「バッドパパ(原題)」のあらすじ
無敗のボクシングチャンピオンとして名を馳せていたジチョル(チャン・ヒョク)は一目惚れし結婚したソンジュ(ソン・ヨウン)と、娘のヨンソン(シン・ウンス)に囲まれ幸せな家庭を築いていた。しかし、後輩のミヌ(ハジュン)との対戦であっけなく負けてしまい、八百長の疑いをかけられる。その結果、ジチョルはボクシング界から追放され、名誉も財産も失ってしまう。その後、生活費を稼ぐため刑事として働いていたが、度重なる失敗から停職処分に。そんな夫の姿に愛想を尽かしたソンジュは、ついにジチョルに離婚届を突きつける。最悪の状況の中、さらにヨンソンがあるトラブルに巻き込まれ、多額の示談金まで必要になってしまう。金を用立てるため、臨床試験に参加することにしたジチョルは、そこで服用すると怪力になる不思議な新薬を手に入れる。そしてジチョルは、この薬の力で総合格闘技選手となり、失ったものを取り戻すことを決意するのだった。だがその頃、同じ薬を服用した治験者は新薬が原因で命を落とし…。
各話あらすじ
- 第1話 悪人か英雄かかつて最強のボクサーだったユ・ジチョルは、不名誉な敗北により引退。金も名誉も失い今は刑事をしているが、家計は火の車で、妻チェ・ソンジュからは離婚届を突き付けられる。ある日、ジチョルの一人娘ヨンソンが同級生にケガをさせたとして、示談金を要求される。新薬の臨床試験の募集広告を見たジチョルは、お金目当てで応募する。そこで一緒に治験に参加した男から手渡された謎の新薬。それを服用したジチョルの体にはある異変が起きる。
- 第2話 家族、男謎の薬による超人的な力を使って、バスの事故から母娘を救ったジチョル。ところが治験でもらった大金は、バスの炎上により燃えてしまう。その後、薬の効力が3分間だと分かったジチョルは、仕事を依頼してきたキム・ヨンデに連絡。そして、覆面マスクをかぶり賭博ボクシングに出場する。一方、ジチョルの現役時代のライバル、イ・ミヌに自叙伝の話が舞い込む。ミヌはその執筆を、初恋相手でジチョルの妻のソンジュに依頼することに。
- 第3話 家長の数字GDプロモーションのチュ・グクソンから、10億ウォンで総合格闘技の選手として契約しないかと誘われるジチョル。自分にそんな価値はないと断るが、家主から今住んでいる家を競売にかけると言われ、まとまったお金が必要になる。迷った末、ヨンデをコーチに指名し契約書にサインをする。その後、契約金で買った高級車を乗り回すジチョルに、ソンジュは目を覚ませと激怒。いよいよ試合に挑むジチョルは、謎の薬を準備する。
- 第4話 再起ピンチに陥りながらも、薬の効力により見事勝利したジチョル。テレビでも取り上げられるが、ソンジュは相変わらずジチョルの悪口ばかり。ヨンソンはそんな母に、父の悪口を言うなと怒る。しかし、同級生からも父の悪口を言われたヨンソンは、再び問題を起こしてしまう。そんな中、ソンジュはジチョルにはアルバイトの出張だと嘘をつき、ミヌの慈善イベントの取材で江陵に同行する。無事に慈善イベントを終えた2人は海に行き…。
- 第5話 ただの夢ヨンソンは両親に内緒で受けたダンスオーディションで、一次審査を突破する。そんなヨンソンの姿を知ったソンジュは、娘の夢に無頓着だった自分を悔いる。一方ソンジュもミヌの伝記執筆を足がかりに、小説の出版が決まり、昔からの夢をかなえようとしていた。ジチョルはソンジュの夢を理解しつつも、ミヌとの関わりに苦々しい思いを抱き、伝記の執筆を辞退するように言う。その頃警察は、両腕が切断された身元不明の変死体の捜査を始める。
- 第6話 薬か毒かジチョルはファイトマネーでソンジュの憧れだった一軒家を購入し、最高の夫・父親になりたいと強く願う。そんなある日、学校帰りのヨンソンは、自宅前でミヌの車から降りてきた母ソンジュ目撃する。親しげな2人を見たヨンソンは両親の仲が心配になり、2人でデートをするようジチョルにアドバイスをする。ジチョルは約束の場所で待つが、ソンジュは現れない。一方シング製薬では、開発中の謎の薬の在庫数が合わないことが発覚する。
- 第7話 もっと父親らしくある夜、パク室長が目の前に現れ動揺するジチョル。治験で一緒だった男のことを聞くが、パク室長は会社を辞めたので分からないと言う。一方ヨンソンは、ダンスオーディションの予選でミスをしてしまう。遅刻をさせた自分のせいだと落ち込むソンジュは、小説の出版もミヌの後押しがあることを知らされ、ショックを受ける。そんな中ジウたちは、警察署の前で失踪者の看板を掲げる親子を見て、捜査中の死体遺棄事件と関連があるのではと考える。
- 第8話 血を流しながら来たあなた契約をした残り3試合が終わったら引退すると言うジチョルは、最後の対戦相手をミヌにして欲しいとグクソンに願い出る。そんな中、ミヌとソンジュのスキャンダルがネット上で広まってしまい、楽しく暮らすはずの新居に1人きりのジチョル。一方ジウたちは、失踪した父親を捜す親子のために息子のDNA鑑定の協力を求めるが、断られる。イ・ヒョンス刑事は後日、息子のものと思われる歯ブラシをゴミ袋から抜き取り、無断で鑑定する。
- 第9話 到達ランキング3位のチン・サングとの対戦中にピンチを迎えたジチョル。この危機も薬の力で脱するが、試合後にドーピング検査が行われる。そして、この戦いを見てミヌが再戦を申し込んでくる。一方、失踪した父を捜す親子の家で、遺体の入れ墨と同じ絵を見つけたジウ。さらに息子から、父が持っていたという謎の薬を渡される。そんな中、別居中の両親の仲を取り持とうとするヨンソンは、ソンジュが書いた小説をジチョルの元に届ける。
- 第10話 警告平穏な1日を過ごしたジチョルの家に、シング製薬のチャ・スンホ博士が訪れる。そしてジチョルに、薬の開発への協力依頼と共に、これ以上服用し続けると死に至ると警告する。そんなある日、ジチョルはマンションの窓から子供が落ちそうになっている現場に居合わせる。躊躇しながらも薬をのみ、子供を助けるが、その晩、激しい副作用に襲われる。一方、ジチョルの驚異的な力を不審に思うチュ代表はソンジュに会い、隠し事はないかと問う。