「武神」のあらすじ
各話あらすじ
- 第1話
時は1217年、高麗時代中期。当代の執権者、チェ・チュンホンの圧政に不満を爆発させた僧侶たちが反乱を起こすが、惨敗を喫する。
チェ・チュンホンの執政機関である都房は、反乱軍の残党を捕らえるため、兵士に村を襲撃させる。
その村で、師匠のスボプのもと、ウォラと兄妹のように仲睦まじく暮らしていた僧侶のムサン(=キム・ジュン)も連行され、尋問場に引き出されたムサンに対して、本当の僧侶かどうか身元の確認が行われる。
- 第2話
ムサンは偽の僧侶として拷問にかけられ、かつてチェ・チュンホンの屋敷から逃亡した奴婢の息子、キム・ジュンだということが発覚してしまう。
一方、今回の反乱の首謀者が義父だという噂に、チェ・チュンホンの長男チェ・ウの立場は悪化していた。
キム・ジュンは処刑されそうになるが、チェ・ウの娘ソンイの口添えで減刑され、労役場送りとなる。
同じく連行されたウォラも、下女として都房の厨房に送られ、辛い日々が始まっていた。
- 第3話
築城現場で奴隷として働かされるキム・ジュンは、監督官のチェ・ヤンベクらも奴隷の身分で、みな撃毬(キョック)で勝ち残って家臣に取り立てられたと聞かされる。
一方、チェ・チュンホンはチェ・ウに、権力を掴むには強いところを見せろと言う。
そんな中、撃毬大会が近づき、チェ・ウとチェ・ヒャンの各陣営は奔走する。
選手集めに苦労していたチェ・ウの家臣のソン・ギリュは、尋問場で不屈の精神を見せたキム・ジュンに、白羽の矢を立てる。
- 第4話
撃毬(キョック)に出場する決心をしたキム・ジュンは、さっそくチェ・ヤンベクと厳しい練習に臨む。
キム・ジュンが危険な撃毬に志願したと知ったウォラは、心配して密かに会いに来るが、自分はもう僧侶でなく奴隷だと、固い決意を語るキム・ジュン。
そこへ通りかかったソンイも、楽な労役場に移すことを提案するが、キム・ジュンは男らしく生きたいと語るのだった。
みなが見守る中、撃毬大会が始まり、初戦はチェ・ヒャン側の圧勝に終わる。
- 第5話
目の前で仲間が殺された衝撃も覚めぬまま、キム・ジュンが第二戦に出場する。
劣勢を跳ね返しながら活躍するキム・ジュンの闘志に会場は沸き立つが、キム・ジュンを見つめるソンイの姿に、母のチョン氏は不安を覚える。
脚をひどく負傷し絶対安静を命じられたキム・ジュンだが、次の試合にも出場すると言い張る。
そんな中、ソンイはキム・ジュンのために豪華な食事を用意し、キム・ジュンはソンイに試合に出場させてくれるよう頼み込む。
- 第6話
卑屈な奴隷より男らしい人間として生きるため、必ず生き残ると言うキム・ジュンの気迫に押されて、出場を認めるソンイ。
ソンイはキム・ジュンのために皇室の典医を呼び、さらにチェ・ウの上質な杖匙を借りてこさせる。
その頃、契丹軍を追って蒙古軍が高麗領内に侵入したとの急報が届く。
一方、チェ・ウの庶子の萬宗(マンジョン)はウォラに目を付け、チョン氏はウォラが知り合いの娘であることに気付く。
そんな中、撃毬(キョック)の二回戦が始まる。
- 第7話
流血しながらも気迫で勝利を果たしたキム・ジュンと、何者にも物怖じしないキム・ジュンに関心を示すソンイ。
そんな中、チェ・ウは父チェ・チュンホンから託された巻物を開くが、それは父の署名だけが書かれた白紙の文書だった。
一方、チョン氏はウォラを自分のもとに引き取って面倒を見ると言う。
その夜、チェ・ヤンベクはキム・ジュンにウォラとの関係を尋ねるが、そこへソンイが激励の声をかけにキム・ジュンのもとを訪れる。
- 第8話
うなされながらウォラの名前を口にするキム・ジュン。
一方、腹心のイ・ギュボを都から追放したチェ・チュンホンは、金剛(クムガン)山の道人がくれたという不思議な丸薬をキム・ヤクソンに見せながら、ソンイとの縁談を勧める。
高麗23代王・高宗(コジョン)の同席のもと、撃毬(キョック)の最終戦が行われる。
敵軍の卑怯な攻撃に倒れたキム・ジュンに、必死で声援を送るソンイ。
見事、最後の勝者となったキム・ジュンは、ウォラをスボプのもとに送ってくれるよう頼む。
- 第9話
キム・ジュンの願いに拍子抜けする会場。
ソンイは、キム・ジュンが戦ったのはウォラのためであって、自分は利用されただけだったと知り、かすかな嫉妬を覚える。
ここを去って人間らしく生きろと言うキム・ジュンに対して、ウォラはキム・ジュンさえいれば辛くないと言って、スボプのところへ行くのを拒む。
チョン氏はそんなウォラの想いを見抜いて、キム・ジュンと一緒にさせようと考えるが、マンジョンがウォラに言い寄ってくる。
- 第10話
招待に応じてチェ・ヒャンの屋敷に向かうチェ・ウとその家臣たち。キム・ジュンを自分の家臣にと望むチェ・ヒャンだが、キム・ジュンはたとえ一生奴隷のままでも、自分を救ってくれた恩に報いると答える。
チェ・ウとチェ・ヒャンは互いに牽制し合いながら、緊張の中で宴会は終了する。
キム・ジュンは小軍将にとり立てられ、マンジョン兄弟の随従を任される。
その頃、高麗領内に侵入していた契丹軍は、モンゴル軍の活躍で鎮圧される。