「モダン・ファーマー」のあらすじ

各話あらすじ

第1話



かつて人気のあるインディーズバンドだったエクセレントソウルズ。


現在はバンドを解散して、それぞれが別の道を歩んでいた。


ハンチョルはサラリーマン、ギジュンは公務員試験の勉強中。


ところがボーカルのミンギだけは夢を諦められず田舎のイベントなどに出演しながら音楽を続けていた。


そんなある日、借金取りに追われ苦しんでいたミンギの元に故郷の祖母が亡くなったという知らせが届く。


葬儀場を訪ねたミンギは、そこで祖母の遺産が入ることを耳にするのだが、なんとそれは二束三文にしかならない農村の土地1万坪。


売っても利益にならないため途方にくれていた時、ひょんなことから白菜が2年周期で高騰することを知ったミンギは、借金を返せる上に夢も実現できるかもしれないという淡い期待を抱き、かつてのバンド仲間に声をかける。



第2話



白菜で一発当てようという誘いに乗ったバンドのメンバーたちは、みんなでミンギの故郷であるハドゥロク里に向かう。


しかしミンギの祖母の家はボロ家で、なぜか家の中に鹿が居座っている始末。


食事の支度をしようにも店は車で40分もかかるため、おなかをすかせた4人は近くのリンゴ畑で盗み食いをしてしまう。


結局、畑の持ち主に見つかって追いかけられ、最終的に向かってきたバイクとぶつかりそうになり双方が転倒する。バイクを運転していた荒々しい女性は、なんとミンギの初恋の相手。


かれんだった彼女は様変わりして里長にまでなっていた。


第一印象が悪くしたため彼らの帰農は住民の反対に遭うのだが、ミンギは自力でやるとの一点張り。


そんな中、郡のマスコットに任命されるイベントを翌日に控えた村の鹿コットリを、農作業をしていたミンギが重機でひいてしまう。



第3話



郡長がやってきて村のマスコットの任命式が始まる。


コットリをひいてしまったミンギは、その代わりに家の中に居座っていた別の鹿を連れてきて急場をしのごうとするが、最終的にはバレてしまい場を台無しにしてしまう。


住民は口をそろえて追い出そうと言うのだが、里長のユニは4人が体育大会に出場して優勝すれば残ってもよいと提案するのだった。


そんな中、ソウルからスヨンという女性がやってくる。


農村に壁画を描くボランティアをしていると言うのだが住民は気乗りがしない。


だがサンドゥクの母ヨンニョは、息子の結婚相手にしたいという下心で家に住まわせようとする始末。


一方、ギジュンは市場に買い物に出た際に外国人労働者のトラブルに巻き込まれ、朝鮮族のプルジャと呼ばれる女性を助けなければならなくなり、本人の意に反して好かれることになる。



第4話



電気を止められたミンギたちは、ろうそくに火をともして眠っていたところ、自分たちのミスで倒して家事を起こしてしまう。


行き場を失った4人は体育大会に出場する代わりに、寝床と食事を保証してほしいとユニに頼み込む。


そして練習を始めるのだが、ミンギの偉そうな発言に住民が反発。


一時はみんなが背を向けたのだが、ミンギが各家庭を回り誠意を込めて仕事を手伝ったことで、住民は考え直してくれる。


一方、壁画のボランティアを名乗り出た女性は実は元ホステス。


自分の客だった議員の補佐官から裏金を埋めたという話を聞き、その場所を探して掘り出すという別の目的を持っていた。


彼女に一目ボレしたハンチョルは、ことごとく恥ずかしい姿をさらすことになる。



第5話



いよいよ体育大会の日がやってくる。


会場にやってきたミンギたちは、意外にも規模が大きいことに驚かされると同時に、ライバルであるサンドゥロク里の住人を実際に目にすることによって対立を肌で感じる。


午前中の競技では順調に勝利を重ねていたハドゥロク里であったが、午後に入ると流れが急変。


ついに挽回できない点差にまでなっていた。


ところがミンギは番外競技である特技自慢があることを覚えており、裏で指導していたミンホの活躍に全ての期待を傾ける。結果的に最終競技である10人11脚で勝てば優勝できる状況。


激しいデッドヒートの末、勝負は写真判定に委ねられることになり意外な結果へと導かれる。


一方、白菜畑のほうは苗作りの段階。


必要な物はそろえたものの手順が分からないため業者に聞くがチンプンカンプン。


ユニに助言を頼んだところ“農神”に聞くよう促されるのであった。



第6話



ミンホがイジメられていることを知ったミンギは、いても立ってもいられない。


相手は体が大きいため、拳に石を握らせるという反則技を使ってまで勝たせて仲直りをさせようとする。


結局は成功したものの、その事実をユニに知られミンホに接触しないようくぎを刺されてしまう。


そんなある日、住民に集合がかかる。


ミンギたちも急いで駆けつけるのだが、なんとサンドゥクに見合い話が入ったとのことであった。


相手がソウルの大学を卒業した才媛であるため、ソウルから来た若者であるミンギたちがアドバイスを施し本番の日を迎えるのだが、見合いの席に向かう道すがらサンドゥクは遠い昔に結婚を誓っていたミヨンと再会する。


内心、動揺していたサンドゥク。


今度こそ落ち着いて見合いを成功させようと決意していたのだが…



第7話



ミンギは知り合いに野菜を売りさばいた後、残りをある家の中に投げ入れる。


黙って立ち去ろうとしたのだが、追いかけてきたユニが現れた女性の顔を見ると、かつて同じ農村に住んでいたミンギの母親だった。


再婚相手は女性を作って出ていき、その間に出来た娘と一緒に貧しい暮らしを送っている事実を見てしまった。


そして農村に戻る途中、急に腹痛を訴えるユニのためにトイレを探すミンギとヒョク。


偶然、入った建物は人気アイドルのユナが住むマンションだった。


ミンギたちの知り合いだと知ったユニは、厚かましくもトイレを借りるのだが、ユナの前で態度が違うミンギを見て気に入らない様子。


一方、白菜は苗が順調に育ち、いよいよ畑に植えられるまでに成長した。


ミンギは機械で植えられると思っていたが、全て手作業で一定の間隔を空けなければいけないなど、やはり細かい要領を教えてもらいながら何とか植え付けまでを終えた。



第8話



ある朝マングが畑に出てみると、大事に育ててきた高麗人参が全て盗まれていた。


それだけでなく集落では、あちこちの農作物が被害を受けていたことが明らかになる。


ユニはチーム分けをして夜に見回ることを決めたのだが、肝心の自分は足をケガしたため参加できない。


そこでミンギがユニを乗せてバイクで回っていると、本物の泥棒が農作物を積んでいる最中。


ミンギが止めようとして駆けつけるのだが、後ろから殴られて気を失ってしまう。


一方、ハンチョルはスヨンにデートを申し込む。


はっきり断ろうとして応じたスヨンだったが、看板が落ちてきたり崖から落ちたり、はたまた蜂に刺されたりと次々にハンチョルにハプニングが起きて断ることができず、逆に交際すると言わなければならない状況になったため、ついに付き合うと宣言してしまう。



第9話



母親に送る写真を撮ってもらいにユニの家を訪れたプルジャ。


キレイに化粧を施してもらって見違えた姿を見たギジュンの心は落ち着かない。


その後、バッタを捕りに行った先でも事あるごとにドキドキするのだが、彼女を好きなはずはないと心の中で無理やり否定し続ける。


そんな時、ユニはミンギのためにスパゲティ作りに余念がない。


ミンギの喜ぶ姿を想像しながら心を込めて作ったものの、結果的にミンギはユナから電話をもらい飛び出していってしまう。


一方、ハンチョルはソウルの病院に向かうバスで、偶然にもスヨンと一緒になる。


車中では気まずかったものの、再び病院で出会ったスヨンは助けを求めてくるほど困っている様子。


そこでハンチョルは自分の帽子と上着を貸して追っ手の目をくらまそうとするのだが…



第10話



ある日サンドゥクは、急にミヨンが夢に出てきたことを不思議に感じる。


そんな中、困っていたミヨンのために父親と娘の面倒を買って出て、ミヨンを仕事に行かせる。認知症の父親を世話するだけでも大変なうえ、娘の子守までしてクタクタなサンドゥク。


ひょんなことからミヨンが事業に失敗して故郷に戻ってきたことや金銭的に困っている現状を知る。


一方、ミンギたちは畑にかぶせるビニール代を工面するために近所の古希祝いで演奏までするのだが、その帰りに事故を起こして稼ぎをすべて失ってしまう始末。


ちょうどその頃、米の市場開放に反対するデモを行うサンドゥクたちが車で事故を起こし参加が不可能になったため、マングはミンギに断ることのできない条件を出してデモに出るよう求める。



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