「赤い袖先(原題)」のあらすじ
粛清により一族が没落したドクイム(イ・ソラ/子役)は幼い頃から宮女として仕えるようになる。一方、朝鮮王朝21代国王英祖(イ・ドクファ)の孫、世孫イ・サン(イ・ジュウォン/子役)は悲劇的な事件で父を失い、宮中で孤独に育つ。ある夜、サンはドクイムの機転により窮地を救われ、ドクイムにほのかに想いを寄せるも再会は叶わず時が流れる。数年後、成長したドクイム(イ・セヨン)は持ち前の聡明さで尚宮たちから目をかけられつつも自分の生き方を模索していた。そんなある日走っていたところ足を踏み外し、近くにいた世孫(ジュノ/2PM)を巻き込み池に落ちてしまう。反省文を書くよう命じられたドクイムだったが、書庫を掃除している最中、中へ入ってきた世孫を司書と勘違いし、無礼な態度で追い返してしまう。怒った世孫は何度も書き直しを命じ、2人は次第に距離を縮めていく。だが宮中では勢力争いが激しさを増しイ・サンは命を狙われることに…。
各話あらすじ
- 第11話宴会が開かれ英祖はにこやかな表情で席に着く。しかし運ばれてきた料理は柿とケジャンだった。先王の毒殺に使われたと言われる柿とケジャンを目にした英祖は激怒し、火箸をヘビンに投げ付け、それを素手でつかんだサンは大けがをする。サンは王妃に母の頼み、母にはしばらく私宅で過ごすよう薦める。ドクイムを訪ねてきた提調尚宮は姿を消したパク尚宮の安否を尋ねながら、自分にはドクイムは不要だと言い放ってその場を立ち去る。
- 第12話同徳会の存在を知った英祖は、サンが謀反を企んでいたと誤解してすぐにサンを呼びつける。だが認知症を患う英祖の口から出てきたのは思悼世子の名前だった。英祖の病状が悪化していることを知り動揺する臣下たち。一方、金縢之事の隠し場所を知ったドクイムは王妃と一緒に大殿に向かう。提調尚宮が妨害するもドクイムは英祖に金縢之事の存在を訴える。英祖は思悼世子との約束が書かれた金縢之事を懸命に思い出そうとするが…。
- 第13話王位に就いたサンは英祖の喪が明けるとドクイムに後宮になってほしいと頼むが、ドクイムはいつまでたっても返事をしない。権力に挑む勢力がサンの暗殺に失敗すると、大勢の宮人や官僚が粛清されていく。そんなサンを恐れるドクイム。ドクイムの暗い表情を見たサンは、石投げの賭けをして、ドクイムの望みどおりボギョンを再び宮殿で働かせるようにする。サンが国政に追われる中、ドンロは権力を利用し自分の地位を固めていく。
- 第14話"サンが淑昌宮に行った後、主人のいない部屋で番をするドクイム。うたた寝したドクイムが目を覚ますとサンが隣で肩を貸していた。夢かとつぶやくドクイムの頬をつねったサンは、自分に心を開かないドクイムに不平をこぼす。
翌日ドクイムは、サンが都承旨に買収されていた観象監の役人を罷免にしたという話を聞く。徐々にドンロを心配した内禁衛将はドンロに意見するが権力に酔いしれ思うがままのドンロは聞く耳を持たない。"
- 第15話"ドクイムが大妃に手紙を書き宮女を助けに行ったことを知ったサンは、自分を信じなかったドクイムを宮殿から追い出してしまう。ドクイムが去ったのを確かめに行ったサンは、暎嬪の遺品にに挟まっていた禁書の切れ端を見つける。
一年後、狩りに出たサンは大雨で妹のチョンヨン公主の家に行きドクイムと再会するが、すぐ宮殿に戻ってしまう。大妃が和嬪の内人としてドクイムを呼び戻したことを知ったサンは大妃に抗議するのだが…。"
- 第16話サンがドクイムをかばうたび和嬪の嫉妬は増し、ついには大妃にドクイムがある男性と何度も密会しているとぬれぎぬを着せる。兄の立場を案じ、黙って認めるしかないドクイム。ドクイムに死刑を告げる大妃に腹を立てつつもかばい切れないサン。話を聞いたソ尚宮はすぐに恵慶宮に伝え、そこに駆けつけた恵慶宮は、ドクイムが会っていたのは実の兄であることを告げる。話を聞いたサンは安心すると同時にドクイムを守る決心をする。
- 第17話(最終話)はしかを患った文孝世子は看病のかいなく命を落とす。懐妊中だった宜嬪は世子の最後も看取ることが出来ず悲しみに暮れていた。宜嬪を見舞ったサンは民の前で毅然とした姿を見せるよう叱りつける。ようやく食事が取れるようになった宜嬪はヨンヒが流産して投獄されていることを知る。ヨンヒが世を去った後、ボギョンとギョンヒはあの世でも一緒だと宜嬪を励ます。疲労で倒れたサンを見舞った宜嬪は身重な体で倒れてしまうのだが…。