「イ判サ判(原題)」のあらすじ
イ・ジョンジュ(パク・ウンビン)は父が自殺し、兄は殺人罪で服役中、母は心労から亡くなってしまう。兄を刑務所に行かせまいとした彼女は高校生の頃に兄の裁判記録を盗もうとして、担当判事のミョンヒ(キム・ヘスク)に見つかるが、逆にミョンヒに励まされ彼女のような判事になることを決意する。事件の真相を暴くため猛勉強に励み、司法試験に合格し判事となる。だがコネもなく、情熱しかないジョンジュは上から問題扱いされる。そんな中冷静沈着なエリート判事、サ・ウィヒョン(ヨン・ウジン)と共に事件を解決することに。だが捜査を進めるうちに、ウィヒョンは信頼していたある人物が黒幕ではないかと疑いを持つ。
各話あらすじ
- 第1話未成年者をレイプし殺害した罪で服役中の兄を持つチェ・ジョンジュは、母親の遺言に従い、母方の親戚の養子になり、名字を“チェ”から“イ”に変える。判事になったジョンジュはひったくりに裁判の資料を奪われてしまったうえ、開き直る被疑者の態度が許せず、裁判中に暴れてしまう。そんな中、ジョンジュと同じ判事であるサ・ウィヒョンはジョンジュのバッグを奪った犯人を追い詰め、夫を殺害した容疑をかけられているチャン・スンボクは、裁判が休廷したすきに自分の血で無罪を訴える。司法研修院を首席で卒業したにもかかわらず検察官になったト・ハンジュンは、自分の父親のバケの皮を剥がせるのは自分しかいないと思っている。いっぽう、ジョンジュが裁判中に暴れるところを捉えた動画がネット上で拡散し、裁判所では会議が開かれる。ジョンジュはウィヒョンにチャン・スンボクの裁判の映像を見たいと言い、ウィヒョンは映像は廃棄されたと言う。そして、ジョンジュは公判中に被疑者の人質になるのだが…。
- 第2話被告人のキム・ジュヒョンは、ジョンジュを人質に法廷の中に立てこもり、犯人との交渉役にウィヒョンが呼ばれる。ウィヒョンは1人でジュヒョンに会いに行き、ジュヒョンを説得する自信がないから、ジョンジュにジュヒョンの要求に従うようにと言う。次期大統領と言われているト・ジンミョンは、過去にチャン・スンボクの裁判を担当したサ・ジョンドに、スンボクの件をどうするのかと訪ねる。模範囚として服役中のチェ・ギョンホは、刑務所でジュヒョンを見かけ、暴行事件を起こしてしまう。ウィヒョンは、チャン・スンボクに殺害されたとされているソ・ギホが、ト・ジンミョン議員と関係があったことをジョンジュに話す。元刑務官のハ・ヨンフンはギョンホの無実を信じ、ウィヒョンにギョンホの裁判の誤審の可能性を調べてほしいと頼む。ヨンフンはギョンホから預かった物をジョンジュに渡すのだが、ジョンジュはそれを突き返す。そして、ジョンジュはギョンホの暴行事件の裁判に参加することになるのだが…。
- 第3話ギョンホはキム・ジュヒョンへの暴行罪の裁判で、キム・ガヨンをレイプし殺害したのは自分じゃないと主張しながら、傍聴に来たウィヒョンとハンジュンを睨む。ユン判事はギョンホの裁判で出過ぎたマネをしたジョンジュに皮肉を言い、ジョンジュはギョンホの公判から外れると言う。ウィヒョンに思いを寄せている元アイドルのチン・セラは、キム・ガヨンが履いていた靴についてウィヒョンに話し、ウィヒョンに問い詰められたハンジュンは、キム・ガヨンが昔別荘の管理人の娘だったことを打ち明ける。ジョンジュはチャン・スンボクの再審請求の担当を続けると言い、その報告を受けたソ・デスはジラクに圧力をかける。ギョンホの無実を信じているヨンフンは、仲間とギョンホの事件について研究し、ミョンヒの背中のアザを見たハンジュンは、嫌いな父親のジンミョンの書斎へ行く。ジュヒョンは検察の取り調べでハンジュンにギョンホからの伝言を伝え、チャン・スンボクの病室を訪れたハンジュンは、ガヨンの靴の片方を見つけるのだが…。
- 第4話ヨンスはギョンホがガヨンを助けようとしていたことをウィヒョンとジョンジュに話し、ギョンホから聞いた犯人の車のナンバーの一部を教える。ギョンホとスンボクの裁判記録を見ていたジョンドは若い頃の写真を手に取るのだが、そこには“愛するミョンヒ”と書いてある。ハンジュンはギョンホを面会に行き、ジョンジュを諦める気はないと言い、ギョンホはハンジュンの車の中で何があったかジョンジュに話すと言う。ジョンジュはハンジュンにガヨンのことを知っていたのかと聞き、ハンジュンは気を悪くする。ミョンヒはジンミョンに昔ハンジュンの車を廃車にした理由を聞き、ギョンホはジュヒョンにハンジュンを殺してほしいと言う。セラはギョンホとの関係を知っているとジョンジュに話し、スンボクが無罪を主張する事件で、証拠をねつ造した刑事が見つかる。スンボクが無実だと知ったジョンジュは、意識が戻らないスンボクの病室を訪れ、ハンジュンはギョンホがジョンジュの実の兄であることをウィヒョンに話すのだが…。
- 第5話ギョンホは裁判でジョンジュが実の妹かと聞かれ、陪席裁判官として出席したウィヒョンは答えなくていいとギョンホに言う。オ部長はジョンジュとギョンホの関係を知り、ハンジュンはキム・ガヨンの事件で自分のことを調査してほしいと警察に言う。ウィヒョンに心を寄せているナラは、ジョンジュの前でキム・ガヨンが履いていた靴が自分の物だったことをあえて話す。過去にギョンホに有罪判決を下したミョンヒは、教え子である公詐判のメンバーたちがギョンホの事件を調べていることを知る。ハンジュンはジョンジュに自分はガヨンを殺してないと言い、ジンミョンにガヨンが殺された日のアリバイを聞く。ウィヒョンは10年前、ギョンホと裁判所のトイレで会ったことがあるとジョンジュに話し、録音したギョンホの音声を聞かせる。首席部長のソ・デスは、兄の裁判に判事として出席したジョンジュを問い詰め、ウィヒョンはジョンジュをかばう。ギョンホを無実だと判断したジョンジュはギョンホの再審請求を決心するのだが…。
- 第6話ギョンホはジュヒョンによって命を落とし、ジョンジュはギョンホの死にハンジュンが関係していると思う。ジョンジュはギョンホの遺品の中から、ギョンホがジョンジュのために作った指サックを見つけ、ジンミョンはジョンドにジュヒョンの弁護を依頼する。ギョンホの葬式に参列したウィヒョンは、ジョンドに誤判をした裁判官は法服を脱ぐべきだと言う。ジョンジュの叔母であり義母のオム・シンスクは、実の家族にしか再審請求ができないからと、叔母に戻るとジョンジュに言う。ジョンジュがギョンホの暴行事件に判事として出席したことについて懲戒聴聞会が開かれ、ハンジュンはギョンホがジュヒョンを殺害しようとしていたと言う。チェ・ゴスは、初恋の相手が被告席に座っていることに驚きを隠せず、ハンジュンは父親のジンミョンに脅されていることをウィヒョンに伝える。デスは、ジョンジュがギョンホの事件の再審を請求しようとしていることをジンミョンに教え、ウィヒョンはギョンホの死亡事件の裁判を任されるのだが…。
- 第7話ギョンホの事件とスンボクの事件の鍵を握っているかもしれないガヨンの父親のキム・イクチョルは、病院で偶然ヨンスと再会する。ガヨンとギョンホを殺害の黒幕をジンミョンだと睨んでいるハンジュンは、ジョンジュに手を出したら容赦しないとジンミョンに警告する。ジョンジュの誤解が解けたハンジュンは、ギョンホを守ってやれなかったことをジョンジュに謝り、ジンミョンにセラの靴を渡したと打ち明ける。ジョンジュはハンジュンを止めてほしいとウィヒョンに頼み、ウィヒョンはジョンドがミョンヒに未練があることをハンジュンに話す。ハンジュンに背中のアザを見られたミョンヒは、目に見えるものがすべてじゃないとハンジュンに言い、ジョンジュはジンミョンの10年前のアリバイがウソだったことを知る。そんな中、意識を取り戻したスンボクはイクチョルに突然消えた理由を聞き、イクチョルは涙を流す。ウィヒョンはジョンジュがいる73部に異動となり、スンボクの再審請求の尋問が始まるのだが…。
- 第8話イクチョルはスンボクの再審請求を尋問する法廷で、スンボクは無実だという言葉を残して法廷をあとにし、ハンジュンはイクチョルに黒幕を話すよう説得する。ミョンヒがジンミョンから暴力を受けていることをハンジュンから聞いたジョンドはミョンヒに連絡し、ジンミョンは2人が一緒にいるところを見てしまう。デスの陪席となったチェソンは、ギョンホの再審請求は考慮すべきだと主張するが、ユン判事とデスは再審請求を棄却する。ジンミョンはジラクを食事に誘い、ジョンドは10年前に拘置所にいるボクスンからもらった手紙をウィヒョンに渡す。イクチョルはジンミョンのもとへ行き、ウィヒョンとジョンジュはスンボクの再審請求を認めるべきだとジラクを説得する。ゴスは初恋の相手のスジンの裁判で無罪の判決を下し、その判決をめぐってゴスの妻であるムン部長と口論になる。そして、ハンジュンはイクチョルにガヨンを殺したのはジンミョンだと言い、スンボクの再審が行われるのだが…。
- 第9話ギョンホの再審請求が棄却されたことを知ったミョンヒは、自分がギョンホの再審が通るようにするとジョンジュに言う。ゴスの妻であるムン・ユソンは、ゴスの初恋の相手であり、ゴスの裁判の被告人でもあるミョン・スジンがゴスに送った手紙を見つける。そんな中、ジョンドの誤判により冤罪で服役したスンボクが無罪を勝ち取れたのはジンミョンのおかげだとマスコミが報じる。ジラクは10年前、知人の頼みでギョンホの国選弁護人を引き受けたことを思い出し、ウィヒョンはその知人について調べる。ミョンヒがジンミョンから家庭内暴力を受けていることをハンジュンから聞いたジョンドは、ジンミョンを問い詰めるのだがジンミョンは否定する。ジョンジュはガヨンの携帯電話の行方を追い、ヨンスはガヨンの携帯電話の保管をギョンホに頼まれたとジョンジュに言う。ウィヒョンはジラクがギョンホの弁護を担当したことにミョンヒが関わっていることを知り、ジョンジュはギョンホの無実を証明するためにジンミョンに会いに行くのだが…。
- 第10話ミョンヒはガヨンの携帯の中にあったジンミョンとガヨンの写真をウィヒョンとジョンジュに見せ、ガヨンが死んだ日、ジンミョンがガヨンと一緒にいたことを話す。ジョンジュはウィヒョンをお酒に誘い、ウィヒョンはジョンジュにハンジュンに対する気持ちを聞く。ヨンスンとバッグのことで訴訟中のスジンは、妹のスヨンの恋人であるチェソンが自分に協力しないことに腹を立て、スヨンはかつて同じアイドルグループだったセラと再会する。イクチョルの病室を訪れたミョンヒはガヨンが死ぬ前に録音した声をイクチョルに聞かせる。公詐判では、スジンとヨンスンの民事訴訟と刑事訴訟が話題になり、セラはスジンを有罪だと言う。ミョンヒはジョンジュにギョンホの再審を請求できる新しい証拠を渡し、ある手がかりに気づいたセラはスジンとヨンスンの裁判で証言をすることになる。ギョンホの再審請求審が開かれ、次期大統領を目指すジョンミョンが証人として出廷するのだが…。