「霊魂修繕工(原題)」のあらすじ
ミュージカル女優のウジュ(チョン・ソミン)は怒りを抑えらない間欠性爆発性障がいを抱え、たびたび問題を起こしていた。自身の感情に悩みつつも、患者扱いされるのを嫌い治療に前向きになれずにいるのだった。そんな中ミュージカル大賞が開かれ、ウジュは新人賞を受賞。だが登壇した瞬間ステージに警察官の姿をした男が現れ、ウジュを飲酒運転で逮捕する。男は自身を警察官と信じている精神疾患患者だった。担当医師のシジュン(シン・ハギュン)が駆けつけ事なきを得るが、ウジュは世間に飲酒運転の疑いをかけられたうえ彼氏にも裏切られ、出演予定だったミュージカルも白紙になってしまう。怒り狂うウジュの姿を見たシジュンは彼女を心配し、演劇療法の手伝いをしてくれないかと持ちかける。こうしてウジュは演技で患者の手助けをするうち、自身の精神疾患とも向き合うようになる。そんな中、患者を尊重しすぎるシジュンの治療方針が問題になり、シジュンは上から目をつけられてしまう。シジュンを心配するウジュだったが、何故かシジュンはそっけない態度をとる。実はシジュンが患者に共感するのにはある理由があるのだった。患者の傷を癒そうと日々奔走するシジュンだが、自分の心の傷は癒やすことが出来ずにいて…。
各話あらすじ
- 第1話ウンガン病院精神科助教授のイ・シジュンは心の病を抱えた患者を救おうと日々奔走している。ある日、自分を警察官だと信じる妄想性障害の患者が病院を抜け出し、授賞式にもぐり込んで新人賞を受賞したハン・ウジュを飲酒運転の容疑で逮捕。シジュンが駆け付けたが既に遅く、会場は騒然とし記者たちも押し寄せてきた。偽の警察だと分かり事なきを得たが警察の取り調べ中に我を忘れ怒るウジュを見たシジュンは彼女が気にかかり…
- 第2話ウジュは飲酒運転の事件が起きたあと公演から外されオーディションもうまくいかない。妄想性障害の患者チャ・ドンイルは風に当たろうとシジュンと共に病院の屋上へ行くがそこにはウジュが。自分のせいで死のうとするウジュを見てドンイルは深く反省し、涙を流しながら謝る。しかしこれはシジュンが仕組んだ演技だった。演技療法によってドンイルを病から救おうとしたのだ。一方でウジュの様子も気になるシジュンだが…
- 第3話異食症の患者ソン・ミノを診ることになったシジュンは彼の話を聞くうちにその原因が父親にあると感じる。そんな中、ウジュが演技療法のバイトをすることに。ウジュの助けもあり、ミノは心に秘めた思いを吐き出し治療はうまくいき始める。しかしドンヒョクの拒食症の患者が摂食障害患者の集まりで放った攻撃的な言葉に、ウジュが腹を立て出ていってしまい台なしに。むしゃくしゃしたウジュは、そのままある場所へ向かう。
- 第4話ウジュは自分が患者だと認めシジュンに治療をお願いする。シジュンの言うことに従い、治療に臨む。一方、統合失調症のパク・ルオは自分にしか見えない誰かに翻弄され、夜になると正気を失い大声で叫ぶ毎日。ある日、匿名でルオが強制入院させられ暴行されていると国家人権委員会に通報があり、警察が精神健康医学科を家宅捜索することに。担当医であるシジュンは取り調べを受けることになり、ルオの担当から外されてしまう。
- 第5話 ウジュがボーダー患者だと知ったシジュンはウジュを避け、治療もやめるとヨンウォンに伝える。ウジュは人権委員会への通報者を知ろうと退院したばかりのアルコール依存症患者にお酒を飲ませてしまい、また問題を起こしてしまう。そのことがきっかけで演劇療法をやめるというウジュをシジュンは引き止めるどころか、すぐに承諾する。シジュンは警察の取り調べで、通報者について思いもしなかったことを知らされる。
- 第6話レジデント2年目のカン・ヌリは地下鉄のホームで、ある男が女性を盗撮しているのを目撃する。盗撮された写真は医師たちだけが登録できる違法サイト“盗撮師”に上げられていた。ウンガン病院の医師も数名が登録していて彼らを窃視症と診断し、解雇する前に治療をすることに。初めて患者を受け持つことになったヌリだが、よりによってその患者は違法サイトでヌリの盗撮写真を見ていたのだった。自分が被害者だと知ったヌリは…
- 第7話育ての母の誕生日にウジュはチキン店へ向かうが、育ての母は黙って店をやめていた。何とか捜し出すが、ひどいことを言われたせいで感情が爆発してしまう。落ち込んだウジュは生みの親との唯一の思い出の場所へ行く。一方ウンガン病院では国会議員のコ・サンモが慢性運動チック症で入院することに。すると、そのコ議員から地下鉄の運転士のパニック障害を治療してほしいという依頼があり、治療のための準備を始める。
- 第8話パニック障害の治療を受けることになっていた地下鉄の運転士が当日、診察をキャンセルする。理由は代わりの運転士がいないためだった。シジュンの提案で往診することになり、地下鉄に乗り込む。コ議員を退院させたことで評判を落としていたウンガン病院だが、地下鉄での活躍があり持ち返すことができ、院長は上機嫌に。ところがウジュとシジュンの仲を怪しむ副院長が、そのことを院長に報告したせいで、またムードが悪くなり…
- 第9話薬を大量に服用した消防士が運ばれてくる。火災現場での過酷な経験がトラウマとなっていたのだ。シジュンは同じトラウマを持つ消防士たちとの集団精神療法を提案するが、ドンヒョクはそれに反対する。結局、集団精神療法を行うことになるのだが、けんかが起きてしまいその日の治療は終わる。ウジュはドンヒョクの依頼で消防士の演劇療法をすることになり、自分の経験を基に台本を書くが突然、解雇の連絡を受け怒りが爆発する。
- 第10話カウンセリングの時間に少し遅れてしまったウジュに対し、シジュンは冷たい態度を取る。そのことがきっかけでウジュはまた捨てられるのではないかと不安になる。何度もシジュンに電話するが出ず、手首の傷の写真をシジュンに送る。慌ててウジュの家へ向かうシジュン。しかし、ヨンウォンに止められ行くのを我慢するが朝までウジュの家の前で待っていた。消防士のペク・ホンミンは小学生の頃の恩師のおかげで心が癒されていく。