「九家の書~千年に一度の恋~」のあらすじ
各話あらすじ
- 第11話
コン老人はガンチに、なぜ人間になりたいのかと聞く。
ガンチはテソとチョンジョ、百年客館の人たちと以前のように家族になりたいのだと話す。
チョ・グァヌンは約束を守らず、いきなりチョンジョを水揚げすると言いだし、チョン行首を困らせる。
その話を立ち聞きしたチョンジョはショックを隠せない。
テソは妓房に行きチョンジョを助けてほしいとガンチに土下座する。
そして自分がガンチを殺す前にチョンジョと遠くに逃げて幸せに暮らしてほしいと頼む。
妓房では興奮したチョンジョが死ぬと言いだす。
チョン行首はその様子を見て逆に咤し、必ず生きなければならないとチョンジョを諭す。
無形道館でみんなが修行する中、ヨウルは弟子たちが声をかけても気づかないほどぼんやりして稽古に身が入らず、ため息をついてばかりいる。
チョ・グァヌンとチョンジョが初夜を迎えることになると知ったガンチは憤り・・・。
- 第12話
チョンジョと一緒に山に隠れていたガンチは、チョ・グァヌンの命令を受けてあとから追ってきたマ・ボンチュルとテソに捕まってしまう。
ガンチを殺しに来たのだというテソ。そしてテソはチョンジョの見ている前でガンチの腕輪を外してしまう。
半獣の姿になったガンチは、刀を向けたテソにケガを負わせる。
驚いたチョンジョはガンチを遠ざけようとする。そして追っ手に害を与えてしまう。
あとを追ってきたヨウルとコンはガンチにやられた者たちと遭遇し、ガンチがチョンジョを連れて逃げたことを知る。
イ・スンシンはガンチを止めなかったタムを責める。
そしてチョ・グァヌンの部下がガンチを追っていることを知る。
同じくガンチを追っているヨウルとコンは月光の庭園へと向かう。
- 第13話
ヨウルは父ピョンジュンに、ガンチの指導を自分にさせてほしいと申し出るが、コンも一緒ということでなんとか許しを得る。
ヨウルはガンチに、麻袋の豆を数えるよう指示し、ヨウルはその横でガンチに尋ねる。
父親側はともかく、母親側の家柄や親戚などを調べようと思わないのか、と。
赤ん坊の自分を川に捨てるような親のことなど知りたくもない、と突っぱねるガンチだが、内心穏やかではない。
一方、宮本の商団がチョ・グァヌンのもとを訪れる。グァヌンはどうもてなそうかと苦心する。
団主は意外なことに女で、亡き夫の跡を継いだのだった。
生前夫から、すばらしい五鼓舞を見たと聞かされていた女団主は、ぜひ自分もその五鼓舞を見たいとグァヌンに申し出る。
グァヌンはチョン行首を呼び出し、行首に五鼓舞を命じるのだが、行首は10年前に自分は手を引いたとして応じようとしない。
結局、百年客館を訪れたのは、芸妓になったチョンジョだった。
- 第14話
森の中から甦ってきたウォルリョンはソジョンを訪ねて、獣でもなく人間でもない者を見たがいったい何者なのかと追及する。
ウォルリョンの問いに言葉を詰まらせるソジョン。
一方、一緒に祭りに行くことを約束したガンチとヨウル。
遅れてきたガンチはヨウルを見つけられなかったが、きれいに着飾ったヨウルに声をかけられてようやく気づく。
そしてガンチは美しいヨウルの姿にくぎづけになるのだった。
2人は願い事を書くちょうちんにそれぞれの願い事を書いてお祈りするが、ガンチはずっとヨウルに見とれたまま過ごしていた。
そんな2人の姿を遠くから見守っていたのはウォルリョンだった。
グァヌンのもてなす団主の前で五鼓舞を披露したチョン行首は、団主からひどい舞だとけなされてしまい、話を聞いていたチョンジョは烈火の如く憤りどこがどう悪いのか話してほしいと詰め寄る。
- 第15話
ソジョンに早く逃げろと言われたガンチは何が起きているのか分からずうろたえる。
ソジョンがガンチに、ウォルリョンが生き返り、すべてを消し去ろうとしていることを伝えると、危険を察したガンチは慌ててヨウルを探しに行く。
そして森の中でウォルリョンに出会ったヨウル。
ウォルリョンはヨウルの名前を聞き出すと、自分を殺したタム・ピョンジュンの子なのかと聞く。
ヨウルはそのとき初めて自分の父親がウォルリョンを殺したことを知ってショックを受ける。
そしてウォルリョンからそのことをガンチが知らないことも知らされる。
一方、わざとチョ・グァヌンに近づき、仲間のために情報を入手しようとするテソ。
テソはわざとイ・スンシンが用意している亀甲線の図面を持っていき、妹を助けるために寝返ったのだと話す。
しかしチョ・グァヌンは簡単にはテソを信じようとせず・・・。
- 第16話
森の中でついにウォルリョンと顔を合わせたガンチ。
ウォルリョンはソファの子であることを確かめ、ガンチが「九家の書」を探していることを知っていると伝える。
そしてタム・ヨウルのためなのならやめたほうがいいと忠告するが、ガンチはウォルリョンの話に耳を貸そうとしない。
それどころか人間になりたいのだと訴える。
するとウォルリョンは人間を絶対に信じてはいけない、1日も早く人里を離れろ、「九家の書」を探すのをやめたら命だけは助けてやると言う。
2人がそんな押し問答をしていると、コンダル先生がやってきて、ウォルリョンをたしなめようとする。
ガンチは危険だと先生を止めるが、まったく意に介さずそしてテソは宮本の団主に会いに行く。
- 第17話
ガンチと会った後、突然姿が見えなくなってしまったヨウル。
すべての状況からとっさにウォルリョンの仕業だと思ったガンチは、ヨウルの父、タム・ピョンジュンにそのことを告げに行く。
話を聞いたタム・ピョンジュンは驚き、ウォルリョンが現れたことを黙っていたガンチをとがめるのだが、父親を案じていたガンチをタンゴル先生がかばってくれる。
一方、森の中に連れていかれたヨウルは、足音から周りに複数の人物がいることを知る。
ヨウルを連れ去ったのはウォルリョンではなく、タム・ピョンジュンを逆恨みしたチョ・グァヌンの仕業だったのだ。
タム・ピョンジュンへの見せしめのために、ヨウルの首を切り落としたヨウルの首を、道館の庭に置いてこいと命令された部下たちは刀を抜き、徐々にヨウルのそばに近寄っていく。
目隠しされたヨウルが窮地に追い込まれた瞬間、誰かがヨウルを助けてくれる。
それは何とウォルリョンだった。
- 第18話
客館で宮本の団主の部屋に身を隠したガンチ。
突然の侵入者に団主は驚くが、ガンチは団主に悪人に追われていることを話す。
そして見張りの者に安否を問われても、大丈夫だと気丈の話し、ガンチをかくまってくれる。
ガンチは団主のそばに行き、百年客館の三大料理を教え、団主は無邪気なガンチに笑みを送る。
そしてガンチは百年客館を後にする。
一方、春花館に設けられた宴会に参加した宮本の団主一行は、客館で団主の身に危険が及ぶと突然席を立ち始めた。
団主が帰ろうとしたとき、後ろにいた妓生2人がわざと団主のきものを汚し団主の肩を見るが、そこには残念ながら春花館の印は見当たらなかった。
行首は一目でその女がニセ者であることを察知し、チョ・グァヌンをなじる。
- 第19話
チョ・グァヌンの罠にはめられて小屋にとらわれたガンチ。
そしてそこに現れたチョ・グァヌンは、宮本の団主にガンチが半人半獣であることを伝える。
そして複数の人間がガンチを見守る中、チョの手下は、両手を鎖でしばられたまま身動きの取れないガンチの腕から腕輪をはずしてしまう。
目の前で苦しみながら化け物に変身するガンチ。
そしてその様子をつらそうに見守る団主。
チョ・グァヌンはガンチを見守る団主に、探しているのはこの男かを詰め寄る。
ガンチが囚われの身となったことを知ったチョン行首は、すぐさまタム・ピョンジュンに連絡する。
連絡を受けたタムはすぐに様子をうかがいに行く。
コンから話を聞いたヨウルは興奮して刀をつかむが、チョンジョはそんなヨウルを止める。
チョ・グァヌンはガンチの措置を団主に聞くが、むしろ団主は失った地図だけが手に入ればいいとチョ・グァヌンンに喚き散らす。
- 第20話
テソは宮本に団主に自分ができることは何かと質問する。
宮本の団主はチョ・グァヌンを殺すために刺客を送るが、間一髪のところでソ副官が帰ってきて刺客を殺してしまう。
無形道館ではタム・ピョンジュンがガンチに刀を向け、腕輪をはずして刀を抜けと詰め寄る。
ガンチは戸惑うがタム・ピョンジュンは強引に刀を振りかざす。
チョ・グァヌンの前に現れたウォルリョンは、自分を殺そうとしたのはお前だったのかと聞くが、チョは自分ではなくソファだと伝える。
その一方でヨウルは団主に会いに行き、団主がガンチの母親であることを確かめ、これからの人生をガンチの母親として生きてほしいと頼む。
チョ・グァヌンに刺客を送ったことを問い詰められた団主は、ついにチョに手を下そうとするのだが・・・。