「芙蓉閣の女たち~新妓生伝」のあらすじ
物静かな性格ながら、誰をも引きつける美貌を持つタン・サラン。ある日、サランは高級料亭、芙蓉閣からスカウトを受けた。芙蓉閣は、美と教養を兼ね備えた妓生のみを抱えることで誉れ高い、韓国唯一の料亭。最初は妓生へのイメージがサランを思いとどまらせていたものの、恋人で大企業の御曹司タモとの別れで心が動く。同じ頃、継母がサランの出生の秘密を明らかにし衝撃を受ける。これで自身の運命を悟ったサランは、妓生として生きることを決意し芙蓉閣の座敷に上がった。一方、サランを忘れられないタモは、彼女が妓生であることに心を痛め、今すぐ辞めて結婚しようと説得をする。サランの心は揺れるが、タモとの身分の差という現実、そして運命を受け入れて歩み始めた妓生の道。涙をのんで拒み続ける。ある日、タモの情熱的な求愛に心の葛藤が最高潮に達したサランは一大決心をする。それはタモと一生共に生きることができない選択だった…。
各話あらすじ
- 第21話
タン・サランは芙蓉閣に入ることを改めて決意し、両親や友達に告げて家を出た。
いまだにサランが激しい感情を抑えていることに感づいたマダムは、それを吐露させるべく小旅行に連れ出す。
だが、サランは出生の秘密を隠し通した。
ア・ダモは婚約者のヨンリムが親との同居に難色を示すや、そこだけは譲れないと破談にしてしまう。
そしてサランの家を訪ねていくが、本人はおらず妹と遭遇した。
その時初めて、サランが妓生になったことを知る。
- 第22話
サランが妓生になったことを知ったア・ダモは、芙蓉閣に直行して彼女を連れ戻そうとする。
追い返してもあきらめないダモに対し、サランは嫌な女を演じて突き放した。
初めて座敷に出たサランは、たちまち人気を博す。
離婚したクム院長は、厨房長ハン・スンドクに改めて結婚を申し込んだ。
- 第23話
芙蓉閣を辞めようとしないタン・サランに業を煮やしたア・ダモは、客として店に行く。そして彼女が自分にとってかけがえのない存在であることに気づき、結婚を決意した。
だがサランは、ダイヤの指輪でプロポーズされても断るのだった。
厨房長ハン・スンドクは、クム院長との結婚を夢見るマダムに遠慮して山寺の炊事係になる決心をする。
だがスンドクとの再婚を望む院長は納得しない。
- 第24話
タン・サランに結婚を承諾させるため、ア・ダモは無給の雑用係として芙蓉閣で働き始めた。
サランは困惑するが、ダモは慣れない仕事にも意欲的に取り組み、辞める気配を見せない。
クム院長は母親にスンドクとの再婚について話したが、猛反対されてしまう。
かたやオ・ファランは、院長へのアタックを続けていた。
- 第25話
クム・オサンとハン・スンドクは、ようやくチョン道士に会うことができた。
道士は2人に「再婚すれば年内に子供に会える」と断言する。
クム院長から再婚話を聞いたマダムは、失恋の痛みを押し殺してスンドクを祝福したのだった。
タン・サランは新人妓生として厳しくしごかれる。
そんな彼女を、ア・ダモはやきもきしながら見守るほかなかった。
- 第26話
クム・オサンとの結婚を決めたハン・スンドクは、クム家で食事を作るなどして義母の許しを得ようとする。
義母は冷たくあしらうが、内心、スンドクの料理に魅了されていた。
タン・サランは、ア・ダモを断念させるため出生の秘密を明かす。
だがダモは、生みの親を捜し出してサランを妻にすると息巻くのだった。
- 第27話
映画の大ヒットメーカー、マ・イジュン社長が、座敷でサランに悪態をつく。
酒と水のかけ合いになるが、サランは知恵深い言葉でやり込めた。
サランがマ社長に侮辱される現場を目撃したア・ダモは、力ずくでサランを辞めさせようとするが失敗に終わる。
ア・ダモの父親に続き、芙蓉閣へ遊びに行った母親は、給仕している息子を目撃し、ショックのあまり気絶してしまう。
- 第28話
ア・ダモの母親は、息子が芙蓉閣で働いていることを知り店を訪ねていく。
サランから事情を聞き途方に暮れるが、2人で協力してダモに手を引かせることにする。
自宅に寄ったダモを前に、母は失語症を装って息子を引き止めるのだった。
再び芙蓉閣に来たマ・イジュン社長がサランを指名し、唐突に交際を申し込んだ。
- 第29話
芙蓉閣の常連、マ・イジュン社長に交際を申し込まれたサランは、妓生との結婚制度である髪上げを提案する。
社長は普通の結婚を望んだが、サランの意向により髪上げに決まった。
DNA検査により、ソン・ジャとクム・ガンサンの親子関係が証明された。
ララが実の姉と知ったジャは大喜びする。
- 第30話
隠し子の存在を知った妻ヒョリは、怒って夫ガンサンを家から追い出す。
しかしジャが腹違いの弟と知ったララは、むしろ喜んだ。
タン・サランはマダムから髪上げの撤回を勧められるが応じなかった。
その決意を知ったア・ダモの母はサランの人間性に心打たれ、彼女との結婚に反対しないと息子に告げる。