「彼らが生きる世界」のあらすじ
正義感が強く人間味あふれるドラマプロデューサーのチョン・ジオ(ヒョンビン)は、以前恋人だった新人プロデューサーのチュ・ジュンヨン(ソン・へギョ)と同じドラマの製作現場で働く。
お互い性格の違うジオとジュンヨンは撮影方法などをめぐり時としてぶつかるものの、恋人時代の思い出を語らえるような、お互いの心を理解しあった友人でもある。
数々のヒット作を輩出してきたピョ・ミンスプロデューサーと作家ノ・ヒギョンが手を組み、放送局内部の人々の葛藤や現場の姿や生き方などをリアルに描いた注目の大作ドラマ。
各話あらすじ
- 第1話
監督のチョン・ジオは野外で撮影を行い、チュ・ジュニョンは友達を呼んで、恋人カン・ジュンギとの再会パーティーを準備している。
チョリが確認を怠ったせいで当日放送分のテープに問題が見つかり、撮り直すことになる。
ジュニョンはジオのアドバイスを無視して完ぺきな画を撮るために放送時間ぎりぎりにテープを放送局に送る。
しかしスタントマンにケガをさせてしまうのだった。
映像は3等分されたがジオが手腕を発揮し、CMを挟んでドラマは無事に放送される。
スタントマンをケガさせたジュニョンは責任を感じ、ネットカフェで夜を過ごす。朝、帰宅したがジュンギは怒って口も利かない。
ジュニョンはその態度をなじるが、患者に死なれたと聞き申し訳なく思う。
- 第2話
韓国放送ドラマ局の女性監督チュ・ジュニョンは、同性愛がテーマの脚本を演出することになり、その新鮮な内容に興奮するが、キャスティングをめぐって売れっ子脚本家のイ・ソウと対立。
ソウは他の局で書くと言いだし、ドラマ局長のキム・ミンチョルはジュニョンにソウに謝るよう命令するがジュニョンは反発する。
ジュニョンは自分の気に入った俳優に出演を依頼したが、監督としてキャリアが短い彼女は相手にもされない。
仕方なくソウの家へ話し合いに行くが2人は口論に。
しかし結局はソウと和解する。
一方ジュニョンの大学時代の先輩で、ドラマ監督のチョン・ジオは、大学時代の恋人ヨニが別の男と結婚してからも付き合ったり別れたりしていた。また、ヨニと別れていた期間にジュニョンと一時付き合っていたこともあった。
ヨニは「夫と離婚する」と常々ジオに話していたが、夫の子を妊娠したことが発覚し、ジオに別れを告げる。
- 第3話
ジュニョンは特番のために外注先と勝手に交渉し局長の怒りを買う。
さらにユニョンとの取引に応じて彼女をドラマに起用したことでジオと口論になる。
局長はジオに八つ当たりし、謝りに来たジュニョンにユニョンとの過去を話す。
ジュニョンとジオは酒を飲みながら和解し、よりを戻そうと話す。
ヘジンは撮影中だったギュホを呼び出し、袖の下を渡すがギュホは金額が少ないとはねつける。
だがヘジンが化粧品モデルとして活躍していると分かり、ヘジンを自分の時代劇の出演者として起用する。
脚本家や俳優など、さまざまな問題のせいで番組の放送を先延ばしにしたギュホはソン部長と派手にもめてしまう。
シンガポールへロケハンに行ってきたジュニョンはジオの作品の打ち上げパーティーに合流するが、ジュンギから電話をもらって家に帰る。
ジュニョンはよりを戻そうと言うジュンギの申し出を断ったため、誠実じゃないとなじられ、傷ついてしまう。
- 第4話
初の連続ドラマを撮ることになったジュニョン。
だが、同性愛と言うテーマに戸惑いを隠せない。
作品について語るうち、ジュニョンとジオはジュニョンの家に行くことになった。
2人は一夜を共にする。
翌朝、目が覚めてはいるが恥ずかしくてベッドから出られないジオ。
だが、ジュニョンは朝食を用意し、新しいパンツまで買っていた。
恥ずかしがったり、はにかんだりするジュニョンを想像していたジオはショックを受ける。
ジオは恋愛の達人を装うジュニョンに気づかないのだった。
シンガポールでの撮影に旅立つジュニョン。
一方、ジオは久しぶりに実家へ帰り、母との時間を過ごす。
母は相変わらず父に怒鳴られっぱなし。
それでも父のそばにいたいと言う母をジオはどうしても理解できないのだった。
- 第5話
ヒョンソプは部下たちにミンチョルとユニョンの過去を話す。
ミンチョルは家族を捨ててユニョンと駆け落ちすることを決心するが、残酷にも裏切られてしまう。
しかし15年が過ぎた今でもミンチョルはユニョンを愛している。
そこで局内で純情について話し合う。
スギョンはギュホのドラマも通俗的な恋物語に過ぎないとけなし、それをギュホに聞かれてしまう。
ジオは駐車場で自分を待っていたヨニを無視して家に帰るが、すれ違うところをジュニョンに見られる。
酔っ払ってユニョンの母が入院している病院に来ていたミンチョルはユニョンと会う。
ヒョンソプとジオはミンチョルの家に泊まり、朝食のおかずを持ってきたソウと純情について話す。
ジュニョンは撮影スケジュールのことでユニョンと声を荒げるが、すぐに仲直りする。
- 第6話
チョン・ジオとチュ・ジュニョンは偶然に休暇が重なり、3日間どうやって楽しく過ごすか相談する。
ジオはいろいろと予定を立てるがジュニョンに反対され、結局どこにも出かけずに家でゴロゴロすることに決まる。
ところが休みに入る前、ドラマの撮影に女優のユニョンが2時間遅刻。
やっと到着して撮影を始めようとしたところ、今度はユニョンの母親が死亡し、ドラマ局の社員たちは通夜へと急ぐ。
通夜の席で酔った助監督のヤン・スギョンは、ドラマ「天地淵」の脚本家チャ・スリョンに告げ口する。
それは監督のソン・ギュホが別の脚本家にシナリオを直させているという内容で、スリョンは激怒しギュホと大声で言い争う。
腹を立てたギュホはスギョンと殴り合いになり、ジオや助監督のキム・ミニが止めに入る。
- 第7話
ジュニョンはジオの前でギャンブルの話をした母に謝罪を要求する。
そのことをジオに話すと、親にそんな態度は間違ってると指摘される
。ジュニョンが母の非常識な言動を話してるうちに、2人は金銭感覚のズレから口論になってしまう。
ヘジンはギュホに認めてもらおうと水中撮影を頑張り、ギュホはそんなヘジンを見直し、秘かに惹かれていく。
一方、スギョンが代打の脚本家がいることをばらしたため、チャ・スリョンは台本を渡すのを拒否し、ギュホのドラマは難航する。
ジュニョンは友達にジオを恋人だと紹介し、結婚するつもりだと言うが、仕事のために子供は産まないと宣言する。
それに気分を害したジオは先に帰り、スギョンと一緒にジュニョンのドラマを見る。
そのときスギョンはジュニョンに気がある素振りを見せる。
- 第8話
ドラマ局の団結のために球技大会が催される。
ジオのチームはギュホをやっつけることだけを考え作戦を練る。
ギュホが担当するドラマ「天地淵」の制作発表会が開かれる。
その直後、ギュホの弟がケンカでケガをしたとの連絡が入る。
大統領選を控えた父まで巻き込まれたことを心配するギュホだが、父は弟の不祥事さえ、選挙に利用するのだった。
複雑な心境で1人酔い潰れるギュホはヘジンと一夜を共にする。
一方、ミンスクを迎えに行ったスギョンだが、ミンスクは1人でわかめスープを作って食事をしている。
腹を立てるスギョンだったが、その日はミンスクの誕生日だった。撮影の合間にケーキを用意してミンスクの誕生日を祝う若いスタッフ。
そんな時、スジンの携帯に電話が入り呼び出される。
- 第9話
女子仮眠室でジュニョンと寝ていたジオはミニに発見され、気まずい思いをする。
ジオは母親に電話するようジュニョンを説得するが、うるさがられてしまう。
ジュニョンは父親のことを思い出し、ジオが母親じゃなくて、先に父親に会ってほしかったと思う。
ジュニョンの撮影現場では軍事訓練用のヘリが飛び、撮影ができなくなり、スギョンはこっぴどく怒られる。
ジオはホヨンの人事異動に対して局長に抗議するが、幹部たちは耳を貸さず、ギュホのドラマが高視聴率だと喜ぶ。
ヘジンとギュホは一緒にオンエアを見て、雨の中でデートする。
その時ヘジンは本気で好きだとギュホに告白し、ギュホも最初はつれなくするが、その気持ちを受け止めようとする。
ジュニョンはジオが掃除や洗濯もしてくれてうれしくなるが、ホヨンの件で意見が異なりもめてしまう。
ジオはホヨンや同僚たちと飲みに行ってケンカに巻き込まれ、目を殴られる。
ヒョンソプはユニョンと順調に付き合っていくミンチョルをうらやむ。
- 第10話
チョン・ジオとチュ・ジュニョンは、ドラマ局の送別会パーティーのあとジオの家に行く。
ジュニョンは自分が人間味のあるドラマを演出できないのは、両親の不仲が原因だという悩みをジオに打ち明けて号泣する。
女優ユニョンは、事務所の新人女優チャン・ヘジンにインチャンが色目を使ったという理由で彼をクビにする。
さらにユニョンはドラマ局長キム・ミンチョルとつかず離れずの関係を楽しんでいた。
ソン・ギュホの監督するドラマ「天地淵」の視聴率がややダウンしたことをジオはひそかに喜ぶが、ジオ自身は視聴率の見込めない単発ドラマを演出することになる。
「ドラマの主人公のように同僚の成功を喜ぶような人間になりたい」と思っていても、つい人をねたむ気持ちを抱いてしまう自分が嫌になるジオ
。一方ジオの母親が病気で入院してしまい、父親が薬を捨てたから母親の症状が悪化したと言ってジオは父親とケンカになる。