「約束のない恋」のあらすじ

1960年代の韓国南海岸。そこでは誠実で人情深い長女ヨンソンをはじめ、4人の姉弟たちが貧しいながらも幸せな日々を過ごしていた。ヨンソンの父はやがて区長の頼みで海へ漁に行くようになる。いつものようにヨンソンの父親が漁に出たある日の夕方。母は雨が激しく降る海に異様な兆候を感じとっていた。いてもたってもいられなくなった母は父を迎えに5人の子供を家に残したまま出ていってしまう。しかし両親は二度と家に帰ってくることは無かった。11歳だった長女ヨンソンは残された兄弟たちをたった1人で支え続け、生きることさえ厳しい激動の時代を駆け抜けていくが…。

ヒロインであるヨンソンがありとあらゆる困難を乗り越え、成長していくサクセスストーリーを中心に、燃えるような恋愛も描き出し、韓国中の女性達から圧倒的な支持を受けた話題作。

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各話あらすじ

第21話



3年後、軍に入隊しているスンテクは、除隊を目前にしてヨンソンを思い出している。


教員試験を受けたヨンスクは、結果を待ちながら気分転換のためにヨンソンの事務所を手伝っているが、入札から帰ってきたヨンソンにこっぴどく叱られる。


入札を決めてきたヨンソンは、今後は建設業に進出する夢を抱き輝いている。


そしてヨンランは国会議員の秘書という臨時職が決まり、秘書官になったイノと一緒に仕事をすることになる。


イノはスンテクが除隊することをヨンソンに知らせるようヨンランに話すが、ヨンランはいつもヨンソンばかり気遣うイノにいら立ちを覚える。


サンナムは臨海での支持率が下がったことに頭を痛めているが、そんな時にジョンボクの母親が高利貸しをしていることを耳にして憤慨する。



第22話



除隊して町に戻ってきたスンテクはヨンソンの元を訪れるが、お互いに思いを抱きながらも涙ながらに諦めようとする2人。


そんな2人を切ない思いでコン執事は見守りながら、素直にもう一度つきあえばいいだろうと言うが何の反応も見せないヨンソン。


サンナムは1人で支度をしながら、ウンスンが一緒にいた頃を思い出す。


がさつでも情の深いウンスンを思い出して懐かしがるサンナム。


一方、サンナムに追い出されたウンスンはヨンソンの家に転がり込み、我が物顔で家に居座り姪と甥たちの生活にいちいち干渉しはじめる。


スングムは勉強に行くというスンテクの支度を手伝うために慌ただしく過ごす。


そしてスンテクを迎えに来たジスクは、スンテクの両親に取り入ろうと食事に誘う。



第23話



チャンレに肩を押されスンテクの胸に飛び込もうと決心して、寺に向かったヨンソン。

しかし寺に着く前に小川で洗濯しているジスクを見かける。


ヨンソンに気づいたジスクは、スンテクを忘れられず前日寺に来て、スンテクとひと晩過ごしたとウソをつく。


ジスクの話が信じられないヨンソンはウソだと否定するものの、ジスクはヨンソンに諦めてくれと頼む。


そんなジスクを見てヨンソンは逃げるように帰って行く。


スンテクは寺まで押しかけてきたジスクを見て腹を立てるが、ジスクは足をくじいたことを理由に寺に泊まっていく。


一方、店が繁盛して笑みが絶えないウンスン。


ある日、ジョンボクは建設会社の社長と専務を店に連れてくる。


社長と名乗る男は一目でウンスンを気に入り、店に足を運ぶようになる。


だが国会のそばに店があることを不愉快に思うサンナムは毎日店の前に車を止めて様子をうかがう。



第24話



大学の合格発表を電話で聞いていたヨンソンとヨンドゥとヨンスク。


だがヨンドゥの受験番号がないのを知るとヨンソンは烈火のごとく腹を立てギターをメチャクチャに壊してしまう。


大切なギターを壊されたヨンドゥは悲しむものの、勉強には向いていないからバンドをさせてくれと頼む。


ヨンソンはそんな話には耳を貸さず、何浪してでも大学に行けと話す。


スンテクはわざわざ自分を訪ねてきて、ヨンソンにスンテクを忘れさせるためならどんなウソでもつくと言ったイノの言葉を思い浮かべ複雑な心境になる。


ヨンスクはヨンドゥが自分のためにわざと大学に落ちたのかと心配するが、ヨンドゥはただ頭が悪くてダメなんだと言う。


そしてヨンスクに必ずいい教師になって姉さんの期待に応えろと話す。



第25話



チャンレからヨンソンが寺を訪ねたという話を聞き驚くスンテク。


しかし何度断っても訪ねてくるジスクに、スンテクはいら立ちを募らせる。


ヨンソンが来たことをなぜ黙っていたのかと問い詰めるスンテクに、ジスクはむしろ憤りを覚えヨンソンを忘れようとしないスンテクを責めたてて出ていってしまう。


ジェイから突然連絡が途絶えたヨンドゥは毎日悲しみに暮れている。


映画会社のオーディションに受かったスングムは、ジョンボクに付き添ってもらって撮影現場に向かうが、シナリオにないベッドシーンを撮ると言われて現場から逃げ出し、あまりにも情けないとジョンボクの前で涙を流す。


謹慎中に家を出ていったスングムを両親は食事もろくにとれぬまま心配する。


そしてスンテクの母はまたしてもヨンソンに嫌みを言う。


スンテクの母親の言葉に傷つきながらもヨンソンは2人を元気付けようとする。



第26話



家を建てる前にみんなに食事を振る舞うヨンソン。


近所のみんなはご馳走を前に上機嫌で食事を頬張る。


ジョンボクとヨンドゥは勉強に励むスンテクにマッコリとつまみを持っていく。


すぐにスンテクの父親も差し入れを持っていき、勉強を続けるスンテクを励ます。


一方、いつも周りに認められて褒められるヨンソンに嫉妬心を抱いていたヨンランはついに爆発し通りで大騒ぎをする。


おめでたい日に騒ぎを起こすヨンランを見て、ウンスンは厳しく叱りつけるものの、ヨンランはそんな非常識はウンスンに習ったのだと居直って周りをあきれさせる。


サンナムはスンテクを諦められない娘を可哀想に思い、ジスクはウンスンを忘れられないサンナムを哀れに思う気持ちをお互いに打ち明ける。


スンテクは試験に行く前に、ジスクを嫁として迎えることをどう思うかを母親に伝え、突然の質問に動揺しながらもスンテクの母は喜び安心する。



第27話



ヨンドゥの店を訪ねたジェイムはどこか暗い顔をして、ヨンドゥに別れの曲をリクエストする。


しかしそんなジェイムを見て、ヨンドゥは2人に別れは絶対にないと伝える。

そしてジェイムは門の前でヨンドゥに別れを告げるが、まったく聞き入れないヨンドゥを見て、一緒に逃げてくれと話す。

一方、司法修習生として研修所に入ることが間近になったスンテクは、両親の代わりにスングムと一緒に近所に練炭を配達する。


そんなけなげな姿に近所の人は感心するが、話を聞いたジスクはそんな時間があったらもっと勉強してほしいと心穏やかではない。

ジェイムのことを考えると食事ものどを通らなくなったヨンドゥは、心を決めてジェイムの家を訪ねるのだが、お手伝いさんにジェイムはただ小間使いで、追い出されたと聞いてショックを受ける。



第28話



イノから密輸入の運搬を手伝い亡くなった漁師が、ヨンソンの父親で、しかも父親を捜しに行った母親も一緒に亡くなったことを聞かされたサンナムはショックで言葉を失ってしまう。


しかし国会議員になった今、いまさら1人の漁師のために議員を辞めるわけにはいかない、ヨンソンの両親が亡くなり、ヨンソンたち姉弟が苦労してきたのは運命だったのだと言い放つ。


さらには密輸をはじめたきっかけは、病床にいたイノの母親の薬を入手するためだったと言う。


サンナムの言い訳がましい話を聞いたイノは呆れ果て、愛してもいなかった母親を口実にするのかと反発し、犠牲になったヨンソン姉妹への援助を続けると伝える。

勤めていた店からも見放され、モーテルで暮らしていたヨンドゥとジェイム。


そろそろ臨月に入るジェイムはろくに食べる物もない生活で疲れ切っていた。


ヨンドゥはジェイムのために盗みまで働くが、追い詰められてついに自殺を図ろうとする。

ちょうどそこへ駆けつけたヨンソンとジョンボクは、死のうとしていた2人を見てあきれ返ってしまう。



第29話



ヨンソンは子どもを出産したジェイムと赤ん坊の世話をするが、ジェイムはヨンソンが作ってくれるワカメスープも気持ちが悪いと言って飲もうとしない。

ヨンソンはイシルが生前ヨンソンに託したジスクの花嫁道具をウンスンに預け、ちょうどサンナムから連絡を受けたウンスンは、イシルの遺品とともにジスクに渡しに行く。


サンナムは長年それを大事に保管していたヨンソンに感謝する。

家に戻ってきたヨンランとヨンスクは、泣き喚く赤ん坊を抱いて困り果てているミスンにジェイムとヨンドゥが家にいないと聞いて驚く。

ヨンドゥとジェイムを家族は捜し回るが、辛いチャンポンを食べたあとコーヒーを飲み、アイスを食べながら歩いてくる2人を見て、みんなはあきれ返る。

子どもを置き去りにして出ていった2人に対して、ウンスンをはじめ周りの者は厳しく非難する。



第30話



スンテクとジスクの結婚式を複雑な気持ちで見守るヨンソン。

式のあと、1人で考え事をしているヨンソンのそばにイノがやってきて慰める。

サンナムからヨンソンの一番下の弟ヨンジェの行方を捜すように頼まれたイノは、何としてでもヨンジェを捜してみせると言いヨンソンを励ます。

同じ頃、永昌建設の事務所を訪れてきたヨンジェは、偶然チャンレに声をかけられて、チョルと名前を偽り働かせてほしいと伝える。

結婚式のあと家に帰ったサンナムは、練炭の配達をしながら、相変わらず儒学者ヅラでサンナムを見下すスンテクの父親を罵る。

ヨンソンは美容院で髪をセットしてもらっていたヨンランに赤ん坊を預けるとすぐに現場に出る。


現場で荷物を運んでいるヨンソンを見かけたチョルは、チャンレに言われてヨンソンを手伝う。社長だと紹介され挨拶するチョルに、ヨンソンは気軽に声をかけて励ます。



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