「于氏王后(原題)」のあらすじ
隣国や反乱勢力を相手に激戦を繰り返し、領土を守り抜いてきた高句麗の王コ・ナンム(チ・チャンウク)が急死した。子がおらず味方がいない王妃ウ・ヒ(チョン・ジョンソ)は、24時間以内に王の弟の一人と結婚するほか生き残る術がない。王妃は自分の一族と自分を守るため、王の死を伏せたまま、内密に宮廷を抜け出し、第3王子コ・バルギ(イ・スヒョク)の元に向かうが…。王位を狙う兄弟王子たちと、権力を手に入れようとする5つの部族は、宮廷を抜け出た王妃を引きずり下ろすため、それぞれが追撃を始める。
各話あらすじ
- 第1話179年12月、コ・ナンムは高句麗第9代の王、故国川王として即位、漢に奪われた領土を取り戻すため熾烈な戦いを続ける。王不在の国を守るのは王妃のウ・ヒと国相(宰相)のウル・パソ。跡継ぎを産めない王妃の廃位を狙い、高句麗を構成する五部族の貴族たちがうごめく。勝利して都の国内城に帰還したナンムはウ・ヒを守るために…。
- 第2話28年前、祭りの夜に王子ナンムと初めて出会うウ・ヒ。武術が好きで男顔負けの逞しい少女に成長したウ・ヒは、王になれないナンムとの婚姻を拒否した姉ウ・スンに代わり、ナンムの妻になる…。今は妹の侍女になっているウ・スンは、大神女サ・ビから男を虜にする媚薬だと聞かされ、それを密かに王の飲み物に一滴たらすが…。
- 第3話28年前、男装したウ・ヒは将棋大会で、子供時代のウル・パソと対戦する。それを笑顔で眺めるナンム…。ナンムの突然の死で、自身と家門の危機に瀕したウ・ヒは、寡婦が亡夫の兄弟と結婚する娶嫂婚を決意する。相手はナンムの弟、第3王子コ・バルギ。残された時間は1日。王直属部隊の隊長ムゴルを連れてバルギのもとに急ぐが…。
- 第4話18年前、死の床に横たわる父王が次の王に選んだのは、太子の第1王子コ・ペウィではなく第2王子のナンムだった。ウ・ヒはついに王妃となる…。ナンムの死を知ったバルギは、すでに妃のいる身では娶嫂婚は難しいと知り、無残にも妃を殺害する。バルギのもとを去ったウ・ヒたち一行に、バルギの差し向けた白い虎族が襲いかかる。
- 第5話3年前、子を産めないウ・ヒの退位問題が持ち上がる。家門を守るためにウ氏家門の長ウ・ドは姉のスンをナンムのもとに送るが…。都で王を毒殺した犯人を調べるウル・パソは、スンの部屋でスズランの毒を発見する。一方、白い虎族の追跡から逃れるウ・ヒたちは道を外れ、かつてウ・ヒが王から聞いた巴衣吐(パウィトゥ)の古戦場に向かう。
- 第6話28年前、ウル・パソは自分の家系が朱那国の王族であり、高句麗に滅ぼされたことを知って高句麗に復讐を誓う…。白い虎族から逃れたウ・ヒ一行は、第4王子コ・ヨヌの城へ向かう。禁断の聖地で再び白い虎族の襲撃を受けた時、同行していたウ・スンがウ・ヒを裏切り、白い虎族をヨヌの城へ招き入れる手引きをしようと持ちかける。
- 第7話6年前、王妃族のオ氏、チャ氏が反乱を起こす。ナンムは、しばらく王妃を遠ざけることで事態を収拾した…。ウ・ヒの魅力に心を奪われた第4王子ヨヌは、王宮に向かうことを決意する。白い虎族を城に引き入れようとするウ・スン。ウ・ヒの放った矢がスンの胸を貫く。城外の白い虎族を突破して都に向かうため、ウ・ヒはある作戦を立てる。
- 第8話(最終話)ウ・ヒは、第4王子ヨヌと娶嫂婚し王妃を続けると宣言、反発する第3王子バルギは反乱を公言する。ウ・ヒとウル・パソは自陣の味方を増やそうとするが、ナンムに鼻を削がれ追放された第1王子ペウィも王位を狙いバルギに加担、最強の鉄騎軍や五部族たちも次々にバルギの陣営に加わった。その時、ナンムを一番慕っていた第5王子ゲスは…。
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