「サーチ(原題)」のあらすじ
1997年、韓国と北朝鮮のDMZ(非武装地帯)で赤ん坊を抱いた母親が韓国へと亡命を図る。だが韓国軍と北朝鮮軍の間で銃撃戦となり多数の犠牲者が出る。それから23年後の2020年。DMZで謎の失踪事件が発生。ハンドラー(軍用犬を指揮する兵士)のドンジン(チャン・ドンユン)は捜索隊に投入される。そこには特殊任務隊の中尉イェリム(クリスタル)もいた。実は過去に付き合っていたドンジンとイェリムは久しぶりの再会に気まずい思いをしつつ共に捜査を開始することに。その後現場から発見された遺体からウィルスが発見されるが、それはこれまでに見たことのない新種のもので…。
各話あらすじ
- 第1話 1997年、黄海道の海州。亡命を試みるリ少佐は赤ん坊を抱き川辺で人を待つ。そして彼女と1台の車を追う北の軍人たち。DMZで訓練を行っていた韓国軍は亡命者を追ってきた北の軍人たちに出くわし、それが銃撃戦に発展し多数の犠牲者を出す。そして時は流れ2020年。DMZにいる兵士が何者かに襲われる。ハンドラーのドンジンと特任大隊のイェリムは、不可解な事件の捜索隊として投入され現場で偶然出くわすのだが…。
- 第2話野良犬の大群が近づいてくるのを見つけた捜索隊は伝染病を恐れ発砲する。暗闇で混乱する中、何かを追って突然走り出したレオ。レオを案じたドンジンは地雷の表示に一瞬足を止めるがそのままレオを追う。同僚とレオを失ったドンジンは悲しみに暮れる。報告を受けた司令部は北の仕業ではないかと疑い調べ始める。23年前の事件の生存者で、今では軍の司令官になったデシクは、過去の惨事を思い出しながら不吉な予感に包まれる。
- 第3話社長の愛人説がささやかれているファン・ガウル次長が開発チームに加わる。社内の匿名SNS“松の森”にジソンが浮気相手の子をみごもり破談したというデマが書き込まれる。好奇の目にさらされ悩むジソンだったが、近所で偶然グッキと顔を合わせるうちに元気を取り戻していく。ジソンの同期で出世頭のチェガル・スウォン課長はロボット掃除機のケインをプレゼン中、ジソンにアシストを頼み…。
- 第4話暴走したケインに秘密を暴露されたスウォンは開発チームを去り、ガウルはケインの内臓チップを人知れず破棄する。消防士が使うサーモカメラを開発することになったジソンは仕事でもグッキと顔を合わせる機会が増え、いまだにジソンを諦めきれないジョンハンはジソンの家に忍び込もうとしたあげく窓枠に体が挟まり動けなくなってしまう。そこへ通報を受けたグッキが駆けつけ…。
- 第5話正体不明の生命体に襲われ命を落としたビョクジュン。彼の死が誰よりもショックだったドンジンは、復讐のため作戦に集中する。同じ頃、正体不明の生命体が村の家畜を殺傷する事件が続き、それを不審に思ったダジョンは独自で調査を始め、人間のものとは思えない爪を見つけるのだった。そして村を捜索していたドンジンは、ダジョンの娘スヨンから古いビデオカメラをもらう。ところがそこには信じられない光景が映っていた。
- 第6話 ビデオの内容を確かめたドンジンは、そこにイ・ヒョクが映っているのを確認する。映像を一緒に見たジュンソンはショックを受けるが、父イ・ヒョクに映像の存在を伝える。その頃、研究の過程で、正体不明の生命体を殺す方法が見つかる。だが、それは俊敏なターゲットの脳の延髄に、ファージ液を注射するという極めて困難な方法だった。そんな時、ドンジンがターゲットを静止させる方法を思いつく。そして最後の作戦が始まるが…。
- 第7話ターゲットの射殺に成功したドンジンたち。HQに戻ると、ドンジンが持っていたビデオカメラがなくなっていた。作戦を終え隊員たちが原隊に復帰しようとした時、スヨンが非武装地帯で失踪したと知らされる。ドンジンたちはスヨンの捜索に乗り出すが、同じ頃、また別のターゲットがいる可能性があることをイェリムから知らされる。スヨンを捜すため非武装地帯にある廃虚に進入すると、そこに不在だったチーム長がいたのだが…。
- 第8話 チーム長のソン・ミンギュ大尉は、国会議員のイ・ヒョクと組み97年に北朝鮮軍の脱走兵が持ち出したある物質を捜して廃虚にやってきていた。スヨンは無事に見つかったものの、ターゲットと思われる人物に助けられたと言う。ターゲットと出くわしたドンジンは前回のターゲットとは何かが違うと感じるのだった。そして、なくなったはずのビデオカメラの映像が公開された。その映像には97年21セクター事件の真相が隠されていた。
- 第9話公開された映像に映る、越北したと思われていたチョ・ミングク大尉が実は自分の父親で、イ・ヒョクによって射殺されたと知ったドンジンは、息子のジュンソンに怒りをぶつける。ターゲットを捕らえる作戦が再開し、非武装地帯の廃虚に進入したドンジンたち特任隊。そこでイェリムは北朝鮮兵の白骨と旧軍服を見つけ、ドンジンはターゲットが死んだはずの父だと確信する。そしてそこに侵入してきた北朝鮮兵との銃撃戦が始まった。
- 第10話(最終話)北朝鮮兵との銃撃戦に支援兵として現れた黒服の兵士たちは、謎の物質を奪い特隊員たちを殺すためにイ・ヒョクが送ったよう兵だった。駆けつけたジュンソンとドンジンの父ミングクに助けられ、ドンジンたちは何とか脱出する。廃虚の爆破で、謎の物質と感染変異の原因は埋もれてしまう。そして1年後、出生の秘密を知ったイェリムは軍人として、ドンジンは軍用犬マックと共に野生動物保護センターに就職し新たな一歩を踏み出す。
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