「約束のない恋」のあらすじ

1960年代の韓国南海岸。そこでは誠実で人情深い長女ヨンソンをはじめ、4人の姉弟たちが貧しいながらも幸せな日々を過ごしていた。ヨンソンの父はやがて区長の頼みで海へ漁に行くようになる。いつものようにヨンソンの父親が漁に出たある日の夕方。母は雨が激しく降る海に異様な兆候を感じとっていた。いてもたってもいられなくなった母は父を迎えに5人の子供を家に残したまま出ていってしまう。しかし両親は二度と家に帰ってくることは無かった。11歳だった長女ヨンソンは残された兄弟たちをたった1人で支え続け、生きることさえ厳しい激動の時代を駆け抜けていくが…。

ヒロインであるヨンソンがありとあらゆる困難を乗り越え、成長していくサクセスストーリーを中心に、燃えるような恋愛も描き出し、韓国中の女性達から圧倒的な支持を受けた話題作。

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各話あらすじ

第31話



司法修習生の期間が終わり、検事として初めて赴任するのが三南地方だと聞かされたジスクは、父親の力を借りて何とかソウルに残ろうとするが、スンテクはそのまま三南への赴任を決める。

イノはサンナムからヨンジェの幼い頃の写真を渡され、ヨンソンに見せてやれと言う。

ウンスンは足繁く店に通っていた白虎が急に姿を見せなくなって心配になる。

サンナムは家に戻ると焼酎を飲みながら、ウンスンと一緒に過ごした日々を思い出している。

一方、ミスンの美容院を訪ねて焼酎を飲みながら気を晴らそうとするウンスンは、男はみんな同じだとくだを巻く。


そんなウンスンのところにジョンボクがやってきて、ペク社長が入院している病院に連れていく。


ペク社長がウンスンを送ったあと何者かに襲われてケガを負ったことを知ったウンスンは驚きを隠せない。



第32話



三南への赴任が決まったことを知ったジスクは、なぜわざわざ田舎に行くのかとスンテクを責めたてる。


最初の赴任地は故郷にすると決めていたというスンテクに、ジスクはヨンソンから逃げるのだろうと疑うが、スンテクは故郷を追われるように上京した両親のために行くのだと説明する。


臨海にいい思い出がないジスクはどうしてもイヤだと泣いて訴えるがスンテクの考えは変わらない。

チョルはヨンソンたちの家族と一緒に食事しながら、家族の温かみに触れるが、ヨンジェの話題になった時、必ず引き取ると言うヨンソンの言葉を聞き、複雑な気持ちになる。

三南への赴任が決まったスンテクに、父親は血筋ほど気をつけろとアドバイスし、家門に傷をつけないようしっかり務めを果たすようにと話す。



第33話



ミスンから乳飲み子のヨンジェを、口減らしのために米俵1つと引き替えに養子に送り出したとといういきさつを聞きチョルはショックを受ける。

スンテクが検事になったことを知った議員がサンナムの顔色をうかがいにやってくるのを見て、サンナムは鼻を高くするが、様子がヘンだと察知したイノはいぶかしげな顔で見守る。

故郷の臨海に赴任したスンテクとジスクは両親に挨拶に行く。家族で久しぶりに食卓を囲み和やかな時間を過ごすスンテクとジスク。

赤ちゃんを1人で寝かせたまま屋根裏でいちゃつくヨンドゥとジェイムを見たヨンスクはあきれ返って文句を言い、近所中に響くような大声でケンカする。


それを聞いたヨンソンはすぐに駆けつけてヨンスクとジェイムをたしなめる。



第34話



チョルがヨンジェだったことを知ったヨンソン姉弟はサンナムにお礼の挨拶に行く。

だがサンナムは、イノの前でヨンソンに面倒を見てやった恩を忘れるなと恩着せがましく話す。


ヨンジェが戻ってきて喜ぶヨンソンを見て、スンテクの母とジスクはお米を多めに入れて上げる。


臨海に赴任したスンテクは、サンナムへの告発文が多いことに驚き、昔からの文書を閲覧する。

一方、ソウルにいるサンナムは、イノに早く長官の娘と結婚することを勧めるがイノはヨンソンが好きだと反発する。


するとサンナムはヨンソンが被害を受けると脅し、イノを黙らせてしまう。

久しぶりにジョンボクに会ったジスクは、体力も気力も衰えたサンナムに少しは顔を見せるようにと話す。


だがジョンボクはウンスンがペク社長と結婚すると話して、サンナムは父親ではないと言い放つ。



第35話



倒れたサンナムを背負って病院へと向かうジョンボク。

チャンレはイ・サンナムが事務所にまで訪ねてきたのは、ヨンソンがイノに近づかないよう釘を刺しに来たことなのだろうと察する。


事務所に戻ったチャンレは、サンナムの行動を非難し、大人のすることに干渉しすぎだと腹を立て、その一方でヨンソンには気にするなと励ます。

ジェイムとヨンドゥに、料理の上手なウンスンのカルグッスが食べたいとおだてられたウンスンは、すっかりその気になって腕前を披露しようとする。

そんな最中、白虎が花束を持ち、子分を従えてウンスンに会いにやってくると、町は異様な雰囲気に包まれる。


白虎にすぐ気づいた美容院のミスンはウンスンに知らせに行き、ジェイムの大慌てでヨンソンに知らせに行く。


白虎は改めてウンスンに結婚の話をしようとするのだが……。



第36話



イノにまだヨンソンのことを好きなのかと聞かれたスンテクは腹を立てる。


スンテクはヨンソンに龍浦里で起きた沈没船のことを聞こうとするが、ヨンソンはつらい過去を思い出したくないと言い、その場を去ってしまう。

イノの様子をうかがっていたチャンレは黙っていられず、イノにヨンソンのことを好きなのかと聞く。


イノは同情ではなくヨンソンを女性として好きだと話す。


そして逆にチャンレに対して、おじさんは母を同情で愛したのかと問い詰める。

病院で診察を受けたサンナムは、腎臓病を患い、すぐに人工透析を行い、腎臓を移植しなければ死に至ると医師に告げられてショックを受ける。

その話を聞いたイノは自分の腎臓を提供したいと医師に申し出る。



第37話



ヨンソンとスンテクが一緒にいることを知ったジスクは不安にかられる。

スンテクはヨンソンから沈没船の事故当時、ヨンソンの父親がはめていたという時計の存在を知り、証拠としてその時計を借りたいと話す。


訳の分からないヨンソンはなぜかと聞くのだが、スンテクは事件の証拠として、ただ数日借りたいだけなのだと話す。

スンテクに父親のことを聞かれたヨンソンは、スンテクに子どもの頃から父親の死に疑問を抱いていたことを伝える。

スンテクが家にも寄らずまっすぐヨンソンの家に行ったことに気分を害したジスクは、荷物をまとめて出ていこうとする。


スンテクはきちんと説明しようとするが、ジスクは耳を貸そうとせず、言い争うジスクとスンテクを見た両親は、スンテクを叱りつけジスクが妊娠したことを伝える。


自分の妊娠と父の移植手術のことでジスクがナイーブになっていることを知ったスンテクはひたすらジスクに頭を下げて謝る。



第38話



孫を妊娠したジスクのために大きな鯉を買ってきたスンテクの父。


しかし同じように妊娠したスングムには冷たい態度を取り、スングムは悲しい思いをする。

父親が死んだ理由を知ったヨンソンとヨンラン、そして自分の兄を殺したのがサンナムだと知ったウンスンは複雑な思いで朝を迎える。

サンナムに腎臓を提供したジョンボクは病室の外からサンナムの様子をうかがい、ジョンボクが来たことを知ったジェシクは、腎臓の提供者がジョンボクではないかと察する。

しばらく音信不通だったジョンボクを見たスングムは、傷口を押さえるジョンボクを見て、ケンカして刺されたのかと勘違いして涙を流す。

部屋で横になっているジョンボクを見たジェシクは、ジョンボクのお腹の傷口を見ると、腎臓の提供者がジョンボクであることを確信するが、ジョンボクは秘密にしてほしいと頼む。

ちょうどそこへ帰ってきたウンスンは事実を知り、ショックで気が動転してしまう。



第39話



ヨンソンが契約していた土地に2倍の金額を払い強引に土地を購入したジスク。


ヨンソンを目の敵にするジスクにウンジュがなぜかと聞くと、ジスクはスンテクの初恋の人であり、母親を奪ったので何としても倒したいと打ち明ける。

スンテクの父は流産したジスクに早く子を宿させようと、秘伝の漢方薬を作り飲ませようとするのだが、スンテクの母はジスクにだけ気遣い、どんどんお腹が大きくなってきた実の娘スングムのことは一切無視する夫にヤキモキするが、スンテクの父は母親の躾がなっていないせいだとまったく耳を貸そうとしない。

サンナムの密輸船によって両親が亡くなったことをしったヨンランは、二度と両親の死について話さないという約束でジスクから高額の金をもらう。


しかしヨンランはこの程度で大げさに言うなとジスクを突っぱねる。



第40話



晴れて結婚式の日を迎えることになったジョンボクとスングム。


近所の人が見守る中、ジョンボクとスングムは伝統的な婚礼の儀式を行う。


その様子をサンナムは遠くから見守りすぐに立ち去ってしまう。

2次契約金まで支払ったにも関わらず、土地を誰かに横取りされたヨンソンは、ジスクではないかと疑う。


ウンスンのところに食べ物のおすそ分けを持ってきたジスクは、ヨンソンの土地が横取りされた話を聞いて内心ほくそえむが、表向きはヨンソンに同情し、チャンレにヨンソンを慰めてほしいと頼む。

スンテクは三南で入手した資料をサンナムに渡し、記者に発表し、検事の職も辞すると話す。

イノは父親と一緒に政治の世界から離れると言うが、サンナムは自分を非難しながら政界に残れと話す。



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