「恋人(原題)」のあらすじ

1636年の春、成均館の儒生たちの熱い視線を集める容姿端麗で世間知らずな両班の娘ギルチェ(アン・ウンジン)は、片思いのヨンジュン(イ・ハクジュ)が、親友ウネ(イ・ダイン)と婚約していて想いが届かず、やきもきする日々を送っていた。花摘み行事の日、ヌングン里にジャンヒョン(ナムグン・ミン)という謎の男が現れる。ギルチェはヨンジュンの気を引こうとブランコ作戦を決行するが、チマ(スカート)の裾から見えるギルチェの足につられて男たちが群がるも、肝心のヨンジュンは無関心な様子。悔しがるギルチェがブランコを大きく揺らし、バランスを崩したところ、ジャンヒョンが落下するギルチェを抱きとめたのだった。お高くとまっているが、実はいじらしいギルチェに惹かれたジャンヒョンは、それから何かとギルチェを構うが相手にされず。ある日、清の軍隊が国境を越えて、朝鮮の首都・漢陽の近くまで押し寄せて来たという知らせが届き…。

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各話あらすじ

第11話一時はジャンヒョンと駆け落ちしようか心が揺れたギルチェだが、結局留まることになる。瀋陽に戻ったジャンヒョンは、逃亡捕虜を捕まえる仕事に戻る。捕虜を売り払うと言いながら、実は自腹を切って代金を将軍に納め、捕虜は解放していた。義州で親しかったヤンチョンを捕まえたジャンヒョンは彼を屋敷にかくまい、瀋陽でも金儲けをしようと励ます。ある日、王宮で朝鮮の下女が虐待されているのを見かけたジャンヒョンは…。
第12話朝鮮に逃げ帰った捕虜たちを連れ戻しに清の役人がやってくる。ギルチェの美貌に目を止めた役人は、ギルチェを捕虜として拉致する。リャンウムがそれを伝えるが、夫のウォンムは、ジャンヒョンのもとに行ったに違いないと言って信じない。リャンウムとヨンジュンは後を追うが…。瀋陽に連行されたギルチェたちは、清の役人の前に引き据えられる。ジャンヒョンもその場に居合わせたが、ギルチェの姿に気づくことができない。
第13話捕虜市場で売られる直前に逃亡したギルチェだが、崖に追い詰められ捕らえられる。一方、ギルチェの後を追った夫のウォンムは、傷物になった奥方を取り戻してどうするのだと言われ…。ある日、清の皇女に会ったジャンヒョンは、彼女こそ顔を隠して捕虜を捕らえていた謎の女だと知る。皇女はジャンヒョンに、なぜ捕虜を捕らえるのかと尋ねる。瀋陽に来たリャンウムから、ギルチェが瀋陽にいることを知らされたジャンヒョンは…。
第14話捕虜市場で売りにかけられるギルチェを、ついにジャンヒョンが見つける。なぜ私を訪ねなかったと言うジャンヒョンにギルチェは、あなたを頼る理由がないと答える。奴隷商人からギルチェを解放したジャンヒョンは、もう心配はないと言うが…。奴隷商人はギルチェを皇族に売ってしまった。ジャンヒョンを寝間に誘った例の皇女だ。ギルチェを朝鮮に送り返すと言うジャンヒョンだが皇女は拒否、もう彼女は私の侍女だと言い放つ。
第15話ジャンヒョンは皇女とのギルチェをかけた賭けに勝つが、皇女の矢はジャンヒョンを貫く。解放されたギルチェだが、ジャンヒョンの傷が癒えるまで瀋陽にとどまることにする。ジャンヒョンと親分は、引き取った捕虜たちを朝鮮に返す算段をする。ギルチェを朝鮮に返したくないジャンヒョンは、傷が癒えても仮病を使いギルチェを心配させる。ジャンヒョンは、自分は両班ではなく役所の奴婢だったと、ギルチェに自分の過去を語り始める。
第16話皇女はジャンヒョンに、ギルチェを救いたければ朝鮮に帰せと言い渡す。一方、朝鮮ではヨンジュンたち在野のソンビが朝廷に出仕することになる。危篤のホンタイジが死去するとその子(順治帝)が即位、ホンタイジの弟ドルゴンが摂政として権力を握る。皇女を自分の陣営に取り込みたいドルゴンに皇女は、朝鮮の捕虜を捕らえる権限を要求する。皇女はジャンヒョンを、お前が私のものにならねば朝鮮の捕虜を皆殺しにすると脅すが…。
第17話ギルチェはウォンムと離縁し家を出る。瀋陽で受けた恥辱からではなく、ジャンヒョンに心を捧げたからだとギルチェは言う。一方ジャンヒョンは、邪悪で身勝手な女だと決めつけながらも皇女との関係を切ることができない。ジャンヒョンは帰国が決まった世子と共に朝鮮に戻る。ギルチェの離縁を知らないジャンヒョンは、すぐに清に戻ると皇女に約束していた。ギルチェに一目会いたいジャンヒョン。リャンウムは彼女の居場所を捜し出すが…。
第18話ギルチェが離縁され家を出たことを知ったジャンヒョンは、「もうお前を離さない」と心を明かし、2人は抱き合う。1か月後には必ず戻ると言って、ジャンヒョンは去っていく。仁祖は世子の私兵にされることを恐れ、捕虜の帰還を認めない。ジャンヒョンは世子の意思に反し川を越えた捕虜たちを朝鮮に迎えるが、何者かに襲われ追い返される。捕まったジャンヒョンは逆徒として王宮で厳しく尋問される。逃れたリャンウムは世子に訴えるが…。
第19話ジャンヒョンは拷問により瀕死の状態で打ち捨てられた。ギルチェは家に連れ帰るが、そこに捜索の手が迫る。リャンウムの助けで身を隠したジャンヒョンは意識を取り戻すが…。一方、仁祖から疑惑の目で見られ病に倒れた世子は、そのままこの世を去る。仁祖は、自らを呪う呪物を埋めたとして世子嬪の追放を図り、反逆者の首魁としてジャンヒョンを手配する。ギルチェは、記憶を失ったジャンヒョンの世話をかいがいしく焼くが…。
第20話ジャンヒョンが記憶を取り戻す。世子が死ぬ前に文を残したことが分かり、おびえた仁祖は文を捜させるが…。清の皇女カックァが突然、漢陽のギルチェのもとに現れる。ギルチェはカックァに、ジャンヒョンを救ってくれと頼む。ジャンヒョンが王宮の兵士に見つかり切り殺される寸前、殺してはならぬと大官が止める。清からきた勅使が、ジャンヒョンを訳官に指名したのだ。ヨンジュンは、清を引き入れたと言ってジャンヒョンを非難するが…。

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