「かぼちゃの花の純情」のあらすじ

各話あらすじ

第1話



ジュンソンは丘に上がった。1日1日を生き延びるために、苦痛の瞬間も前だけを見て突っ走ってきた、と心の中で叫ぶ。


そして、時は9年前に遡る。創立記念日パーティーの会場に着いたジュンソンの前に、先代から会社に尽くしてきたキム部長が現われる。


もう一度チャンスが欲しいという彼の言葉に耳も貸さないばかりか、彼を会場に引き入れた警護をその場でクビにするほどの冷徹無比な態度を取る。


パーティーが始まり、司会者の紹介で壇上に上がったジュンソンは、会社発展のために努力を惜しまないという演説を行い、来賓から称賛の拍手をもらう。


ところが、家に戻ると、義母であるファン女史からキム部長の解任を取り消すように指示される。



第2話



会社に出勤したジュンソンは、社員から新しい事業計画に対するブリーフィングを聞いて鋭い意見を述べ、その後すぐに放送出演に関して細かくチェックする。


秘書が準備した絹の服を見たジュンソンは、施設に行くのなら普通のおばさんに見えるような普段着を持ってこいと指示する。


ヒョンムクはヨンガムのビルで靴の修理店を営んでいる。


帰宅後、散らばっていたスンジョンの運動靴を整理して部屋に入ると、スンジョンの作ったチヂミとメッセージがテーブルの上に置かれていた。眠っているスンジョンを見ながら、昼間、ギョンボクの言っていたことを思い出す。


母親のいないスンジョンはギョンボクに、一緒にブラジャーを買いに行ってほしいと頼んだという。



第3話



成績表をもらったスンジョンはうれしくて、父親のビルに走っていく。


そこにいたヨンガムにも成績表を見せると、ヨンガムは「本当にスンジョンの成績表なのか?」と驚いて、一緒に喜んでくれる。


靴修理店にいたヒョンムクは、そんなスンジョンを誇らしく思う。


待っていたヒョジュンが帰ってくると、スンジョンはすぐに成績表を見せて、一気に15位も順位が上がったのはヒョンジュンのおかげだと言うのだった。


そんな2人の姿を見たピルスンは、今後はスンジョンに勉強を教えてはいけないとヒョンジュンを叱る。


立派な家柄の娘でないスンジョンに嫁に来られては大変だと考えているピルスンだが、義妹のセミはスンジョンはいい子だから嫁にぴったりだと推すのだった。



第4話



ジェファンは結婚記念日を祝う席でジュンソンにこう言う。


「十年余りの歳月が夢のように流れた。君は自分にとって常に誇らしくて頼りになった」と。


その言葉を聞いて満足そうなジュンソンに、母親を捨てることはできないという。


ジュンソンは「別れたいという意味か」と問い直し、1人怒りに震える。


夜、帰宅したジュンソンは、義母のファン女史に、「会社から手を引くので自分を許してほしい」と詫びるが、義母は聞く耳を持たない。


ジェファンも彼女を許してほしいと一緒になって頼む。


ジュンソンと別れたくないというジェファンに向かってファン女史は、孫のミンスに会社の株の持ち分をすべて贈与すると言うのだった。



第5話



ジュンソンはファン女史が亡くなったというニュースを秘書から聞かされる。ファン女史の株はジェファンがすべて相続したという。万事がうまくいった。あとはジェファンから連絡が来て、自分を呼び寄せてくれるのを待てばいいだけだった。


だが、なかなか連絡は来ない。一方、スンジョンが店で靴を磨いていると、グムボクがやってきた。


なんとヨンガムが奨学金を出してくれるという。成績さえよければスンジョンは大学に行けるのだと聞き、スンジョンは大喜びする。店に戻ってきたヒョンムクも感謝の気持ちでいっぱいだ。


うれしくてたまらないスンジョンは、走って家に行き、ヨンガムの家族の皆に報告しようとするが、たまたま庭にはピルスンがいた。



第6話



大人になったスンジョンは、父親と2人で食堂を切り盛りしている。


出前に出かけた先で、客の男にちょっと座れと言われるが、忙しいからダメだと逃げようとする。


そんなスンジョンの腕をつかんだ客を、持っていたお盆で思い切り叩いた。


するとその客は、1か月分の食券を買えばまけてもらえるか、と交渉しようとしていたというのだった。


せっかくのいい話が白紙になってしまい、スンジョンはすっかりめげてしまう。


店で丁寧に魚を焼いているスンジョンの所に、ヨンガムがやってきた。


家賃を払えないのだというスンジョンに、ヨンガムは持ってきたござを敷いて、払ってもらえるまでは帰らないのだと言い、居座ろうとする。



第7話



ミンスが持ってきたサンチュの箱を開いたスンジョンは、残りものを持ってきたのではないかと疑いのまなざしで見る。


ミンスは反論するが、結局、他のサンチュを持ってこさせられる。


スンジョンを少しいまいましく感じていたミンスだが、彼女の出した味噌チゲを食べて、あまりのおいしさに驚く。


一方、ジェファンに夕食に呼ばれたため、念入りに化粧を施したジュンソンを見て、グァンウンは化粧が濃い美しいと言う。


自分の女だから一番きれいだというのだが、ジュンソンは責任を取れなくて悪いと受け流してしまう。


ジェファンの家に行ったジュンソンは、すっかり大人になったミンスに会い、2人は久しぶりに話をするのだが…



第8話



ヒョジュンに食べさせるため、せっかくカニのしょう油漬けを出したが、ヒョンジュンは予約患者が来たからと行ってしまう。


ヒョジュンにばかり優しくするのを見て嫉妬するミンスにスンジョンは、愛情欠乏症ではないかと言い、ミンスはそうだと答える。


母親を早くに亡くし、愛されずに育ったため、愛情に飢えているのだと言う。


小学校1年の時に母親を亡くしたと聞いたスンジョンは、ミンスを急に気の毒に思い始める。


そして、何か食べたいものがないかを聞く。ミンスは思い出したようにかぼちゃ粥が食べたいと言う。


ミンスが帰ったあと、ぶつぶつ独りごちといるスンジョンにヒョンムクは、ミンスは気品があっていい人だと言う。



第9話



夕食を食べていたミンスは、チャプチェを作っているスンジョンに、自分もチャプチェが好きなのだと言う。


そんな時、ヒョジュンが現われて、今後はもうスンジョンの店で食事を取らないと告げるのだった。


ヒョジュンが席を外すと、ミンスはスンジョンに2人の関係をあれこれ問いただす。


フラれたと判断したミンスは、スンジョンに酒をおごってやると言い、夜、屋台で2人は会う。


そこでスンジョンは、ヒョジュンの家に間借りしていることを話す。


スンジョンが4歳の頃に出会い、記憶が始まった頃からずっとそばにいた人なのだと。


少し興奮して屋台を出て行ったスンジョンは、携帯電話を忘れていく。それを手に取ったミンスは、店に届けるのだが…



第10話



ジェファンに家に戻ってくるように言われたジュンソンはレストランで一緒に働いていたグァンウンをジェファンの随行秘書に推薦し、家で寝食を共にするようにする。ジュンソンとグァンウンを警戒するミンス。


家に帰っても緊張の連続であるミンスは、心のより所をスンジョンに求めるようになる。


ジェファンに会社に入るよう求められても、ジュンソンの動きを見ながら、すぐには父親の言いなりになれないミンス。


一方、薬局に来る製薬会社の営業マン、ソンウンとつき合っていたヒョソン。


ピルスンは2人の交際を知り猛反対するのだが、別れ話のあとヒョソンをかばって事故にあったソンウンを見て、結婚を許すことにする。



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