「ガラスの城」のあらすじ
貧しく平凡な家庭に育ったミンジュ(ユン・ソイ)は、2度目の失敗を経てようやくJBCのアナウンサーとなる。アナウンサーとして生き残るために並々ならぬ努力をするが、あまり運がなく、多くの挫折を経験する。ソクジン(キム・スンス)の力を借りて徐々に成功するうちに彼に恋愛感情を抱くが、平凡な家庭を願うミンジュにとって、子持ちのバツイチ男のソクジンはあまりいい相手ではない。そして、財閥の後継者ジュンソン(イ・ジヌク)のプロポーズを受けるミンジュ。幼少時代の貧しさから来る打算で決心し、現代版シンデレラとも言える玉の輿に乗ることにしたのだった。
当初、財閥家の2番目の嫁としての生活は順調だったが、自分を見下す婚家の視線や、家庭での自分の存在理由の希薄さに、次第に苦痛を感じ始める。ついに婚家の反対を押し切り、アナウンサーに復帰するミンジュ。そんな折、夫の兄が養子に迎えていた息子が、実は自分の夫が結婚前に作ってしまった子どもだと知って驚愕。真の愛からではなく、ジュンソンのステイタスを愛した自分を責め、離婚を決心する。
しかし、彼女を心から愛していたジュンソンは、その子が本当は兄の私生児だという事実を最後まで隠し通し、別れに同意するのだった。
各話あらすじ
- 第1話ドゥヒョンは運転手に渡された子供の写真を見て考え込む。ドゥヒョンは妻インギョンと共に中華レストランで嫁ユランに会って‘子供の事で悩んだり焦ったりしないでくれ’とユランを慰める。そして公務員である夫に恥をかかせない程度で楽しみなさいとゴルフ会員券を渡す。一方、新人アナウンサーのミンジュは、地方からの帰り道が渋滞していて「9時ラジオニュース」に間に合いそうにないと同期のイェキョンに代わりを頼んでみる。しかし、イェキョンは事情があって代わりはできないので、ジュヒ先輩に頼んでみたらどうかと助言する。
- 第2話ドゥヒョンは末子のジュンソンに子供の写真を見せながら‘この子をギュソン夫婦の養子にするつもりだ’という。ジュンソンは戸惑いながら、何より一番大事なのは義姉の意志ではないかと言い返す。ドゥヒョンは“万が一子供の事で問題が起きた時には、お前の子供ということにしてくれ、そしてこの瞬間からその子はお前が結婚前に作った子供とする”とわけのわからない事を言う。
- 第3話金に困らず少しでも豊かに暮らせるよう実父のところに送った次女ヘヨンが、その家で家政婦同様の暮らしをしていた事を知ってヤンスクは胸が痛くて寝付けない。ドンシクは苦しんでいるヤンスクのために足のマッサージをしてあげようとするが、ヤンスクの苦しみを癒すには至らない。
翌朝、寝そびれたヤンスクが朝食の支度のために台所に入ると、ヘヨンが早起きして先に朝食の支度を済ませた後。それを見たヤンスクは心が痛くてブルブル震えながら‘早く部屋に戻れ!’と叫ぶ。
- 第4話ドゥヒョンはギュソンの子供を自然にユラン夫婦の養子にさせるため、ユランを説得する案を色々考える。義姉に本当のことを話したらどうだとジュンソンに言われた言葉を思い浮かべながら複雑な気持ちになる。だが、すぐ思い直してユランの両親と会う約束を取り付ける。妻の実家を訪れたギュソン、養子について義父の強圧的な行動に悩んでいるユランを慰める。ユランは自分はいつも他人の言いなりで生きてきたと気力なく呟く。
- 第5話ギュソンはユランに‘避けられない事なら、私たちが決めよう、その子を養子に迎えよう’と提案するが、ユランはそれは望んでない事だと断言する。ギュソンはユランをなだめるために、父と義父がしっかりと土台を築いておいてくれたので国会議員の次には大権に挑戦してみる、そしてこれからはもっと充実した夫になると約束する。
一方、ジュンソンは偶然を装って放送局のロビーでミンジュと出会い、話したいことがあるとミンジュをレストランへ連れて行く。
- 第6話ミンジュは話があるとソクジンを放送局の屋上に呼び出し、コーヒーを4杯も飲むなんって、飲み過ぎだ、体に良いお茶もたくさんあるのでそういうお茶も飲みなさいと何でもない話ばかりしてソクジンと別れる。
ジュンソンは父ドゥヒョンと他の役員たちに‘輸入化粧品が国内生産の萎縮をもたらした、今こそ化粧品産業に戦略的に取り組む絶好の時期だ’と未来産業について見事にプレゼンをする。
- 第7話ミンジュは他に好きになりたい人がいるといってジュンソンの気持ちを受け入れない。ジュンソンは出張から帰ってきた時、お互いの気持ちに変化がないかもう一度確認しようと期待を残す。ユランの母は、ユランが顔には出さないけど、養子を迎えた事で心に大きな傷をおったはずだと心を痛める。ユランはスンハの写真を見て急にスンハの歳頃のギュソンの写真を探し出して比べてみる。すると、二人は不思議にもそっくり似ているのだが・・・
- 第8話ジュンソンはミンジュが出演するクイズ番組を見ながら自分の心を奪った女性だ、あの女性となら結婚も考えてみるとインギョンに言い出す。インギョンはソクジンを訪ねて、チョン・ミンジュの人物像について聞き、ソクジンはいい人だが、インギョンが望む条件を満たす人ではないと思うと答える。
- 第9話ジュンソンはソクジンにミンジュが単なる後輩かそれともそれ以上の感情を持っているのか訊ねながら、ミンジュが傷つくような事は起きないようにすると断言する。ソクジンはこれから先ミンジュを傷つけるようなら今諦める方がいいのではないかという。
ドゥヒョンはジュンソン一人ぐらい好きな人と結婚させても家門に損はない、彼女と結婚したいというなら身元調査のようなマネはせず結婚させろとインギョンに怒鳴る。
- 第10話ミンジュの家柄を調べたインギョンは、小さな軽食屋を営んでいる母親に、父親の違う兄弟が二人もいる女だと激怒し、ジュンソンに彼女と別れるよう命じる。ジュンソンは自分のせいで兄ムソンが死んだ罪悪感と、兄の分まで頑張らなくてはいけないという責任感から逃れる憩いの場がほしいとインギョンにさからう。
スンハがギュソンが浮気して外で作った子供だという噂についてユランは否定するものの、ギュソンの行動一つ一つを疑い始め、不安になり、ついに遺伝子検査をするために病院を訪ねる。