「客主」のあらすじ

19世紀末。チョン家客主の一行は行商の旅を続けていた。ところが、狡猾な両替客主のハクチュン(キム・ハクチョル)の陰謀に巻き込まれ、一行を率いるオス(キム・スンス)は命を落としてしまう。チョン家の行商権は巨商ソクチュ(イ・ドクファ)の手に渡ってしまった。娘のソレは復讐心を抱いて妓女となり、息子のボンサムは天涯孤独の身となった。10年後。ボンサム(チャン・ヒョク)は牛商人のソンジュン(キム・ミョンス)に商売を教わり、次第に頭角を現していく。姉のソレ(パク・ウネ)は父の仇を討つため妓女となってハクチュンに近づいていた。その一方、ボンサムの幼なじみだったソゲ(ユ・オソン)はソクチュのもとで商才を発揮。朝鮮一の商人になるべく野心をたぎらせ、やがてボンサムの前に立ちはだかる。

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各話あらすじ

第11話



【ソレの復讐】


ハクチュンの還暦の宴に忍び込んだソゲはハクチュンを拉致をくわだてるが失敗する。


危機を免れたハクチュンをソレは冷ややかに見つめ、自分の正体を明かすのだが…。


一方、ボンサムと再会するため松坡に向かったケトンは途中でソクチュとソリンの一行に出くわし、ケトンを巫女と思ったソクチュに後継ぎ誕生について問われる。


ソリンとの一夜で江景への到着が遅れたボンサム。


ソンジュンがお尋ね者になっている事実を知り、理由を探りに行く。



第12話



【言葉なき再会】


役人たちに崖に追い詰められたソンジュンを助けようとしたボンサムはソンジュンの一味として投獄される。


ソンドルはボンサムが宴の日にいなかったことをソレに証言させようとボンサムとソレの対面を役人に頼み込む。


その頃、ソレはハクチュンの葬儀を執り行うが、弔問に訪れたボヒョンに罵倒され全ての財産を弟である自分に渡すように言われる。


悔しさで唇をかみしめるソレの元に、チョン・ボンサムと名乗る男が役人に引き立てられてくる。



第13話



【馬房押収】


ケトンの望みが結婚だと知り驚いたボンサムは心に決めた女がいると断るが、ケトンは望みを聞き入れないなら殺すと迫る。


松坡馬房の権利書を手に入れたボヒョンはソクチュに権利書の買い取りを求め、メン番頭は早速松坡馬房の財産を押収し、5日以内に明け渡すようを命じる。


ボンサムは金策に奔走するが見つからず、仲間の行き先を思案。


ソンドルはソクチュに頭を下げて借りるべきだと言うが、ボンサムはそれだけはできなとかたくなに拒む。



第14話



【年貢米の運搬】


ボンサムに心とは裏腹の言葉を投げつけるソリン。


そんな2人をメン番頭が物陰から見ていた。


年貢米の運搬を任されたソクチュは今後、不正をしないとボヒョンに絶縁を宣言する。


怒ったボヒョンは年貢米運搬船に乗り込む監察官としてキル・ソゲを選任する。


その頃、メン番頭は運搬船の用心棒として松坡の浮浪者を雇おうとするが失敗してしまう。


これを知ったボンサムは松坡の浮浪者を説得する代わりに20万両を貸すうようソクチュに求める。



第15話



【口が招いた災い】


年貢米運搬の無事を願う出立祭が行われ、船団長として参加したボンサムはソリンと再会するが、人けのない場所で抱き合う2人をソクチュとメン番頭が目撃してしまう。


後継ぎを切望するソクチュは西洋の医員に子作りの能力を診てもらうが絶望的な結果を聞くことに。


ガックリと肩を落とすソクチュ。


診察室に財布を忘れたことに気づき取りに戻るが、診察室の中でメン番頭が医員に向かってあざ笑うようにソクチュの陰口を言っていた。



第16話



【海賊の正体】


死を覚悟して杯をあおったボンサムは、目覚めるとソリンと2人きりで部屋にいた。


共に死のうと手を取り合って朝を迎える2人。


そこへソクチュから年貢米運搬船に乗り込めとの伝言が届く。


2か月後、運搬船は各地で年貢米を積み込み群山の港に到着。


出迎えたボヒョンはボンサムと部下たちに酒を振る舞い、ソゲにボンサムを始末するよう命令。


一方、ボンサムは飲んだくれる水夫たちに警備を怠らないよう叱責するのだが…。



第17話



【消えた米2千俵】


海賊が奪った米を返さねばボンサムの命が危ないと聞いたソレはソンジュンに自分が米を用意すると言う。


ソンジュンから米を返すとの知らせを受けたボンサムは、危険だというソンドルの反対を押し切り、約束の場所へ向かう。


そこで再びソレに会ったボンサムは姉とは知るよしもなく、きつい言葉を浴びせるが、見かねたソンジュンがソレの正体を教える。


18年ぶりの再会に感極まり抱き合う姉と弟。その様子を見たソゲは2人に火縄銃を放つ。



第18話



【扁額に誓った再出発】


海賊と内通した罪で刑に処されることになったボンサム。


全羅道の長官はボンサムらを前に判決文の朗読を開始する。


そこへソンドルがボヒョンからの書信を持って到着し、事態は急転。


ボンサムらは晴れて解放される。


そうして年貢米運搬船は群山を出発し都に到着するが、2千俵もの米を奪われたことで年貢米運搬の総責任者であるソクチュは立場が危うくなる。


そんなソクチュの弱みにつけ込んだボヒョンはソゲを辛家の番頭に迎えるよう強要する。



第19話



【閉ざされた北関大路】


莫大な借金を1年で返すため、資金繰りに頭を悩ませるボンサム。


そこへ平康のファン客主が雪花紙(ソルファジ)を元山まで運ぶ商団を募るとの知らせが届き、ボンサムが名乗りを挙げる。


平康と元山の間にあるプンドゥン峠には凶暴な山賊が住み着き、商人にとっては死の道と恐れられていたが、ソクチュはわざと道を寸断させて大金を稼いでいたのだった。


ソクチュはソゲにボンサムを阻止し、二束三文の値で雪花紙を買い入れろと命じる。



第20話



【峠越えの秘策】


周囲の心配をよそに雪花紙を担ぎ、プンドゥン峠へと向かうボンサムたち一行だが、ソゲはプンドゥン峠の山賊ガプスにボンサムの命を奪うよう取り引きを持ちかけていた。峠のふもとに到着し、峠越えの機会をうかがうボンサム。


そこへ一寸先も見えないほどの濃い霧が山に立ちこめる。


ボンサムはこれを好機と見て仲間たちを引き連れ、峠を越え始めるが、これを先読みしたガプスもまた賊を率いてボンサム一行の捜索を始める。



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