「太陽を抱く月」のあらすじ

各話あらすじ

第11話



密愛


いつものように康寧殿に向かっていたウォルの腕を引っ張ったヤンミョンの前に冷たい表情のノギョンが現れる。


これ以上は縁を結んではいけないと言う彼女の言葉に、ヤンミョンは何がいけないのかと歯向かう。


ところがその後、ノギョンに促されて康寧殿に行ったウォルは、フォンに質問攻めにあい、それまで耐えていた涙を流した。


フォンの心にいる見知らぬ誰かと顔は似ているかもしれないが、自分はその人ではない。


質問があるならその人に質問してほしいと、ウォルは涙ながらにフォンに訴える。


星宿庁に戻ったノギョンは、ヤンミョンに口を滑らせたチャンシルをこっぴどく叱りつけて宮廷から追い出してしまう。


その様子を見守っていたウォルはノギョンに、混乱した状況を解決するために自分も星宿庁を去ると伝える。


一方、ヨヌの最後の手紙を読みながら、ヨヌの死に疑問を持ったフォンは、徹底的に調べ始める。



第12話



涙に濡れた道


向かい合ったフォンとウォルの姿を見て踵を返すヤンミョン。


あとを追ってきたウンの様子を見たヤンミョンは、フォンがウォルに何らかの感情を抱いていることを知る。


そして宮廷に戻ろうとするウォルの前に姿を現すと、チャンシルの面倒を見ていることを伝えながら、二度も他の誰かに心を寄せるのを見たくはないと伝える。


ヤンミョンの話を聞きながら驚くウォル。


ユン・デヒョンはフォンがお忍びに出た理由が何かと考えを巡らせる。


フォンは無事お忍びから戻るが、星宿庁を去ることを心に決めたウォルは、自分の前でほほ笑んでいたフォンの姿を目に浮かべながら、最後に挨拶をするために大殿に行かせてほしいとノギョンに懇願する。


ウォルの気持ちが揺れているのを知るとノギョンは叱りつけるが、ウォルの願いを断り切れない。


一方、大妃ハン氏から3日後に夜とぎの日が決まったという話を聞いたボギョンはうれしさにほくそ笑む。



第13話



魔女狩り


ボギョンとの夜とぎの日を迎えたフォンは、正体不明の病のために倒れて宮廷は緊急事態に陥る。


ウォルはヤンミョンが心を寄せてくれたことに対して、人として扱ってくれてありがたいと感謝の言葉を伝える。


2人が話しているところに駆けつけたチャンシルは、フォンが原因が分からず倒れたため、すぐ来るように伝える。


驚いたウォルは康寧殿に行き苦しむフォンを見て涙を流す。


ウォルが来たとたんフォンの荒い呼吸は収まり、見る見る症状が好転するのを目の辺りにした臣下たちはただただ驚く。


ボギョンは自分に恥をかかせたフォンに恨みを抱き、ユン・デヒョンと共謀して、その原因をウォルのせいにしてフォンの名誉を失墜させるために隠謀を図る。


ホン・ギュテはヨヌの死に関する謎を解くために医院を訪ねていくのだが、ウォルは大逆罪の濡れ衣を着せられ義禁府に連れて行かれる。



第14話



私はなぜ死んだのか


ウォルは「淫」の字が刻印された服を着たまま、罪人として監視されながら生きていくことを命じられる。


朝廷で主導権を奪われたフォンは便殿で臣下たちに侮辱される。


夜遅く義禁府の牢獄にいるウォルを訪ねてきたフォンは、重苦しい気持ちを抑えながら、ウォルを通してヨヌを見ていたことを告げ自分から遠ざかるよう命じる。


快く命令に従うことを伝えるウォル。


ウォルを守るために自分から遠ざけるしかなかったフォンは、あまりのつらさに涙を流す。


一方、ボギョンと大王大妃は夜毎、隠月閣から聞こえてくる女の泣き声に悩まされる。


そんな最中、さらにボギョンはフォンがウォルのいる牢獄に1人で行ったことを知り、
さらにショックを受ける。


西活人署に連れて行かれたウォルは正体不明の男たちに拉致される。


知らせを受けたヤンミョンは驚いて飛び出していくが、ウンに止められてしまう。



第15話



2つの太陽と2つの月の復活


すべての記憶を取り戻したヨヌはソルに会い、自分が神降ろしを受けた時の状況を聞こうとする。


ソルの話を聞きながら8年前の状況を思い出し、胸を詰まらせるヨヌ。


しかし誰が味方で誰が敵なのかを知るまで当分は慌てて動くまいと心に決める。


ヨヌの記憶が戻ったことを喜んだソルはヨヌの指示に従って、世子嬪の時に世話をしてくれたノ尚宮に会いに行く。


ヤンミョン君の家の前を立ちふさいでいた兵士に撤退するよう命じたウンは、活人署へと向かうヤンミョンを引き止めようとするが、冷たい表情のヤンミョン君を見たウンはそれ以上引き止めることができなかった。


一方、フォンはホン・ギュテに世子嬪が発病して倒れた夜、一体何があったのか詳細を調べるように命じる。



第16話



月の正体


ウォルを呼び付けたボギョンは実際にウォルを見ると、ヨヌが生き返ったと錯覚してパニック状態に陥る。


ボギョンの様子にただならぬ雰囲気を感じたヨヌは、何か裏があることを感じる。


そしてそのまま月明かりに導かれるように隠月閣に行ったヨヌは、そこで世子との思い出に浸る。


昔と同じように窓を開けると、そこに偶然フォンがいた。


しかし、ヨヌはフォンに自分がヨヌとは明かさないまま帰っていく。


活人署に戻ったヨヌは、待ち伏せていたチャン氏に会う。


怒りと疑問に満ちていたヨヌは、チャン氏を振り払おうとするが、チャン氏は王命を受けたことを話し、王に会う前にヨヌに会って話すべきだと伝えると、ヨヌはそれに応じ、8年前のことを詳しく聞くことに。


恐ろしい陰謀に巻き込まれていた事を知り、また意外な展開にショックを受ける。



第17話



月を抱く太陽


ヤンミョン君を見送り活人署の庭で1人たたずむヨヌ。


ちょうどその時、どこからか「ヨヌ」と呼び掛ける声が聞こえた。


当たりを見回すヨヌの視界に入ってきたのは、疑問が解けて駆けつけたフォンだった。


「ヨヌ」という呼び掛けに振り向いたヨヌをフォンは思い切り抱きしめる。


フォンが気づいたことを知ったヨヌはフォンに抱きしめられたまま泣き出してしまう。


2人が涙を流しながら抱きしめ合う姿を見て、愕然とするヤンミョン。


ちょうどそこへ覆面の刺客が現れ、ヨヌを目掛けて剣を振りかざす。


ウンとヤンミョン君は2人をかばい必死に戦うが、途中でヤンミョン君が斬り付けられてしまう。


危険を察したフォンは剣を抜きヤンミョン君とヨヌを逃がす。


ヨヌの手を取り逃げるヤンミョン君は、ウンとの約束を破りどこかへ身を隠してしまう。


一方、ヨヌの殺害に失敗したユン・デヒョンは星宿庁に刺客を向けるが、フォンの命令でノギョンは星宿庁から脱出したあとだった。


フォンはヨヌを連れて消えたヤンミョンに怒りを覚えるのだが・・・。



第18話



血の雨が降る前兆


ヨヌをそばに隠しながら真実を暴いていくフォン。


フォンが事実を知り、さらに傷つくことを恐れたヨヌは、過去に執着せず、伏せたほうがいいとフォンに伝える。


しかしフォンは、8年もの間、自分のせいで苦しんできたヨヌにすべてを取り戻してやりたくて必死になる。


そんな最中、世子嬪の死を調べさせていたホン・ギュテによって、世子嬪の死にミナ公主が関わっていたことを知らされたフォンは徐々に事の全貌を知ることとなり驚愕する。


体調不良で久しぶりに義母と宮廷を訪れたミナは、内医院で治療を受け、懐妊したことを知る。


うれしさのあまりミナは喜びいさんで兄のフォンに挨拶するため、康寧殿へと向かうが、怒り心頭に発するフォンに問い詰められたミナは、恐れを成して8年前の出来事を包み隠さず話す。


外戚を罰するためにもミナを厳罰に処すと言ったフォンは、儀賓とお腹の子だけは助けてほしいと懇願され・・・。



第19話



反逆


国王が寝殿に巫女を連れて入ったという張り紙と、ユン氏一派が前世子嬪を殺害したことを告発した張り紙が並ぶと、巷ではユン氏一派の陰謀説に信憑性があるとし、瞬く間に噂が広がっていく。


ユン氏一派に対する不満が一気に爆発しそうな国民の動きに不安を覚えた朝廷の臣下たちは、噂を流した者を捜し出そうと躍起になる。


実父であるユン・デヒョンが自分を捨てるだろうと予測したボギョンは、フォンに謀反が起きることを伝えに行こうとするが、その途中で仲睦まじく過ごしているフォンとヨヌを見つけてしまう。


そしてボギョンは宮廷を追われた前星宿庁の国巫クォン氏を呼び、星宿庁の国巫の地位と引き替えに、ヨヌに呪術をかけろと命令する。


ヨヌはフォンに頼み神母であるチャン氏を宮廷に呼び、8年間、自分を育て守ってくれたことを感謝するのだが・・・。



第20話【完結】



太陽を抱く月


講武を前にしたフォンはヨヌを1人宮廷に残すことを恐れ、別の場所に避難することを勧める。


フォンの指示どおりに一足先に宮廷を出たヨヌ。


そして講武の日、王族と大臣を引き連れて宗廟へと向かったフォンは、宮廷を出る直前でユン・デヒョンの私兵に包囲される。


反乱軍の先頭に立ったヤンミョンはフォンに剣を向け、2人の姿を見ていたユン・デヒョンは早くフォンの首を斬れと叫ぶ。


宮廷の庭は王の護衛と反乱軍が剣を向け合い
一瞬にして緊張に包まれる。


窮地に立たされるフォン。


一方、フォンの命令を受けホン・ギュテと一緒に避難したヨヌは、不吉な予感を抱きながらも、見知らぬ民家に到着する。


庶民に扮したホン・ギュテはフォンの命令に従い、その家に入って休むようにヨヌに伝えるのだが・・・。



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