「<ありがとう20周年 KNTV名作ドラマ特集>ホジュン~宮廷医官への道~」のあらすじ

郡の長官の子に生まれながら、低い身分の妾の子であるがゆえに蔑まれるホ・ジュン。学識の高さと度胸では一目置かれるものの、酒と女に溺れる自堕落な日々を送っていた。しかし、そんな日常がダヒとの出会いで一変、二人は恋に落ちる。反逆者として追われるダヒと彼女の父に加担した罪で、ホ・ジュンは故郷を追放される。辿り着いた山陰の地で、貧しい人々に医術を施すユ・ウィテを知り、ホ・ジュンは初めて人生を懸けるに値する目標を得る。医院では将来ライバルとなるドジや、医女イェジンとの出会いの中、仲間からいじめられる辛い下働きの日々が続く。そんなある日、ホ・ジュンはダヒと再会を果たす。ダヒを妻に迎え、一層医術の道に打ち込むホ・ジュンだったが…。

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各話あらすじ

≪第21話≫寄り道サムジョクに科挙を受けるよう勧められ、山陰に戻ってきたホ・ジュン。久しぶりのわが家では、すっかり大きくなったギョムが父親の帰りを待ちわびていた。しかし、久しぶりに顔をそろえた家族の憩いも束の間、ホ・ジュンはダヒと母親を前に、科挙を受ける決心を告げる。科挙まであと10日。漢陽まで80余里を行くには、1日の無駄も許されない。歩きつづけてようやくたどりついた鎮川で、ホ・ジュンはドジ一行と出会う。宿泊客はほとんどが科挙を受けに行く医員たちで、みなライバル心をたぎらせながら、最後の追い込みに余念がなかった。その夜、早朝の出発に備え、どの医員も寝静まった頃、家族に急患が出て、宿にいる医員に診てもらいたいという村人が訪ねてきた。村人の家は漢陽と反対方向。一時の余裕もない医員たちは一様にかぶりを振るが、困り果てた姿を見かねたホ・ジュンだけが、自分が行くと名乗り出る――。
≪第22話≫孝行者のワナ急患の村人のために、科挙への道を後戻りしたホ・ジュン。徹夜で診療し、そのまま漢陽へ向かおうとするが、タダで病を診てくれるとの噂を聞き付けた村人が玄関に押し寄せ、頼みを断りきれないホ・ジュンは、あと半日だけという約束で病人たちを診ることにする。ところが、診療を受けに来る患者は続々と集まり、約束の半日が過ぎても減るどころか増える一方だった。ホ・ジュンはもう1日だけ滞在を延期すると言い、村人たちに協力してもらいながら一人でも多くの病人を診療しようと、寝る間も惜しんで頑張る。ようやく診療を終え、宿屋のドルセに案内されて漢陽への近道を行くが、なんとついた所はドルセの家だった。ホ・ジュンが優秀な医員と知ったドルセが、自分の母親の病を診てもらいたくて、ホ・ジュンをだまして連れて来たのだ。目の前が真っ暗になり、診てくれなければ殺すと鎌を振り上げるドルセを振り切り、科挙へ向かおうとするが、そんなホ・ジュンの前に現れたのがやつれて弱りきったドルセの母親だった。
≪第23話≫科挙当日重病のドルセの老母に薬を煎じながらもホ・ジュンの頭の中は科挙のことでいっぱいだった。毒草を使った薬をドルセに任せるのは不安だったが、これ以上滞在を延ばせないホ・ジュンは、薬の処方を念入りに教えて再び漢陽を目指そうとする。すると、自分のために科挙に遅れるのを申し訳なく思ったドルセが、馬を用意してくれると申し出てきた。もはや徒歩では遅刻は確実である今、馬の申し出はまさに渡りに船。ホ・ジュンは神様に手を差し伸べられたようにその申し出を受け入れた。ところが、待てど暮らせどドルセは帰って来ない。思えば、無知で貧乏なドルセがどうやって馬を手に入れるのか。冷静になればあまりに無謀な賭けだったが、今となってはその無謀さに望みを託すしかない。神にも祈る思いでドルセの帰りを待ちわびていたホ・ジュンのもとに、ついにドルセが現れた。しかし、彼はその両腕を役人に押さえつけられ、さらに役人はホ・ジュンまでも取り押さえようとする。ドルセは人様の馬を盗もうとしたところを見つかって役所に引き渡され、そこで医員のために盗もうとしたと答えたことから、ホ・ジュンが盗みを指導したことになってしまったのだ。
≪第24話≫祝宴に届いた手紙ドジが凱旋して以来、山陰は町全体がお祭り騒ぎだった。山陰最初の医科合格者となったドジは一躍話題の人物となり、町の英雄として賞賛を一身に集める一方、ホ・ジュンは身のほど知らずに科挙を受け、惨めに敗れ去った愚か者として笑いの種になった。母親はショックで寝こみ、ダヒは行方不明の夫を心配しながらひたすら帰りを待った。ドジの合格を受け、ユ家では盛大な祝宴を開いた。そこには町の有力者だけでなく、山陰県監様までが姿を見せ、口々にドジの快挙をほめたたえた。これまで医員として見下されてきたドジたちにとってこれほど誇らしいことはなく、これまでの屈辱が一度に報われる思いでいたその時、山陰県監様に鎮川県監から手紙が届いた。そこには、山陰の医員ホ・ジュンが科挙に行く途中で鎮川の貧しい村人たちを診療し、村人たちの頼みを断り切れず科挙を受けることもできなかったこと、他の医員は冷たく背を向けるなか、科挙を後回しにして村人たちに尽くしたホ・ジュンはこの世に2人といない義人だとほめたたえていた――。
≪第25話≫ユ医院のホ医員病人を捨てて科挙を受けに行った息子を許せないユ・ウィテは勘当を言い渡し、ドジと母親は財産のすべてを持って漢陽へ引っ越して行った。一方、ホ・ジュンは貧しい村人を診ていて科挙に落ちた義理堅い医員として町中に知れ渡り、診療を求める村人たちが数多く家に押しかけた。ユ・ウィテがいる限り、山陰では診療しないと心に決めたホ・ジュンだったが、ある日、危篤の山陰県監の往診を求める使いがやって来て、断りきれずに役所へ向かうと、そこにはユ・ウィテがすでに診療に訪れていた。ユ・ウィテの邪魔をすまいと慌てて帰ろうとするホ・ジュンをユ・ウィテが呼びとめ、一緒に部屋に入るように言い、自分は容体だけ確認すると、後をホ・ジュンに任せて帰ってしまった。大切な患者をホ・ジュンに任せた師匠に、もしや自分を許してくれたのではと淡い期待を抱くホ・ジュン。
診療の経過報告にユ医院を訪ねると、ユ・ウィテはホ・ジュンを部屋に招き入れ、診療方法についていくつか尋ねた後、「病舎にいる患者を診よ」とひと言。こうしてホ・ジュンは再びユ医院で働くことになった。
≪第26話≫失明事件母親を背負ってユ医院に駆けこんで来た男。それは他でもない、科挙へ行く途中でホ・ジュンが治療をした母親の息子、ドルセだった。ホ・ジュンが処方した薬を飲んで母親の目が見えなくなり、ホ・ジュンに治してもらいに来た。毒草を使った薬を処方し、必ず処方どおりに飲ませるよう念を押して科挙へと急いだが、無知なドルセはその薬を飲んで母親がよくなったことから、無思慮にも3度も与えてしまい、母親の目をくらませてしまったのだ。ホ・ジュンの言いつけを守らなかったドルセの責任が大きかったが、危険な薬を安易に任せてしまった自分にも責任を感じたホ・ジュンは、母親思いのドルセのために何とか目を治そうと治療に取りかかる。一方、漢陽のドジは、王子様の病を診るチャンスに命をかけて取り組み、見事に治療した。その功労は殿下にも伝えられ、殿下から褒美が下賜された。新人医官のドジは、千載一隅のチャンスを見事ものにし、出世街道を上り始める。
≪第27話≫不治の病ドルセの母親の目が治り、重苦しかったユ医院に喜びの声がこだまする。一時は事故を起こした医員として信頼を落としたホ・ジュンだが、無事治療したことで再び名医の評判が高まった。ところが、安堵の胸をなでおろすユ医院の一角で、大変なことが起きていた。経過を報告しにユ・ウィテの部屋へ向かったイェジンは、そこで血を吐いて倒れているユ・ウィテを発見する。あまりの衝撃に言葉を失うサムジョクとイェジンに、ユ・ウィテは自分の体は反胃に犯されており、すでに余命いくばくもない事実を告げる。一方、内医院での地位固めに余念がないドジは、ある日、上官たちを自宅に招いて接待する。ドジが独り身なことを心配した上官の1人は、訳官として最高の身分にあるグォン様の娘との結婚を勧め、母親も乗り気になるが、イェジンに対する未練を捨てきれないドジは、最後にもう一度だけ自分の思いをイェジンに届けようと手紙を送る。
≪第28話≫イェジンとの別れトゥシ村に伝染病が発生し、ユ・ウィテたちの後を追って村へ向かったホ・ジュン。毎日数十名が死に、死体を焼く煙が辺り一面に漂うなか、懸命に治療にあたるユ・ウィテはホ・ジュンを厳しく追い返そうとするが、「病気から逃げた医員に何ができますか」と決して帰ろうとしない。さすがのユ・ウィテもホ・ジュンの頑固さに根負けし、3人で治療にあたる。一方、漢陽の内医院では6ヶ月の研修期間が終わり、新人医官の品階と所属が発表され、王子様の治療で功労を挙げたドジは、新人にもかかわらず従八品を受け、王子様の診療にあたる宮医に任じれらる。喜びに浸るドジと母親。そこへ、山陰のユ・ウィテのところへ結婚の承諾を得るために向かった使用人が戻ってくる。彼は、トゥシ村で伝染病が発生したために山陰へ入ることができず、そのまま帰って来たという。ドジが個人的に頼んだイェジンへの手紙も届けることができず、持ち帰ったという。
≪第29話≫ドジの結婚反胃の特効薬を求め、ヨンダルとコクセを連れて山に入ったホ・ジュンは、大変な効能を持ち、めったに手に入らないことから霊薬と呼ばれる山参を発見する。3人はホ・ジュンの真心が天に届いたと大喜びするが、翌朝目覚めてみると、山参は籠から消えており、お共のヨンダルもいなくなっていた。山参を売ると大金になることから、ヨンダルが持ち逃げしたのだ。怒りに震えながら山を降りる途中、逃げたはずのヨンダルを見つけたが、彼の手に山参はすでになく、同じ薬草採りたちに集団で奪われたと言う。その頃、漢陽では上官の仲立ちでドジの婚礼が進められていた。医官としてこれ以上ない相手を得て喜びに浮かれるドジの母親だが、使用人たちが奇妙な知らせを持ってきた。市場でイェジンに似た人を見かけたというのだ。母親は早速、使用人にイェジンを探させ、何としても結婚の日までドジに近づけないよう命じる。
≪第30話≫ユ・ウィテの死ユ・ウィテのお共で行ったサンファが一人戻って来た。先祖の墓参りと言っていたユ・ウィテが、実際はまったく関係ない密陽の天皇山へ向かったこと。さらに、時刻まで指定してホ・ジュンとサムジョクに天皇山まで来いと言づけしたことなどをサンファから伝えられ、2人は首をひねるばかりだった。指定の時刻に間に合わせるため、あわてて旅立つホ・ジュンとサムジョクとグァンイク。指定された場所は大きな岩でできた洞窟で、いぶかりながら中へと入っていくと、暗い中にロウソクの明かりが見え、その明かりに照らし出されてユ・ウィテが横たわっている。駆け寄って見ると、ユ・ウィテはまるで寝ているように静かな表情で横たわっており、手首からは止めどなく血が流れていた。自殺だった。顔はやわらかく、体にはぬくもりすら残っていたが、すでに脈はなかった。

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