「華政(ファジョン)」のあらすじ

各話あらすじ

第21話



貞明王女が生きていたことを光海から聞かされたキム尚宮。


光海は、王女は女だから王座を揺るがす心配はないと、キム尚宮が貞明に危害を加えないように説得しようとするが、キム尚宮はナム・サゴの予言が民心を動揺させ、また第三者が王女を利用して王座に就くかもしれないと反論する。

一方、貞明は毒入りの漢方薬を内医院の医官に持っていき、毒が入っていることを伝える。貞明に飲んでみろと言われて、しらを切りとおせず逃げようとする医官を捕まえて問い詰めるジュウォン。 


別の医官が光海の前で、漢方薬に毒が入っていることを証明すると、光海はすぐにキム尚宮を捕まえるよう命じる。


その知らせを聞いて妓楼から急いで立ち去るイ・イチョム。

貞明は癸丑年のあの日、なぜ弟が殺され、自分が追われなければならなかったのか、事の真相を説明してほしいと光海に話す。



第22話



ついに明と後金の戦争が始まり不穏な空気に包まれる朝鮮。


戦乱の様子を把握し、明への派兵を止めようとする光海だが、それとは反対に宮殿の前で明への派兵を願う王族が現れ光海を窮地に追い込む。


王に土下座をして直訴するのは光海の弟、定遠君の息子、イ・ジョンであった。

一方、女性であることを明かして火器都監に残った貞明は、明と後金の戦争の知らせを聞き政局を案じるが、ジュウォンは宮殿で様子を聞いてくると言い貞明を安心させる。

宮殿では兵曹のイ・イチョムが外で土下座する綾陽君を追い払うよう指示し、兵士たちはその指示に従い綾陽君を引きずり出す。


事の一部始終を聞いた光海は、綾陽君が反逆罪で死んだ綾昌君の兄で、以前も弟のために土下座をして直訴したことを思い出す。

宮殿ではジュウォンをはじめとする重臣たちが綾陽君の行動に戸惑い難色を示す。



第23話



明と後金の戦況を調べてきたジュウォン。


光海はジュウォンから明の目的が後金ではなく朝鮮だったことを知る。


朝鮮が派兵しない場合、明は朝鮮に攻め入る予定であり、また後金は朝鮮の派

兵を止めるためにそのことを黙っていた。光海はすぐさま葉赫那拉に相談を持ちかけ、最悪の場合は明と全面戦争も辞さないと言うのだが、そこに綾陽君を先頭に斧を持った一団が宮殿目掛けて行進し、持斧上疏を行うと公言したので街は騒然とする。


綾陽君の脅しまがいの行動を民に紛れて見ている貞明。


そしてさらに難局を迎えた光海は門を出て綾陽君の前に姿を現す。

綾陽君を便殿に入れた光海は、綾陽君がどこで戦況の情報を仕入れたのかを聞く。


だが綾陽君は光海の失政を厳しく追及し、光海をやりこめる。

その知らせを聞いたカン・ジュソンはほくそえみ裏で事の準備を進める。



第24話



都監の一員として一緒に戦場に向かうという貞明。


話を聞いた大妃は大反対するが、貞明は意志を曲げない。


貞明の話を聞いたジュウォンは二度と貞明を失いたくないと止めようとする。


その一方でイヌは、貞明を自分のものにするための方法を教えてほしいとキム尚宮を訪ねていく。

イヌはその足でそのまま父のカン・ジュソンのところへ行き、父親の望みどおりの息子になるから後ろ盾になってほしいと伝える。頭を下げてきた息子を見て喜ぶジュソン。

貞明は職人として戦場に向かいたいと光海に告げる。


頑なな貞明に困り果てる光海。

貞明がはめていた腕輪を見つけた光海はジュウォンを呼びつけ、国王ではなく兄として、貞明を守り通せるかを聞く。


ジュウォンも臣下としてではなく1人の男として貞明を守り抜くと誓う。



第25話



将軍は朝鮮軍の退却を決める。


将軍の決断に驚くホン・ヨンとジュウォン親子。


しかしそれは、朝鮮軍が危険にさらされた場合は即時退却させろという光海の王命だった。


どんな代償を払っても朝鮮の鳥銃部隊と火器都監の職人を失ってはならぬという光海の意志を聞かされたジュウォンは、そんなことをしたら今度は王様が政治的に窮地に追い込まれると反対する。


だが将軍はすべてを覚悟の上で光海が決定したことだと話す。

カン・ジュソンを訪ね、王位に就くたまなら、どんなことでもやってのけると息をまく綾陽君。


そんな綾陽君を利用するために快く受け入れるカン・ジュソン。

将軍たちの話を聞いた貞明は、国王が国民を守ろうとして下した決定ではあるが、国民として国王を守る必要があると意見し、軍を退却させずに王命に従う方法を探る。



第26話



戦況が悪化し、撤退を命じられる火器都監の一員たち。


だがジュウォンは貞明をイヌに託し、皆が安全な場所に到着するまで、自分は陣地に残り時間を稼ごうとする。


それが王命だと言うジュウォンに一緒でなければ行かないと言う貞明。


だがジュウォンは約束どおり必ず生きてそばに戻ると誓う。

だが明は惨敗し、朝鮮軍が後金に投降したことが光海に報告される。


幸い貞明と火器都監の職人たちの無事を確認すると光海は胸をなで下ろすが、ホン校理が一緒でないことを聞き愕然とする。


そしてジュウォンが追ってくるのをひたすら信じて待つ貞明。

大国である明が戦に負け、さらには領土まで奪われたという知らせが朝廷にも届き、西人をはじめとする臣下たちは信じがたい現実に重く口を閉ざす。 

イ・イチョムを訪ねたキム尚宮は、明が滅びるか、光海が王座を奪われるか、どちらかが先になるだろうと話し、イ・イチョムを驚かせる。



第27話



朝鮮軍を撤退させたことで窮地に陥る光海。

そして戦で捕虜となり後金に捕らわれるジュウォン。


負傷したジュウォンは瀕死の状態で生死をさまよいながらも貞明を案じる。

一方、朝鮮に無事帰国した貞明は、ジュウォンの消息を待ちわびているのだが、そんな貞明にキム・ゲシは勢力を失った光海を助けるには、カン・ジュソンの息子イヌと結婚するしかないと頭を下げる。


話を聞いた貞明は自分を利用することしか考えていないキム・ゲシに腹を立てる。

綾陽君を次期王に立て反正をもくろむカン・ジュソンに、イヌは王女と結婚したいと申し入れる。


カン・ジュソンは光海の味方である王女との結婚を反対するが、イヌは王女と結婚することで、光海を思いのままにできると言い、危険の伴う反正よりも王女との結婚のほうが安全だと父親を説得する。



第28話



光海を訪ねていき、カン・ジュソンの息子イヌと結婚させてほしいと申し出た貞明。


貞明の話を聞いた光海は誰に会って何を言われたのか、誰が貞明を利用させようとしているのかと聞く。


しかし貞明は王族の結婚には政治がつきまとうものであり、結婚は自分の意志だと告げる。

光海は、ホン校理は生きて帰ってくる、自分が王座を守るために貞明の結婚を許すわけにはいかないと断固として反対する。


そんな光海にどんな対価を支払ってでも王座を守るべきだとむしろ説得しようとする貞明。

一方、後金の捕虜になったジュウォンと朝鮮軍の兵士たちは、突然外に連れ出され処刑場へと連れて行かれる。


後金軍に扮装したジャギョンは、処刑場に連れ出されたジュウォンと朝鮮軍を見つけ、助けるタイミングを見計らっている。


容赦のない後金の兵士は、みせしめにしようとジュウォンの首に縄をかけるのだが……。



第29話



カン・ジュソンを始めとする西人の重臣たちは貞明とカン・イヌの結婚を前提に勢力を固めようと動き出し、光海はついに後金との和親にこぎつける。


だが承文院で作成された文書が宮殿を出た頃、光海は貞明とイヌの結婚は許さず、さらにはカン・ジュソンを謀反の首謀者として捕らえるよう命じる。


光海の決断にあっけに取られる朝廷の重臣たち。

しかし光海が朝廷の後ろ盾をなくすことを踏まえ、事を準備していた綾陽君とキム・ジャジョムは貞明を利用するために監禁する。

そんな中、後金から解放されたジュウォンが帰ってくる。


生きて帰ってきたジュウォンを光海は万感の思いで迎え入れるが、肝心の貞明が行方不明となり皆を心配させる。

王座を守るための最後の機会を捨ててしまった光海を前に、イ・イチョムはどうすべきか悩む。

キム・ゲシはヨジョンが宮殿から姿を消したことで、誰かの間者だったことに気づき光海に頭を下げに行く。



第30話



ついにキム・ジャジョムと謀反を起こす綾陽君。


だがそれに先立ち光海は自分の大切な人たちを守るためにあらゆる手を尽くす。


そして兵士を率いて意気揚々と宮殿に乗り込んだ綾陽君。


しかしそこに光海の姿はなかった。


空っぽの宮殿で兵士たちが反正の成功と勝利を祝う一方で、綾陽君とキム・ジャジョムは光海と貞明を探すのに血眼になる。

人目を避けながら貞明に会いに来た光海に貞明は、なぜ王座を手放したのかと涙ながらに訴える。


せめて火器都監と一緒に戦うべきだったのではないかと話す貞明だったが、光海は自分と一緒に戦ってしまったら火器都監を犠牲にし、それは結果的に国が力を失うことなる、今は不義が勝ってもそれが決して最後ではないから希望を捨てるなと言い残して去ってしまう。



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