「被告人(原題)」のあらすじ

ソウル中央地方検察庁のエース検事ジョンウ(チソン)は、どんな不正や悪も見逃さない熱血漢。今日も暴力団のボスを逮捕し、華々しく活躍した。その日、愛娘の誕生日を祝ったあと、幸せな気持ちで眠りについたジョンウ。ところが目を覚ますと、そこは監獄。妻と娘を殺した罪で服役していたのだ。まるで状況が理解できないジョンウ。彼は4ヶ月間の記憶を失っていた。いったいなぜ、彼は殺人犯になったのか――?
 遡ること4ヶ月前。チャミョングループの副社長ミノ(オム・ギジュン)は殺人未遂の罪でジョンウに追われていた。双子の兄ソノ(オム・ギジュン2役)に自首をすすめられたミノは、ソノを殺害。自分が自殺したように見せかけ、ソノに成りすましていた。偽装工作を見破ったジョンウは、ミノを逮捕する寸前だったのだが……。

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各話あらすじ

第11話ケガを理由に刑務所を出たジョンウはチャミョンの病院に連れて行かれる。そしてそこに偶然入院していたハヨンと再会する。肺炎を患うハヨンと少しの間、言葉を交わしたジョンウ。そしてそこでジョンウはソンギュと出くわす。ソンギュは妹を手術させ金を渡すと言われて、仕方なく協力したと、泣きながら打ち明けジョンウに謝る。病院に着いた刑務所所長らとチャ・ミノ。そして後から追いかけてきたキム・ソクは周囲の病院にはいなかったことを報告する。
防犯カメラに映ったジョンウを追うミノ。ジョンウは自分がおとりになり、ハヨンを病院から連れ出すことを提案する。ハヨンを連れて、無事に車のある地下まで降りたソンギュは、約束どおりジョンウが降りてくるのを待つ。だがソンギュの目の前でジョンウは捕まってしまう。
第12話ジョンウが脱獄の練習を試みた夜、刑務所所長は刑務所内でタバコの取引があることを知り、刑務所全体を調査するよう命令する。ジョンウは間一髪のところで所長の部屋から脱出し、自分の部屋に戻る。ハヨンが生きていることを知ったテスは、ジョンウの様子を見守っている。病院から会社に訪ねてきたソノとミノの母は、チャ代表に旅行中のミノに連絡を取ってほしいとせがむ。ミノは寝ているようだと繕うチャ代表に、母親は、ソノはどこにいるのかと迫る。興奮する母親に何も言えないまま病院に送り返すミノ。刑務所では毎日、ジョンウを中心にした部屋の囚人たちの脱獄計画が綿密に練られていく。最後の扉の鍵が見つからず苦心しているジョンウの前に現れたテス。ジョンウはテスに事実を話し、脱獄してハヨンに会いに行くことを話す。
第13話何度も念入りに練習した後、ついに決行の日がやってくる。予定どおりジョンウ、チョルシク、ムンチの3人は時間どおりに脱獄する。ちょうど脱獄が成功し、3人が必死に走っている間、刑務所所長が戻ってきて、自分の部屋のドアが壊れているのを発見する。驚きと動揺を隠せない所長。自分のいた警備塔から垂れ下がっているロープを見つけた保安課長は、逃走する3人に銃を向けるが、その場にいたテスと押し問答するうちに3人は逃げてしまう。けたたましいサイレンの音が鳴り響き、辺り一帯は騒然とする。自分の落ち度を隠したい保安課長はテスと一緒に塔から下りると、テスにロープを処理するよう命令し、所長は逃げた3人が誰かを確認すると、すぐに追うよう命令する。列車の時間には間に合わないと判断したジョンウは、近くの工場で落ち合うことを約束し、2人と別行動を取り……。
第14話もう一歩のところでハヨンをミノに連れ去られたジョンウ。ソンギュが刺されていたモーテルにはすぐに警察が到着し、ジョンウは屋上に逃げる。ミノはわざわざジョンウに電話をかけ、競争に勝ったと大声で叫ぶ。勝ち誇るミノに、ハヨンに手を出したらただじゃ置かないと話すジョンウ。警察に追われる中、必死に逃げるジョンウ。一方、現場に駆けつけたジュニョクは、ソンギュの手術が終わったら誰にも会わせるなと命令する。ミノはジュニョクに連絡し、ジスを刺した凶器の包丁を早く探せと話す。ソノが会社の不正で検察の調査を受けていることをニュースで見ながら、ヨニは父親がチャミョンに何もかも奪われた過去を思い出し、必ず奪い返すと心に決める。
第15話ハヨンを連れて検察庁に現れたジョンウは、記者たちの前で自分の無罪を明かすために自首すると告げる。取調室に入ってきたジュニョク。そしてガラスの向こうには検察庁の幹部たちが陣取ってジュニョクの取り調べに固唾をのんでいる。ジョンウは地検長の質問に自首した経緯を説明し、事実を証明する証拠があると話す。真犯人は誰かと聞かれたジョンウは、ジュニョクが知っていると話す。それを聞いた次長は大きくため息をつき不安な面持ちになる。別室で地検長に問いただされたジュニョクは、一切知らないとしらを切るが、ハヨンが生きていたことで、捜査を疎かにした結果、国民の信頼を失ったと叱りつける。ジョンウはソンギュを見舞いに行くと、ソンギュはハヨンを守り切れなかったことを悔やみ泣きながらジョンウに許しを請う。
第16話自首して検察に連れてこられたソンギュは、検察の拘置場でジョンウと話した後で何者かによって殺されてしまう。しかし単独犯行にしてしまいたい検察は、ソンギュの自殺だったと発表する。ジュニョクの進退問題にも関わるため、ジュニョクはさらに慎重になる。ジョンウは部長に、ソンギュが自殺するわけがないと話すが、殺されたという証拠は何もない。会長の不正資料をミノに渡したヨニ。ミノはその資料を持って父親を訪ねると、会長がヨニを叩き叱りつけている場面に出くわす。急いでヨニを家に帰らせたミノは会長と口論になる。ミノと話していた会長は胸の痛みを訴え倒れるが、ミノはその父親を振り切って帰ってしまう。
会長の突然の死で、すべての罪を会長になすりつけたミノは在宅起訴になり、チャミョングループを正式に引き継ぐことになる。

第17話容疑が晴れたジョンウは再び検察に戻ると、すぐにチャ・ミノの捜査を始める。チャ・ミノがジェニファー・リーを殺したと自供したキム・ソク。ジョンウにソクの監視を頼まれたチョルシクは、捕らえたソクを土の中に埋めて、これまで犯した罪の数々を確認していく。別荘に到着した検察と警察は、別荘一帯を綿密に捜索し、部屋の中から血痕を見つける。別荘から出てきた血痕はジェニファーのものだと判明するが、ソクは自分がジェニファーを殺したと自供する。しかしソクは事前にジョンウと打ち合わせ、ミノから凶器の有りかを聞き出すために一芝居しただけだった。証拠を手に入れたジョンウは、ソクが出ていった後、ソンギュがいた拘置所で必ず犯人を捕まえると決心を新たにする。
第18話ヨニとウンスを連れて空港に向かったミノは、2人が見る前で検察に拘束される。ミノは検察に連れて行かれると、すぐに取り調べを受ける。同じように検察で取り調べを受けたヨニは、それまでのいきさつをジョンウに正直に話す。ジョンウが検察に戻ることによって、ミノとつながっていた次長は捕まり、次にジュニョクの立場も危うくなる。ジョンウの部屋の前で待っていたジュニョクは、自分が渡した資料のせいで周りが捕まっていくのに、自分だけが捕まらない理由をジョンウに尋ねる。そしてそこで事件当日、ジョンウが眠っている間に家を訪ねたこと、自分がジョンウを裏切っていたことを詫びる。弁護士はミノが劣勢なのを見て、最後は精神疾患のふりをすることだとミノをそそのかすのだが……。

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