「かぼちゃの花の純情」のあらすじ
各話あらすじ
- 第111話
ジュンソンはミンスに、ミンスの父親とスンジョンの前で土下座しろと言うが、ミンスは母親を殺した仇であるジュンソンに、それは到底できないことだと言う。
ジュンソンはミンスが自分の前で土下座することに命を賭けるとまで言う。
検察の捜査が始まり、株の売りが殺到する。
ヨンガムはグムボクと英語の勉強をしているが勝手な読み方をしてしまうため、うまくいかない。
グムボクはソンウンの前でヨンガムの間違った英語をからかう。
一方、グァンウンが冷や飯と簡単なおかずで食事をしていると、ソンウンがキムチを持って部屋に入ってきてビリヤードに誘うが、グァンウンのほうが強いことを知り部屋から出て行く。
グァンウンはヒョンムクの店の出前を手伝う。
- 第112話
ユ会長とスンジョンの前でミンスをひざまずかせてみせる、そう決めたジュンソンだったが、結局それはかなわなくなった。
明け方、ユ会長が亡くなった、とミンスが告げに来たのだ。
ショックを受けるジュンソン。会社の経営状態が悪化して、次々と系列会社も倒産している状況だったので、葬儀も寂しいものとなってしまった。
それでもまだ妻なのに、葬儀に参列しなかったジュンソンをスンジョンは責める。
そして、ミンスがどれだけ悲しんでいるかを話すのだが、ジュンソンにもそれはわかっていた。
スンジョンは会社を救ってほしいと言うが、ジュンソンは自分の裏金を差し出してまで会社を救う気はないとの一点張りだ。
- 第113話
スンジョンはキム部長からの裏金関連資料を受け取ったことをヒョンムクに相談する。
スンジョンは自分の手で母親であるジュンソンを検察に引き渡すとは言えないため、苦悩する。
会社では給料もまともに支払われていないのに、研究員たちは不安な気持ちを抱きながらも会社を救うために、夜を徹して新製品の開発に力を入れている。
ミンスの携帯の呼び出し音がけたたましく鳴る。ミンスは窓の外を見て、電話に出ようとしないが、面倒くさそうに携帯を見ると、知らない番号だった。
面倒そうに携帯を投げたが、どういうわけかふと電話を取る。
するとキム部長からの電話だった。
キム部長は裏金関連の書類はスンジョンが持っているという重大な知らせを伝え、電話を切ってしまう。
- 第114話
食品製造事業部で開発した新製品が東京食品博で好評を博し、日本への輸出の道が開かれる可能性が出て来て、社員たちは喜んでいる。
しかし、担保に取られている工場が売却されてしまうと製造できなくなってしまう。
スンジョンは黙って座り、ジュンソンの一方的な話しを聞く。
ジュンソンは激怒し、本当にミンスでないといけないのかと怒鳴る。
ミンスはジュンソンを刑務所に送ることしか考えていない、スンジョンの愛情を利用してジュンソンに復讐しようとしている人間だと怒鳴る。
ジュンソンはミンスに、死ぬまでスンジョンから離れ、両親の仇討ちにスンジョンを利用しないことと、会社を救いたければ土下座をしておかあさんと呼べば助けてやると言う。
- 第115話
ミンスはジュンソンに会社を救ってくれるよう頼みに行くが、ミンスがおかあさんと呼ばないので、助けてやれないと言う。
しかしミンスは祖父母の代からの会社であり、全社員が命懸けで守った会社をジュンソンのせいで倒産させるわけにはいかないと言う。
そしてミンスは裏金の関連資料は自分が持っていると言う。
ジュンソンは金ならとっくに安全な所に移してあり、自分は法に勝つことができると言う。
一方、グムボクはヨンガムに帳簿と通帳をウンボクに預けることにした、自分よりもウンボクのほうがきちんと管理できるだろうと言う。
しかしヨンガムはそんなグムボクを哀れに思い、信用というものはすぐに構築できるものではないが、今からでも頑張ればいいと励ます。
- 第116話
明朝、検察に証拠を渡すというミンスの電話に、ジュンソンは「わかった」とだけ答える。
スンジョンにそれを伝えると、今からでも裏金を返せと言うのだった。
だが、ジュンソンは何があっても裏金は返さないと言う。
ミンスが憎いからではなく、自分が生きてきたじんせいに対する義理だから。
自分で自分を貶めることはできないのだと。
一方、ミンスに会ったグァンウンは、検察に証拠を渡さないでほしいと頼むのだが、ミンスは頑として受け付けない。
グァンウンはミンスの母親を殺したのは自分だから、自分が死ねばすむことだと言う。
しかしミンスは、ジュンソンがいなければグァンウンも人を殺したりしなかったはずだと言うのだった。
- 第117話
電話元で泣きながらスンジョンに詫びるグァンウン。
ただならぬ雰囲気を察知したスンジョンはとヒョンムクは、グァンウンを引き止めようと必死に訴える。
電話が切れたあと急いでタクシーでジェファンの別荘へと向かう2人。車中、祈るような思いで震えているスンジョンを見て、その手をしっかりと握るヒョンムク。
一方、ミンスは監査チームの職員と一緒に出てくる。証拠書類の入った封筒を手に持ち中身を再び確認するミンス。
そして決心したように職員に封筒を渡す。
証拠書類を受け取った職員は、ミンスを残して車でいったん出かけるが、その後、ミンスから連絡を受け引き返す。
ミンスは車に同乗して一緒にソウルへと向かう。
ミンスが乗っていることを知らないグァンウンは坂の上から猛スピードでトラックを発車させるのだが……。
- 第118話
リビングのソファーに座り、グァンウン、ジュンソンと3人で撮った写真を見ているスンジョン。
写真を見ながら涙を流すスンジョンに、死んだ人を早く忘れてあげることが死者への礼儀だと言いながら写真を片づけろと話すジュンソン。
しかし、ジュンソンの突き放したような言い方を聞き、あまりにも冷たすぎると反発するスンジョン。
スンジョンと言い争った後、無表情で部屋に入り机の前に座るジュンソン。
ドアの方を見やると今にもグァンウンが入ってくるようで、イスに頭をもたれながら恋しさに浸る。
ジュンソンは自分のために人生を生き、自分のために死んでいったグァンウンを思うと、むなしく、悲しくてやり場のない気持ちをどうすることもできない。まさか自分がこんな思いを抱くとは夢にも思わず戸惑っている。
- 第119話
ジュンソンはミンスが置いていった裏金の証拠資料を手に持ち机の前に座る。
自分の命取りとなると思っていた裏金の書類が、ついに自分の手にして疲れ切っている。
その後、ジュンソンはグァンウンの遺骨をまいた所を訪ねていき、酒を1本持って行ってまいてやる。
そして座り込んでまいていた焼酎を1~2口、口にふくむ。
一方、本部長室にいるミンスが窓の外を見ていると社員が飛び込んできて、カン副会長が食品製造事業部の融資金を支払い、裏金も会社の復興に当てたと言う。
ミンスはその話を聞いて驚きを隠せずカン社長に会いに行く。
ジュンソンを訪ねたミンスは、幼い自分を育ててくれたことに感謝の言葉を述べ、ジュンソンに恥じない立派な経営者になると伝えて去っていく。
- 第120話
ジュンソンは夜、なかなか寝付けずスンジョンの部屋に行く。
ジュンソンは目を覚ましたスンジョンを、過去を償う気持ちでじっと見つめる。
目に涙をためているジュンソンを黙って見つめるスンジョン。
そして重い口を開き、これまで隠していた母としての思いを告げる。
そしてスンジョンは、ジュンソンにどんなにひどい言葉を投げかけられても母を哀れみ、母の罪は自分が償うつもりでいたと打ち明ける。
その言葉に心を打たれるジュンソン。
そして2人は母娘として初めて打ち解けたのだった。
一方、ミンスはスンジョンが恋しくて食堂を訪ねる。
遠くから野菜の配達員とスンジョンがやりとりするのを見ながら、2人が出会った時のことを思い出す。