「上流社会(原題)」のあらすじ
財閥企業テジングループの末娘ユナ(ユイ)は、実の母からも忌み嫌われ、心に傷を負いながら生きてきた。身分を隠してユミン百貨店の食品売り場でアルバイトをしていたある日、母親からユミンの御曹司チャンス(パク・ヒョンシク)との見合いを強要される。チャンスの前でわざと嫌われる態度をとるユナだったが、待っていたのは、母からの激しい叱責だった。やがてユナは上司のジュンギ(ソンジュン)と付き合い始め、初めて訪れた幸せな時間を過ごす。ところが、ユナが令嬢であることに気づいているジュンギは、身分上昇の踏み台にしようと考えていた。
そんなある日、ユナが唯一、心を開ける相手である兄のギョンジュン(イ・サンウ)が事故で急死。ユナは兄の想いを継ぐため、テジングループで働くことを決意する。一方、ユナの親友でアルバイト店員のジイ(イム・ジヨン)と軽い気持ちで付き合い始めたチャンスは、次第にその想いを止められなくなっていた・・・・・・。
各話あらすじ
- 第1話
チャン・ユナは、財閥企業テジングループの会長の末娘でありながら、真実の愛を求め、身分を隠してユミン百貨店の食品売り場でアルバイトをする。
ユミングループの会長の息子で、ユミン百貨店の本部長のユ・チャンスは、自分が企画したプレミアムフードマーケットのせいで食品売り場の売り上げが落ちて、会議で兄に恥をかかされる。
チャンスは親友で、自分の部下でもあるチェ・ジュンギに食品売り場を任せ、テジングループの会長の娘とお見合いし、結婚するとジュンギに胸の内を話す。
ユミン百貨店の食品売り場でアルバイトをしているイ・ジイは、明るい性格で、同僚のユナと友達のような仲だが、ユナが財閥の娘であることを知らない。
貧しい家庭で育ったジュンギは、家具会社の経営者の娘と結婚を前提に交際していたが、親を邪険にされ別れを告げる。
ミン・ヘスは、自分の思いどおりにならない娘のユナがまたお見合い相手にふられたことに腹を立て、ユナはしつけと称して自分に鬱憤を晴らすのは卑怯だとヘスに言う。
- 第2話
ユミン百貨店の前でジイとジュンギを見たユナは、ジイと一緒にいるジュンギに挨拶を無視されてジュンギにつっかかってしまい、そんなユナにジイは、ジュンギは家柄もよく性格がいいと言う。
ジュンギに心を寄せているジアは、ジュンギのために手作りのサンドイッチを渡そうとするのだが、初めて会うチャンスに冷やかされてしまう。
ユナがお見合いの席でチャンスに侮辱されたことを知ったユナの兄のギョンジュンは、チャンスを呼び出し、チャンスを殴ってしまう。
そんな中、テジン製薬が裏金を作っていたことがマスコミに報じられ、テジングループは非常事態となる。
ユナは、ジアのためにジュンギを食事に誘うのだが、食事の目的を知ったジュンギはユナの誘いを断る。
ジュンギは客ともめて取り調べを受けたジアとユナに、客に謝罪するように命令するのだが、ユナはその命令に逆らい、ジュンギはそんなユナに解雇を言い渡す。
会社の前でジアを見かけたチャンスは、涙を流すジアのことが気になってしまうのだが…。
- 第3話
ジアを家まで送り届けたチャンスは、酔っ払ったジアのせいでシャツが全部破れてしまう。
ジアの家でチャンスと再会したユナは、自分の結婚観を話す。
そんな中、食品売り場をクビになったユナは、兄のギョンジュンのおかげで、ユナともめた客と和解し、ジュンギはユナに自分の父親の話をしながら、仕事の大切さについて説明する。
自分とは不釣り合いのジアのことがなぜか気になるチャンスは、ヒマさえあればジアに会いに行くのだが、ジアはチャンスと親しくするつもりがないと言う。
ギョンジュンは姉のイェウォンはテジン製薬の代表の座から引きずり下ろすと言い、イェウォンはテジングループの会長である父親のウォンシクに、ギョンジュンが会長の座を狙っていると話す。
そして、食品売り場の従業員と社員は食事会を開くのだが、そこでジイはジュンギがユナに好感を抱いていることに気づく。
ユナは気になる人ができたことをギョンジュンに話そうとするのだが、ギョンジュンは自分に何かあったら開けてみろとカギを渡す。
- 第4話
兄のギョンジュンとアメリカへ旅行に行くことにしたユナは、アメリカへ行く前にジュンギに告白し、ユナの正体を知っていたジュンギはユナと交際することにする。
契約社員になるのが目標のジイは、チャンスがジュンギの権限でジイを契約社員にしようとしていると知り、チャンスを問い詰める。
しかし、ジイのことが気になるチャンスは、ジイの家の前に街灯を設置し、ジイは優しくされると好きになってしまうからとチャンスを追い返す。
ギョンジュンの気遣いで、アメリカへ行かずに韓国で2週間自由の時間を得たユナは、その足でジュンギに会いに行く。
そんな中、ギョンジュンが乗っていた飛行機が墜落したというニュースが報じられ、ヘスはギョンジュンの死をユナのせいにする。
ウォンシクは、ギョンジュンが死んでまもないのに会社の組織改編を行い、ヘスは会社のことしか頭にないウォンシクをなじる。
ニュースを見たジュンギは、何度もユナにメッセージを送るのだが、ユナはジュンギに会いたくても我慢するのだが…。
- 第5話
兄のギョンジュンを失ったユナは、ジュンギと別れることができずに、自分の正体を打ち明ける。
ソラはかけがえのない息子を失ったヘスに、お花と薬を贈り、怒りが限界に達したヘスはソラの家に乗り込む。
ジイにいくら突き放されてもジイのことが気になるチャンスは、へ理屈を並べてジイと交際を始める。
そんな中、ユナがグループの株を所有していることを突き止めるのだが、ギョンジュンが死ぬ前にユナのために買ったものだった。
ギョンジュンを生きていると信じているヘスは、ギョンジュンの死の真相を調べるために調査会社を雇う。
チャンスを目の敵にしている兄のミンスは、チャンスとジュンギが百貨店の店員と親密にしているという情報をつかむ。
チャンスと夢のようなデートをしたジイは、シンデレラの気分を味わうのだが、自分が情けなく思えてチャンスに別れを告げる。
ジュンギの家に行ったユナは、ジュンギと夜のデートを楽しみながら、自分のことを詳しく話し、ジュンギは、ユナをものにしようとするのだが…。
- 第6話
目標のためにユナと交際を始めたジュンギは、知り合いの記者に、テジングループの会長の娘が百貨店でアルバイトをしていたことをリークする。
ミンスはジイを自分の部屋に呼び、チャンスとの交際を応援すると言い、チャンスはそんなミンスに、財閥の娘たちとお見合いすると言う。
ユナはユミン百貨店のバイトを辞め、父親のウォンシクにも独立すると宣言するのだが、ユナをテジングループで働かせようと思っていたウォンシクは、家を出ていくなら今まで与えたものをすべて返せと言う。
そんな中、チャンスとデートの途中ユナの正体を暴露した記事を見たジイは、チャンスと口論になり、チャンスをおいて帰ってしまう。
ジュンギの家でジュンギの母親のミンスクと出くわしたユナは、ミンシクと意気投合して食事をすることになる。
ジュンギがユナと交際していることを知ったチャンスは、自分にそのことを隠したジュンギの友情に疑問を抱き、ジュンギとユナをバーに呼ぶのだが…。
- 第7話
ジュンギを親友として信じていたチャンスは、ジュンギをバーに呼び、自分を信じているのかと聞き、返事に困っているジュンギの前にユナが現れる。
ユナの正体を知ってショックを受けているジイは1人でお酒を飲み、ユナはそんなジイの家に行き、涙を流しながら自分のことを話す。
ユナが正体を隠してアルバイトをしていたことが報じられ、世間はユナをキレイでできた人間だと褒めるのだが、姉のイェウォンとソヒョンはそんなユナが気に入らない。
ヘスはユナにギョンジュンと最後に話したことを聞き、ユナはその説明をしながら、恋人がいることや独立を考えていることをヘスに話す。
ギョンジュンが自分のために株を買っていたことを知ったユナは、ギョンジュンからカギを預かっていたことを思い出す。
ユナが交際しているジュンギのことを調べたウォンシクは、ユナを問い詰め、ユナは自分のアルバイトの話を会社のイメージ回復に利用できると言う。
そしてユナは、ジイを自分の家に招待するのだが…。
- 第8話
ユナとジイはオシャレしてチャンスとジュンギを誘ってクラブに遊びに行ったあと、チャンスの別荘に泊まりに行く。ユナとつきあうジュンギに不信感を抱いたチャンスは、ユナの記事を最初に出した記者が誰か調べることにする。
ギョンジュンが死んで、ユナを警戒しているイェウォンは、ジュンギの実家に秘書を送り、ジュンギをスカウトしようとする。
ギョンジュンの遺産が娘のヘインに相続されると巨額の税金を取られるため、ウォンシクはギョンジュンの死亡届を出さず、書類上は失踪ということにして節税するための時間稼ぎを計画する。
チャンスはジュンギがユナの正体を知っていて近づいたと確信し、ジュンギを問い詰めるのだが、2人はそこで相手の自分に対する気持ちを知ることになる。
テジングループで働くことにしたユナは、ジイにテジンで働くことを提案し、ミンスは母親にチャンスがアルバイトと交際していることを話す。
そして、ジュンギは仕事のことでチャンスの携帯に電話をかけるのだが、使われていない番号というアナウンスが流れるのだが…。
- 第9話
ジュンギとの友情に疑問を抱いたチャンスはジュンギに距離を置き、ジュンギはチャンスの心を見透かしたようなことを言い、2人の溝はさらに深まる。
そんな中、ジュンギとユナの交際が新聞で報じられ、ユナがイメージアップのために出した記事だと思ったソヒョンはユナを問い詰め、ユナはジュンギが望むなら結婚するとソヒョンに言う。
ジュンギとユナの交際でユミン百貨店は大騒ぎになり、ジイはユナの下で働くためにバイトを辞める。
ジイがユナの下で働くことになったことを知ったチャンスは、生活の面倒は見るから友達の下で働くなとジイに言う。
ギョンジュンに託されたカギを見つけたユナは、ギョンジュンの金庫からUSBメモリーを見つける。
イェウォンは秘書を使ってジュンギをスカウトしようとするのだが、ジュンギに具体的な条件の提示を要求される。
チャンスとケンカをして落ち込んでいるジイに、チャンスの母親は電話をかけ、チャンスはユナに話があると言ってユナを呼び出すのだが…。
- 第10話
チャンスの母親に会って傷ついたジイは、自分の家の前にきたチャンスに思い切り甘えたあと、泣きながら別れないとチャンスに言う。
ジュンギの昔の恋人のミンジョンは、ジュンギによりを戻したいと言いながら、ユナのことを愛しているのかと聞く。
ギョンジュンの死を受け入れられないヘスは、ギョンジュンが最後に電話した相手が父親のウォンシクであることを突き止め、ウォンシクは1人で食事をしながらギョンジュンのことを思い出して涙を流す。
ユナはギョンジュンが残したUSBメモリーの中のデータを見てショックを隠せず、ユナの正体を知ったミンスクは、ジュンギが傷つくのではと心配する。
ジイを侮れないと判断したチャンスの母親は、チャンスとジイを別れされるために強硬手段に出る。
ミンジョンはユナを呼び出して、ジュンギは女を財力で選ぶと言い、ユナはまだジュンギに未練があるのかと聞く。
チャンスとジュンギはいつものように自転車を乗りながら、お互いの本音をさらけだす。