「ガラスの城」のあらすじ
貧しく平凡な家庭に育ったミンジュ(ユン・ソイ)は、2度目の失敗を経てようやくJBCのアナウンサーとなる。アナウンサーとして生き残るために並々ならぬ努力をするが、あまり運がなく、多くの挫折を経験する。ソクジン(キム・スンス)の力を借りて徐々に成功するうちに彼に恋愛感情を抱くが、平凡な家庭を願うミンジュにとって、子持ちのバツイチ男のソクジンはあまりいい相手ではない。そして、財閥の後継者ジュンソン(イ・ジヌク)のプロポーズを受けるミンジュ。幼少時代の貧しさから来る打算で決心し、現代版シンデレラとも言える玉の輿に乗ることにしたのだった。
当初、財閥家の2番目の嫁としての生活は順調だったが、自分を見下す婚家の視線や、家庭での自分の存在理由の希薄さに、次第に苦痛を感じ始める。ついに婚家の反対を押し切り、アナウンサーに復帰するミンジュ。そんな折、夫の兄が養子に迎えていた息子が、実は自分の夫が結婚前に作ってしまった子どもだと知って驚愕。真の愛からではなく、ジュンソンのステイタスを愛した自分を責め、離婚を決心する。
しかし、彼女を心から愛していたジュンソンは、その子が本当は兄の私生児だという事実を最後まで隠し通し、別れに同意するのだった。
各話あらすじ
- 第41話自分の人事にドゥヒョンの息がかかったと気付いたソクジンは辞表を出す決意を固める。
ミンジュは妊娠に良いとされる薬を飲まずに捨てていたのをインギョンに見つかれ厳しく叱られる。インギョンはジュンソンを部屋に呼び、一日でも早く子供を作るべきだと急かす。 ヒョンソクはギュソンの敵になるより味方になると心を決めてギュソンを訪ねる。ギュソンはヒョンソクを家に招待する。ユランはドゥヒョンとギュソンが招待した客がヒョンソクと知り愕然とする。
ユランはギュソンにドゥヒョンがヒョンソクを招待した理由を尋ねてみるのだが・・・
- 第42話ジュンヒはソクジンとの新居のインテリアで悩みながら、伯母インスクに自分がこんなに幸せでもいいのか、イライラして堪らないと心を打ち明かす。
インスクは時間がありすぎて余計な事まで悩んでいるとたしなめる。
ジュンヒは切なく願っていた事があっという間に叶ったのでそうかもと言い返す。 ドゥヒョンは「9時ニュース」アンカーを断るソクジンの態度が気に食わず、ソクジンの意志を曲げるために電話を掛けて飲みに誘う。
- 第43話ソクジンはメイン・ニュースのキャスターを固辞するがそれを認めてもらえず、会社を辞めることにした。ミンジュは彼の辞表に納得ができない。自分に従わないソクジンに腹を立てるドゥヒョンに、ギュソンのスキャンダルの噂が襲いかかる。
親バカのオッジャはテスを真人間に変えることを決心する。それにはヘヨンの協力が必要だと判断し、ヘヨンをあるていど受け入れる覚悟を決め、ヘヨンに協力を求める。
ジュンヒはソクジンが辞表を出した本当の理由をしらずに、会社を辞めることにしたソクジンを精一杯励ます。ソクジンはそんなジュンヒを守ってあげたいと思う。スンハの噂が広がりジュンソンが不安を抱くなか、ヒョンソクは噂の出所をユランだと気づき、慌てて彼女に会おうとメッセージを残す。
待ち合わせの場所にユランは現れず、ヒョンソクは切実な思いで、ユランにまたメッセージを残すのだが、翌日の朝、ギュソンとユランに悲しい知らせが。
ドゥヒョンは噂をもみ消すために、ジュンソンに決断をゆだねるのだが・・・。
- 第44話スンハの存在が公になったときにそなえて、ドゥヒョンはジュンソンと取り引きをしたのだが、いざそれが現実になるとジュンソンに約束を守れと強要するのをためらってしまう。ジュンソンは自分に決定権をゆだねたドゥヒョンを責めるのだが、ジュンソンの決断は・・・。
ヒョンソクの死にショックを受けたユランは体調をくずすのだが、インギョンはそれを妊娠と勘違いし、舞い上がる。そんなインギョンにユランは妊娠ではないと言うのだが、カレンダーを見たユランの表情が凍りつく。
インギョンからドゥヒョンがソクジンとの結婚を認めた本当の理由を聞いたジュンヒは、ソクジンが辞表を出した理由を察知し、ソクジンの自分への思いやりを感じる。ギュソンに代わって極秘記者会見を開くジュンソンは、マスコミに何を発表するのだろう。
カン社長に投資の話を持ちかけられたドンシクは断るのだが、家族にいいところを見せたい欲望と葛藤する。
- 第45話ミンジュは、スンハがジュンソンの子であることを聞いてしまう。ウソだというジュンヒの言葉にもっと混乱し、ジュンソンを問い詰めるがジュンソンは、スンハは自分の子だと認める。インギョンはミンジュが隠し子のこと納得し、受け入れるべきだと言うのだが・・・。
ヒョンソクの死に責任と罪を感じるユランは、それらを背負って生きていくことを決心する。そしてギュソンは、何もなかったかのように昔のユランに戻って、良妻を演じ続けることを勧める。ジュンヒは真実を言うようにと兄と弟を説得するが、2人ともスンハはジュンソンの子だと言い張る。そんなとき、ユランの母がスンハをジュンソンの戸籍に入れるべきではと申し出る。ドンシクは店の常連客に勧められ、ヤンスクには内緒で土地開発に5億の投資を決める。
最後のニュースを控えているソクジンに、辞表は受理できないとの知らせが・・・。
- 第46話ジュンソンの居直りに怒りが爆発したソクジンは、ジュンソンを問い詰める。いっぽう、スンハの実の父親がジュンソンであることが公になり、スンハをジュンソンの戸籍に入れることを決心する。そして、それを当たり前かのようにミンジュにそれを強要するのだが。ソクジンは辞表が受理されないことで局長と話し合うために局長を探すのだが、姿がどこにも見あたらない。
ミンジュはジュンソンのことを理解しようとするが、ジュンソンはミンジュを納得させようとしない。ドゥヒョンはミンジュをなだめるために、ドンシクに高級車を送るのだが、ミンジュは頂けないとドゥヒョンに返す。ミンジュが、ジュンソンが自分にスンハの存在を隠したことがどうしても納得ができないからと、ドゥヒョンに説明を求めると、ドゥヒョンは、男はほしい女を手に入れるためには賭けにでることがあると説明する。
- 第47話母親の横柄な態度に限界を感じたジュンソンは、ミンジュにしばらく実家に戻ることを勧めるのだが、ミンジュは、今実家へ行ったらこの家に戻らなくなりそうだからイヤだと断る。しかし、ジュンソンはミンジュの荷物をまとめながら、必ず戻ってくると信じているという。我慢できずにミンジュのほうから家を飛び出るとそれこそ永遠に戻ってこない気がして、今、行かせるのだと。
実家に戻ったミンジュはヤンスクにすべてを打ち明け、それでも我慢して暮らすべきかと聞く。ヤンスクはそこまで我慢する必要はないと、ミンジュの心がおもむくままにしていいと娘を抱きしめる。ジュンヒは、辞表の件で会社に行ったソクジンが、夜遅く酔いつぶれて帰ってきたことに疑問を感じ、寝ていたドゥヒョンを起こして問い詰める。ドゥヒョンは辞表を受理させなかったのは自分の差し金だと認め、娘婿も息子同然だから自分に逆らうのは容赦しないとジュンヒを怒鳴る。
- 第48話ジュンヒは、父親のドゥヒョンに、ソクジンをつぶすために仕事もあたえずにJBCに引き止めておくともできると言われ、ソクジンとの結婚をあきらめる決心をする。女性誌からの取材の申し込みがあり、インギョンはミンジュに一緒に取材に応じるように頼む。家に戻ってくれたらどんな望みでも聞いてやるというのだが、ミンジュはそういう問題じゃないと断る。ミンジュの言葉に剣幕な表情を浮かべたインギョンは、ユソンの世間体より、自分のプライドがそんなに大切なのかと、取材の日程が決まったら連絡するから、笑顔の練習でもしておけと言って、喫茶店から立ち去る。
父親の束縛からソクジンを救うためには別れるしかないと決心したジュンヒは、ソクジンに切実な思いを伝え、別れを告げる。
テスの母のオッジャとヘヨンの“テス改造計画”が順調に進んでいる一方、ソクジンはジュンヒを引き止めるために、彼女の家に訪ねて行くのだが・・・。
- 第49話愛情より、憐憫が勝っていたソクジンのジュンヒへの気持ち。結局2人は別れを決めるのだが、今回は親の指図もなく、2人で決めたことに意味があるというジュンヒ。その翌日、朝食の支度中に口を押さえるユランを見てインギョンはつわりだと確信し、ユランを産婦人科へ連れて行くと、妊娠3ヶ月という結果を知らされる。それと同時にギュソンの党の公認が決まり、ドゥヒョンたちがかかえる悩みは、ミンジュだけになる。
女性誌の取材にミンジュが出席しないとユソンの世間体にひびくため、インギョンは、取材を応じることを強要するのだが、スンハの問題はジュンソンの家ではすんだことであっても、ミンジュにとってはまだ何も終わっていない大きな問題である。
ミンジュの母ヤンスクに、インギョンは身勝手な言い分ばかりのべ、ミンジュを言い聞かせるように頼むのだが、ヤンスクは一歩も引かずにそれを断る。
ジュンヒがソクジンと別れると、ソクジンの辞表は問題なく受理された。
- 第50話家に戻らないミンジュに業を煮やしたドゥヒョンは、ミンジュを会社に呼び、選挙を控えているギュソンに、悪い噂は命取りになるから、家に戻るか、数年海外へ研修に行くか、選べと決断をせまる。このことをミンジュから聞いたジュンソンは、ドゥヒョンを問い詰めるのだが、ドゥヒョンは離婚するのもかまわないが、数年間海外に行かせてからしろという。ミンジュを守るために、断腸の思いで、ドゥヒョンには内緒にしたまま離婚の記者会見を開く。
離婚の記事を見たミンジュはショックを受け、ジュンソンの会社に行き、ジュンソンを問い詰めるのだが、ジュンソンはミンジュを傷つけるようなことばかり言う。ジュンソンの優しさに気づかないミンジュは、ジュンソンの悪態を鵜呑みにし、騙されたと思ったまま部屋を出て行く。
ジュンソンとミンジュの離婚の記者会見を知ったユランは、罪悪感にさいなまれ、ミンジュにすべてを打ち明けることを決心する。