「Mother（原題）」のあらすじ
幼い頃に受けた心の傷を抱え、周囲に心を閉ざして生きてきたスジン（イ・ボヨ ン）。勤めていた鳥類研究所が閉鎖され、小学校の非常勤教師として働くことに。 そこで母親（コ・ソンヒ）とその恋人から虐待を受けている８歳の少女ヘナ（ホ・ユ ル）と出会う。ヘナが虐待を受けていることを知ったスジンはこれまで感じたこと のない母性が自分の中に生まれていることに気づく。そしてスジンはへナを守る ため、偽の母娘となって2人で逃亡することを決心する。
各話あらすじ
- 第11話ホンヒの引っ越し先である海辺の街にスジンとヘナも来て、そこから船で外国に出ようと準備を進めていた。しかしその晩、ヘナはソラクに誘拐されてしまう。それに気付いたスジンは慌ててホンヒの車で追いかけるが事故を起こしてしまった。そのころソラクはヘナを連れて愛の家に来ていた。ソラクはジャヨンを巻き込み、身代金を払わないとヘナを殺すと言ってヨンシンとスジンを脅迫したのだ。スジンはソラクとヘナが愛の家にいると知り、ジノンの助けを借りて急いでそこへ向かう。愛の家の地下でソラクは自分の母親のことをヘナに話しながら、過去の傷を思い起こす。涙がこぼれたら殺すと言われていたヘナの目から涙がこぼれ…。
- 第12話スジンが１人で愛の家に入っていくと、そこに縛りつけられたヘナがいた。スジンは希望の５億ウォンを払うからヘナを返してくれとソラクに頼むが、ソラクはヘナを殺し、その様子をスジンに見せてやると言う。スジンはヘナを殺そうとするソラクの気を引こうと話しかけるが、逆上したソラクがスジンの首を締め上げた。その瞬間、裏から入ってきたジノンが後ろからソラクを殴った。そこへ警察が来てかろうじて３人は逃げ出す。警察はソラクを追うがソラクはそこに火をつけた。ジノンがスジンに協力したことを知り警察はジノンに事情聴取をするがジノンもスジンたちの行方を聞いていなかった。そのころ２人は愛の家の近くにある山道を歩いていた。
- 第13話スジンとヘナは南怡島へ向かう。警察が公開捜査を始めたため、テレビや看板などにスジンとヘナの顔が映り目撃情報を募っていた。密航船に乗るべきだが、ヘナの目の前で警察に捕まることを恐れてスジンは実行に移せなかった。しかし南怡島で会った男性と話す中で、たとえ捕まっても最後までヘナの手を離さないことを心に決め、密航を実行する決心をする。一方、ソラクが自殺を図ったためジャヨンも警察に捕らえられたが、全くヘナの心配をしない様子に若い刑事ギョンソクはいらだちを覚えていた。それからホンヒを尾行するが、できればスジンを逃してやりたいと考える。しかしホンヒの車は港へ向かい、そこにスジンとヘナも現れて、密航船が近づいてきた。
- 第14話密航船に乗る直前にスジンは警察に捕らえられ、ヘナと離れ離れになってしまう。ヘナは一時児童保護所に入り子どもたちと楽しく過ごしているように見えた。ヨンシンの病状は決してよくなかったがスジンのためジャヨンの裁判で証言し、その最中に倒れてしまう。またヘナは自分がゴミ袋に入れられ、母親に捨てられた日のことを証言した。これによりジャヨンに実刑が下る。スジンの裁判も行われた。証言台に立つ人々は、スジンが純粋な母親の心でヘナと逃げようとしていたことを証言する。その結果、懲役刑が下ったものの執行猶予が付き刑務所に入ることを免れた。家に戻ったスジンはヘナのことを思い出し涙する。そんな時、家の電話が鳴った。
- 第15話ヨンシンは退院して家で死ぬことを選び延命治療をしないことに決めた。ある日、花壇の手入れをしていたヒョンジンは古い缶を発見する。そこにはイジンを養子として受け入れた時の書類と古いビデオテープが入っていた。ヒョンジンがそのビデオを見ていた時イジンが部屋に入ってきて自分が実の娘ではなかったと知ってしまう。そのあとヨンシンはヒョンジンにも自分が実の母でないこと、実の両親について伝えようとする。その晩ヨンシンは家族と楽しく夕食をするが、それが最後の食事のつもりだった。食事後１人で先に部屋に戻ったヨンシンは死を覚悟していた。ちょうどそのころ、ムリョンにいたヘナはスジンに会いたい一心で、１人で駅に向かっていた。
- 第16話（最終話）ヘナの顔を見て抱き締めることができたヨンシンは、この世に別れを告げた。葬儀を終えたスジンはヘナを保護所に送り届け、これで２人の関係は終わるかに思われた。２年の執行猶予が終わるころ、スジンはアイスランドに行けることになったがヘナのことを思い踏み出せないでいた。ちょうどそのころヘナはグループホームから別の家庭に養子に出されることになる。しかしヘナの表情は暗かった。そこでスジンはヘナを養子として迎え入れる決心をするがグループホームの母親の同意が得られず悩んでいた。そんな時、ヘナにとって母親はスジンしかいないと知ったグループホームの母親はスジンに協力することに決める。それから１か月後、スジンとヘナは海辺で鳥を見ていた。
