「優雅な友達(原題)」のあらすじ
マンションの一室で若い男が遺体で発見される。容疑者となったのは大企業で本部長を務め、家庭的で温厚なグンチョル(ユ・ジュンサン)。グンチョルの友人たちは無実を訴えるが、グンチョルが殺人事件の容疑者となるのは実はこれが初めてではなかった。20年前、大学の演劇サークルで青春を謳歌していた頃、教授が構内で亡くなる事件が発生。グンチョルが容疑者となった過去があった。―それから20年、グンチョルは精神科医の妻ジョンへ(ソン・ユナ)と息子と共に幸せな日々を送っていた。大学時代に親しかったジェフン(ぺ・スビン)、ヒョヌ(キム・ソンオ)、チュンボク(チョン・ソギョン)、マンシク(キム・ウォネ)ら4人とは事あるごとに集まっては一緒に飲む仲だった。だがある日突然マンシクが脳卒中で他界。葬儀場に男子学生の憧れの的だったヘスク(ハン・ダガム)もやってくる。その後マンシクに女性の影があったことが発覚。しかもマンシクがジョンへと連絡を取り合っていたことが分かり、グンチョルは妻と生前の友人の仲を危惧する。一方のジョンへもグンチョルがヘスクと再会したことを知り夫の浮気を疑うが、ヘスクから「20年前の秘密を知っている」と言われ動揺する。そんな中ジョンへはゴルフ練習場で講師のガンサン(イ・テファン)と出会い事件に巻き込まれる。妻を心配するあまり様子のおかしいグンチョル。そんなグンチョルを気にかける親友のジェフンだったが、何故かジェフンの携帯にはジョンへがガンサンと共にいる写真が保存されていて…。
各話あらすじ
- 第1話 告白グンチョル、ジェフン、ヒョヌ、チュンボク、マンシクの5人は大学の頃から仲のいい5人組で、40代になった今も週に一度お決まりの居酒屋で酒を酌み交わしている。いつものように飲んだあとの帰り道、マンシクはグンチョルに何かを言いかけるが、途中でやめてしまう。全員が中年になり各自の職場で大変な思いをしながらも、平凡で幸せな日々を送っていた。しかし、ある日を境にグンチョルの人生に亀裂が入り始める。
- 第2話 あの女マンシクの突然の死に悲しみ打ちひしがれる4人の前に、大学時代 “みんなの初恋相手”だったヘスクが現れる。ヘスクの登場により順風満帆だったグンチョルとジョンヘ夫婦の間に妙な亀裂が生じ始める。一方、マンシクの妻ミョンスクは自分に内緒で夫が生命保険を解約していたことを知りショックを受ける。そして、衝撃の事実をグンチョルに伝えることに。そして、謎の男ガンサンが登場し新たな葛藤が始まる。
- 第3話 不適切な関係行きつけのバーでガンサンと会ったジョンヘ。目が覚めた時にはガンサンの部屋のベッドで裸で横たわっていた。ガンサンは金を要求するでもなく、ジョンヘに“愛してる。付き合おう”と言う。一方、妻のジョンヘと死んだ親友マンシクが不適切な関係だったと聞いたグンチョルは衝撃を隠せない。そんなグンチョルに知らない番号からジョンヘの裸の写真が送られてきた。そのことを知ったジョンヘは再度ガンサンと会うことに。
- 第4話 死よりも恐ろしい秘密ジョンヘは自ら問題を解決するためホテルにいるガンサンの元を訪れる。そんなジョンヘを目撃したジェフンはグンチョルに電話をかけた。ホテルの部屋をくまなく探してもジョンヘは見つからずグンチョルは絶望する。そんな彼の前にガンサンが自ら姿を現し…。一方、ヒョヌは大手映画会社の社長から映画製作の話を持ちかけられるが、食事をする時にファンであったという元AV女優の妻ギョンジャを連れてくるように言う。
- 第5話 自白グンチョルは殺人事件の容疑者として捜査を受けることになるが、証拠不十分により自宅に帰された。 ニュースでガンサンの死を知ったジョンヘは強い不安を感じていたのだが、ちょうど家に帰ってきたグンチョルが“事件現場で拾った”と言ってジョンヘのネックレスを取り出し…。一方、マンシクの妻ミョンスクと娘のスアがカナダに行くのを見送るため空港に集まった4人組。スアから思いもせぬ話を聞き驚いてしまう。
- 第6話 ウソ警察署に行き自首したジョンヘにより、グンチョルと他の3人はもちろん、刑事たちまで事件の真相が何なのか分からなくなってしまった。ヒョヌは知人と話している際、実はガンサンと面識があったということに気付く。ジェフンは弁護士である兄に“一番有能な弁護士を紹介してほしい”と言うが…。一方、廃業してしまった4人のアジトである居酒屋“荒野”が名を変え新装オープンした。何かに引き付けられるように店に集まった4人の前にヘスクが現れる。
- 第7話 初恋新しい店“花様年華”の店長として現れたヘスクを見て困惑するグンチョルや警戒するジェフンとは違い、ヒョヌとチュンボクは人生の新たな活力を得ていた。ある日、他の3人には内緒でヘスクの店に行ったジェフンは1つの提案をする。一方、ガンサンの事件を調べるチョ刑事は、20年前グンチョルたちの通っていた大学の教授ハンが殺された事件を思い出し、グンチョルが何かカギを握っているのではないかと疑い始める。
- 第8話 亀裂の始まりヘスクの挑発はジョンヘの心を弱くし、グンチョルは普段ジョンヘがボランティアに行っているという老人ホームを訪れる。そこでマンシクの葬式で号泣していた女ドヘと出会い、マンシクの衝撃的な秘密を知ることに。そしてジェフンの元妻モランがダイエットに成功し、ジェフンの前に現れる。一方、母の命日を迎えたジョンヘは誰にも言うことなく悲しみ、ヘスクの店で飲み過ぎてしまう。グンチョルはジョンヘの母の話をジェフンから聞き…。
- 第9話 パンドラの箱グンチョルは誰が自宅前に結婚式の招待状を置いていったのか分からず混乱する。そしてジョンヘさえも自分とヘスクの関係を疑い始めたため苦しむことに。ヘスクは20年前のトラウマに苦しみ、ジェフンもジョンヘへの執着と心の傷が深くなっていた。一方、グンチョルはカナダに行ったはずのマンシクの妻ミョンスクとマンシクが眠っている場所で偶然会い、葬式で号泣していたドヘについての誤解を解いてあげる。
- 第10話 芝居が終わったあと実はヒョヌはガンサンに弱みを握られていたこと、大学時代ジェフンとジョンヘは結婚を考えるほどの仲だったことなど、知らなかった新しい事実が浮かび上がってきた。グンチョルはヘスクがわざと自分たち夫婦に接近しジョンヘを刺激することが、自分への恨みではなく、ジョンヘへの恨みだと知ることになる。一方、やっと人生の半分を終えた“不死鳥”4人組に各自の人生を大きく揺るがす変化が訪れるのだが…。