮地に追い込まれるス。ワン秘書とミョンホは急いで家に帰ってくるが、容体の落ち着いたヨンは偏頭痛だったとみんなをごまかす。


ムチョルはキム社長が、ムチョルとスを消そうとしているという情報を入手して焦るが、それを知らないスはムチョルに、姉であり医師のソンにヨンを見てもらってほしいと頼む。


一方でヨンはスがくれた薬の成分を調べるのだが・・・。



第10話



スがくれた薬が安楽死の薬だったことを知ったヨン。


スにお金が必要だったことも知り、怒りを覚えたヨンはスを責めたてる。


スは1人で外に出ようとするヨンを追うが、そこでヨンは倒れてしまう。


まっすぐ病院に連れて行き検査をしたところ、やはりヨンは脳腫瘍を再発していた。


しかもソンは手術できないと断言する。スは目を覚ましたヨンに事実を告げるが、ヨンは冷たい表情のまま予想どおりだったと言い放つ。


スはそんなヨンを抱きしめ、2人はともに涙を流す。


ソラはスがギャンブラーで巨額の借金を背負い、追われていることをワン秘書に話し、少しずつ全容が見えてきたワン秘書は、もう1人のスと、今のスの生い立ちを調べることにする。


チャン弁護士も別ルートでスがギャンブラーで、シェフのスが死んだことを知る。


しかし、ワン秘書を排除しようとする株主たちの動きを知り、ワン秘書は動揺する。



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