「なにもしたくない(原題)」のあらすじ

人付き合いが苦手な内向的な青年と、人生不幸続きで燃え尽き症候群のOL。どこか不器用な20代の男女がノスタルジックな海の街で出会い、自分と向き合い成長する姿を描く。イム・シワンが、故郷へ戻り、図書館司書として独りで生きる恥ずかしがり屋の青年役に。キム・ソリョンが “人生ストライキ”宣言をして都会を離れ、気の向くままに、なにもしない旅に出る女性を演じている。原作は人気ウェブ漫画。

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各話あらすじ

第1話入社4年目のヨルムは、マジメでがんばり屋。若手社員として一生懸命仕事に取り組むが、上司から露骨な嫌がらせに遭い、つらい日々を過ごしている。入念な準備をしたプレゼンテーションの手柄も上司に奪われ、大学時代から付き合っている恋人に愚痴をこぼすが、なぐさめてもらえるどころか、別れを告げられてしまう。そんな中、最愛の母が急死。たび重なる試練に見舞われたヨルムは、会社と家を往復するだけの不毛な生活に疲れて、会社に辞表を提出し…。
第2話会社を辞めたヨルムはソウルの家を引き払い、最小限の荷物を持って、田舎町のアンゴクへ。のどかな雰囲気に惹かれてここで暮らそうと決め、図書館で出会った司書のデボムに不動産屋の場所を教えてもらう。ヨルムは廃墟と化した元ビリヤード場の物件を社長に紹介され、1カ月5万ウォンという破格の家賃で契約を結ぶ。アンゴクの住人になったヨルムは翌日、人目は気にせず思いどおりに生きようと決め、昼間から食堂で焼酎を飲んで、泥酔してしまうが…。
第3話一年間、何もしないで生きようと決めたヨルムは、一日1万ウォンの節約生活をスタート。日中は図書館で本を読み、夜は好きなだけ映画を観て気ままに過ごす。ところがビリヤード場の1階のシャッターに“逃げなきゃ殺すぞ”と嫌がらせの落書きをされ、拾った犬をめぐって住民と言い争いになるなど、トラブルが尽きない。一方、デボムは公務員試験を受けるジヨンとともにソウルへ。誘われるがまま飲食店を訪れるが、その場にある人物がいることに気づいて…。
第4話ヨルムは二日酔いで目を覚まし、顔の傷と残高ゼロのATMの明細票を発見してびっくり。しかも口座から引き出したはずの全財産が見つからず、銀行で防犯カメラの映像を確認した結果、デボムと一緒だったことがわかる。ヨルムはデボムに前夜のことを尋ねるが、お金が入ったビニール袋を自分に渡して帰ったと聞いて絶望。町中のゴミ捨て場を探し回るが、お金は見つからない。すっかり落ち込んだヨルムの元に、デボムがお金を持ってやってくるのだが…。
第5話デボムの推薦で、聞き書きのアルバイトをすることになったヨルムは、町で暮らすおばあさんの家を尋ねてインタビューをする。長い時間をともに過ごすうちにヨルムとデボムはお互いの優しさを知り、いっそう親しくなっていく。そんな中、ジヨンが7級国家公務員に合格し、お祝いの食事会が開かれる。ジヨンはヨルムだけを二次会に誘って、デボムが大学に飛び入学して研究員になった天才であることを明かし、地方の図書館でくすぶっている人材ではないと話すが…。
第6話ヨルムの家に泊まり、傷ついた心を癒して帰宅したボム。ところが父親にナイフで刺され、病院に運ばれて手術を受ける。ボムは一命をとりとめるが、自傷行為と証言すれば治療費が保険適用外となり、真実を話せば父親が逮捕されてしまう。事情を知ったヨルムはボムの治療費を払うために、家を明け渡すとソンミンに話し、1年分の家賃を返してもらおうとする。そんな中、デボムは教授から海外論文を渡され、一緒に公式を証明して世界を驚かせようと誘われるが…。
第7話デボムが毎朝ジョギングをしていると知ったヨルムは、久しぶりに早起きをして海沿いを走る。デボムははりきってコースを考え、毎朝ヨルムと図書館前で待ち合わせて一緒にジョギングをするようになる。そんなある日、ヨルムは観たい映画があると言ってデボムをデートに誘う。チキン屋でビールを飲んだ2人はすっかり打ち解けていろいろな話をする。ところが、ビリヤード場までヨルムを送ったデボムは、シャッターの落書きを見てつらい過去を思い出してしまい…。
第8話ボムの祖母ヨンスクに頼まれて、ボムと小旅行をすることになったヨルム。電車の出発時間ぎりぎりにデボムとジェフンも駅に到着し、4人はそろってトンチョン渓谷へ。ジェフンが食材入りのトランクをバスの中に忘れてしまうというハプニングも起こるが、楽しい夏休みのひとときを過ごす。その夜、デボムはヨルムがアンゴクに来てくれて本当にうれしいと伝える。しかしヨルムはジヨンから聞いた話が心に引っかかり、ソウルに行ってほしいとデボムに告げるが…。
第9話ヨルムはビリヤード場の屋上で落書きをしていたグノに襲われて必死で逃げ出し、警察に通報しようとする。ところが、グノの母に土下座で謝罪され、見逃してほしいと懇願される。思い悩んだヨルムは、ハングルの読み書きを教わるためにやってきたヨンスクに相談をするが…。そんな中、ソウル滞在中のデボムは人生初の携帯電話を購入し、ヨルムにメッセージを送る。夜通しチャットで盛り上がったヨルムとデボムは、通話をしながら早朝のジョギングを始めて…。
第10話ボムの祖母ヨンスクがビリヤード場で亡くなり、グノが警察署に連行される。目撃者として事情聴取を受けたヨルムは、ビリヤード場から出るグノを見たと証言し、以前もグノが建物に落書きをしたことがあると明かす。これを知ったボムの父は、葬儀場でヨルムの頬を平手打ちして、なぜもっと早く通報しなかったのかと責める。ヨルムはアンゴクにやってきたことを後悔し、町を去ろうと決める。一方、何も知らないデボムはソウルで寝食を忘れて問題を解き続けるが…。

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