「逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン-」のあらすじ
16世紀、奴隷のアモゲ(キム・サンジュン)は幼い息子ギルドン(イ・ロウン→ユン・ギュンサン)に人並み外れた怪力が備わっていることを知り、憂いていた。身分の低い者がその力を持つと災いをもたらすとされ、殺される運命にあったのだ。ギルドンの能力を隠すために家を離れようとしたアモゲは密かに財産を蓄えるが、主人に計画を悟られ、没収されてしまう。さらに嫌がらせを受けた最愛の妻クモク(シン・ウンジョン)がこの世を去り、憤慨したアモゲは主人を殺すという大罪を犯す。そんななか、仲間の協力と機転を利かせて逆転無罪を勝ち取ったアモゲ。やがて盗賊たちと手を組み、布商人として一財産を築くことに成功する。アモゲは非凡な才能をもつギルドンに跡を継がせようとするが、そんな父の想いとは裏腹に、ギルドンは小間物売りになると言い出して……。
各話あらすじ
- 第21話わざと捕らえられたギルドンは、王に守貴単の横暴ぶりを直訴した。だが王は、民を案じる彼の思想を警戒し、“人間狩り”と称して惨殺しようとする。狩人モリはギルドンを半殺しにするが、以前、命を救われたことを思い出し、とどめは刺さなかった。ノクスやギルヒョンは言葉巧みに王を操るが、結局ギルドンは瀕死の状態で王宮前に縛りつけられる。
- 第22話王は実母を死に追いやった重臣らを次々と粛清した上、民を村から追い払って自身の猟場を広げた。
猟場に連れ出されたギルドンは、王の矢から逃げる途中で妹オリニに再会する。だがオリニは兄に気づかなかった。
暴君の横暴ぶりを目の当たりにしたギルドンは、怒りではなく悲しみを覚える自分に戸惑いつつ、新たな決意を固めたのだった。
- 第23話脱獄したギルドンは、巫女らの住む巨木の根にたどり着き、救った民も呼び寄せて皆で暮らし始めた。ギルドンの訃報を信じたガリョンは、王に報復するため王宮の女楽となる。ギルドンに触発された者たちが、王を批判する怪文書を貼って抵抗を始めたが、次々と捕らえられ拷問にかけられてしまう。それを知ったギルドンは、民の救出を決意した。
- 第24話王宮入りしたガリョンは素朴な魅力で王に気に入られ、ノクスの嫉妬を買う。見覚えのある青い布から、ガリョンはオクランをギルドンの妹と思い込むが、実はサンファが妹オリニだと知る。ギルドンは投獄された人々を救うにあたり、朝鮮全土の民を勇気づけるため、わざと白昼堂々、王宮へ乗り込んだ。
- 第25話王宮の牢から民を救い出したギルドンは、女楽になっていた妹オリニを山塞に呼び入れることにも成功する。だがオリニは、兄たちを完全に忘れてしまっていた。ジョンハクは“パク・ハソン”の正体に気づいて王に報告するが、すでにハソンことギルヒョンは、王に不満を抱く精鋭軍を率いて都を去ったあとだった。
- 第26話守貴単による洗脳が解けたオリニは、ようやく本来の自分を取り戻した。王は、国への反発が激しい香州牧を「反逆の地」として住民の虐殺を始める。それを知ったギルドンらは、香州牧に向かう官軍を潰そうとするが苦戦を強いられた。だがギルドンらが保護した民による援護攻撃のおかげで、官軍の撃退に成功する。
- 第27話ギルドンらが香州牧の駐屯軍まで撤退させるや、王はジョンハクに大軍を与えて討伐を命じた。だが民は団結して抵抗し、官軍に城門を破らせなかった。一方、ノクスはガリョンの正体を王に告げ、おとりとして使うことを提案して王の信頼を取り戻す。
香州牧の城門前に身をさらされたガリョンは、投降しないようギルドンに呼びかけるのだった。
- 第28話香州牧の民はギルドンに、妻を救って逃げるよう勧めた。だがギルドンは、ガリョンの体に矢を放って徹底抗戦の意志を示す。
極限まで高まった民の士気とチュンウォン君が連れてきた部隊の反逆により、王は敗走を強いられた。奴婢の子という出自が明かされても、ギルドンに対する民の信望は揺らぐことがなかった。
- 第29話香州牧の民に恐れをなした王は精神的に不安定になり、常軌を逸した行動を取る。
全国的な蜂起の動きを察した重臣らは、民に殺されることを恐れて謀反の道を選び、ギルドンに協力を求めた。
民心という名分を得た重臣らは、反乱軍を率いて王宮に乗り込み、玉璽(王の印鑑)の返還を求める。
- 第30話政変は成功し、廃君イ・ユンは流刑地で病死する。ノクスはギルドンから逃亡を勧められるが、王の女として死ぬ道を選んだ。
香州牧を発ったギルドンらは、とある村で農民としてのどかに暮らすが、腐敗した役人の噂が耳に入ると放っておけず、制裁を加えに出かけるのだった。